2014年9月9日火曜日

日中外交攻勢:中国首脳部7人で49カ国、安部首相一人で49カ国

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レコードチャイナ  配信日時:2014年9月8日 10時54分
http://www.recordchina.co.jp/a93867.html

安倍首相、南アジア2国訪問で経済、安保協力
=外遊先は歴代最多の49カ国に―中国メディア

 2014年9月6日、安倍晋三首相はバングラデシュの首都ダッカに到着し、バングラデシュ、スリランカの南アジア2国訪問を開始、「地球儀外交」を継続している。
 中国新聞網が伝えた。

 安倍首相は就任から2年を待たずして、早くも訪問国数が49カ国に達し、約7年間の任期中に48カ国を訪問した小泉純一郎氏の記録を上回った。
 安倍首相は東京と京都でインドのモディ首相をもてなした直後に南アジア訪問へと出発した。
 この時期を「南アジア外交の時期」だと決めていたかのようである。

 今回の訪問は、明らかに経済と安保という2枚のカードを行使する旅だ。
 経済面では、貿易、建設など30社以上の関係者が同行しており、彼らは出発前にトップセールスを展開すると語った。
 ダッカに到着すると、安倍首相は現地で開催された経済フォーラムに出席し、
 「バングラデシュは要衝の地であり、日本が貿易と投資を拡大するにあたって重要な国だ」
と発言した。
 また4~5年以内に60億ドル規模の経済協力を実施する約束をした。

 もちろん、この「甘い話」は理由のない大盤振る舞いではない。
 日本企業の利益を狙うほか、日本側には別の意図がある。
 来年の国連非常任理事国改選だ。
 日本とバングラデシュはアジア太平洋の席を争うライバルだったが、安倍首相は経済という誘惑で相手の「辞退」を狙った。

 また、安倍首相はインド洋の要衝にあるスリランカ訪問では、海上警備能力の向上に関する協力を表明した。



サーチナニュース 2014-09-09 12:49
http://news.searchina.net/id/1542947

中国首脳陣、目立つ外交攻勢
・・・政権発足2年足らずで訪問国49カ国

 習近平国家主席の就任は2013年3月14日だった。
 しかし、中国では共産党が政府の上に立つ「卓越」した立場なので、
 共産党トップの総書記就任した2012年11月15日を持って政権発足とするのが一般的だ
 習総書記誕生と同時に就任したのが中国共産党中央政治局常務委員会の、習総書記を含む7人だ。
 政権発足以来2年足らずで、中国指導層の外遊は訪問国が49カ国に達した。
 中国の現政権では、これまで以上に積極的な外交攻勢が目立つ。
 中国新聞社などが報じた。

 政権が発足してから約1年8カ月が経過した現在までに、常務委員7人の外遊は延べ23回だ。
 49カ国を訪問し、相手国指導者とは延べ100人以上と意見を交換した。
 中国外交史上でも、まれにみる多さという。
  外遊が特に多いのがトップの習近平国家主席で、13年3月から現在までに外遊9回をこなし、アジア、アフリカ、米州、欧州の26カ国を訪問した。
 その他の常務委員6人も外遊は延べ14回で、常務委員会全体として49カ国を訪問した。
 英国大使の経験があり、現在は中国国際問題研究所所長を務める馬振崗氏は、毎回の外遊で、訪問先は綿密に研究されていると説明。
 「訪問したことがない国だから、今回は訪問しておこう」程度の理由で訪問先を決めることは絶対になく、訪問先をたどれば、中国の外交戦略そのものが見えてくる外遊の積み重ねという。

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 ◆解説◆
   安倍政権はこのところ、モンゴル、ベトナム、フィリピンなど中国周辺国との関係前進に力を入れている。中国に対する牽制(けんせい)が念頭にあるとの見方が一般的だ。
  安倍首相は4月にモンゴルを訪問した際には、エルベグドルジ大統領と2013年9月に策定した「戦略的パートナーシップのための日本・モンゴル中期行動計画」が進展していることを歓迎することで一致した。
  しかし習近平主席は約4カ月後にモンゴルを訪問し、「両国関係を全面な戦略的パートナーシップに格上げ」と、中国・モンゴル関係を日モ関係とは比較にならないほど緊密な状態にした。
 モンゴルの対日感情は良好とされる。
 一方で、中国に対する感情はよくない。
 同国では、主に中国人に対して敵意を燃やす排他的極右集団が社会的問題にもなっている。

  しかしモンゴルは人口の少ない内陸国であることなどで、中国との関係を悪化させたのでは、国のかじ取りができなくなるとの事情がある。
 日中それぞれの外交を「両国対抗」という角度から見れば、安倍首相のモンゴル訪問の成果を、習近平主席は4カ月後には「無力化」した格好だ。

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  中国共産党中央政治局常務委員会の各常務委員は政府または党における役職を務める。
 序列順に主な役職は以下の通りだ。
・習近平:中国共産党中央委員会総書記、中国共産党中央軍事委員会主席、中華人民共和国主席、中華人民共和国中央軍事委員会主席)
・李克強:国務院総理 ・張徳江:全国人民代表大会常務委員長 
 ・兪正声:中国人民政治協商会議全国委員会主席
 ・劉雲山:中国共産党中央書記処常務書記、中国共産党中央精神文明建設指導委員会主任、中国共産党中央党校校長
・王岐山:中国共産党中央規律検査委員会書記
・張高麗:国務院常務副総理(北京・天津・河北一体化発展計画の責任者にも就任すると見られる)。




【描けない未来:中国の苦悩】




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中国の外資叩き:技術移転が進まない苛立ち、外資優遇政策の終焉

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JB Press 2014.09.09(火)  柯 隆
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41661

独禁法違反でベンツ、マイクロソフトを調査、
外国企業に苛立ちをぶつける中国政府産業構造転換を進めるため外国企業がターゲットに

 中国では、2008年8月から独占禁止法が施行された。
 独禁法は不正な市場競争を防止し、公平な市場競争を担保するための法律である。
 市場経済にとっての重要性は言うまでもない。

 中国政府が市場経済の構築を明文化したのは1990年代の初期だった。
 だが、国有企業による市場独占や知財権侵害は取り締まられることがなかった。

 胡錦濤政権下では「国進民退」が進み、国有企業による市場独占によって公平な市場競争が妨げられてきた。
 そして、多くの外国企業からは中国で知的財産権が侵害されているという不満が募っている。
 知財権の侵害は中国の独禁法の第55条に抵触することになっているが、中国政府の対策は十分とは言えない。

 こうした状況下で、中国政府は態度を転換させたようだ。
 政府はマイクロソフトやメルセデスベンツなどの多国籍企業が独禁法に違反しているのではないかと大がかりな調査に乗り出している。
 外国メディアでは、これは外国企業を狙い撃ちにしているとの論評が散見される。
 なぜこのタイミングで中国政府が独禁法違反に関する大がかりな調査に乗り出しているのかは明らかではない。
 中国の景気が減速していることを考えれば、ここで外国企業を懲らしめる選択肢はないはずである。

■外国企業が支えてきた中国の経済成長

 そもそも独禁法の制定について、「市場独占を防ぎ、公平な市場競争を担保するためである」と同法第1条で記されている。
 このような大義名分から、いかなる企業も、市場を独占し公平な市場競争を妨げていれば、調査を受け同法に則って処罰されるのは当然のことである。

 これまで中国政府は外資企業を誘致するために、様々な優遇政策を講じてきた。
 例えば、地場企業に比べ、外国企業に適用される法人税は大幅に減免されていた。

 地場企業から見れば、こうした外資優遇政策こそ公平な市場競争を妨げていることに他ならない。
 しかし、もちろん中国政府は外資企業を無条件で優遇したわけではない。
 というのは、「改革開放」初期において、中国は深刻な外貨不足と低い技術力に悩んでいたからである。
 優遇政策で外資を誘致すれば、外貨不足を緩和し、低い技術力を補うことができる。

 外国企業は中国の「改革開放」の立役者だったと言って過言ではない。
 中国ではこの三十余年で奇跡的な経済発展が成し遂げられ、今や世界一の外貨準備を保有し、モノづくりの技術も、世界一流とは言えないものの、「世界の工場」と言われるほどその技術力は大幅に躍進している。

 しかし現実的には、中国企業の技術力は高い壁にぶつかっている。中国企業の研究・開発能力は一向に高まらない。特に、エレトロニクスや自動車およびそのキーコンポーネントの技術がほとんど外国企業によって独占されている。

 10年以上も前から中国政府は外国のITベンダーに対してOSのデータ開示を求めてきた。
 そして、外国の自動車メーカーに対しては技術開発センターの設置と地場メーカーへの技術移転を求めている。
 しかし、中国企業への技術移転は思ったように進んでいない。

 グローバルサプライチェーンにおいて、中国が担当するのは主に低付加価値の製造であり、技術集約型の部分は外資に握られている。
 外資がキーコンポーネントの技術を独占しているため、その価格設定が高く吊り上げられているのは事実である。

■地場メーカーの競争力が高まらない苛立ち

 習近平政権になってから、中国政府は産業構造の転換と高度化を目標に掲げている。
 しかし、1年半以上経過しても構造転換は進んでいない。

 しかし、構造転換を実現しなければ、中国のサステナブルな経済成長はあり得ない。
 そこで中国政府は、中国に進出している外国企業を追い落とすという方法を選んだ。ターゲットにされたのが、高付加価値の技術集約型企業である。

 今回、海外の自動車完成車メーカーと部品メーカーがやり玉に挙がったのは、価格カルテルの疑いがあるからと言われている。

 価格カルテルの典型として、政府調達品の入札において応札企業がカルテルを結んで意図的に価格を吊り上げるということがある(日本の公共事業の入札でもよく見られる)。
 一方、自動車やその部品価格の場合、メーカーが価格を高く設定すれば、消費者はより安い方のメーカーに流れていく。
 その結果、価格は需給が均衡したレベルに落ち着くことになる。

 したがって、市場を独占していない企業が、その製品(完成車と部品)の価格を高く設定しているからといって独禁法を適用するのは、合理性を欠く判断だと思われる。

 中国当局は、欧米の外国メーカーが輸入車や補修部品の価格を不当に吊り上げていると言う。
 外国高級車メーカーが不当で違法な価格を設定しても、なぜ存続できるのか。
 その大きな理由は、競争できる地場メーカーが現れていないからであろう。

 1980年代、中国政府内部において民族ブランドの国産車構想があったが、技術力が不足しており、市場の一部を外資に譲る代わりに外資から先進技術を取得する戦略が採られた。
 自動車産業は裾野の広い産業であり、様々な部品の擦り合わせが必要となるため、国産車の技術レベルを短期間で向上させるのは難しい。
 今回の独禁法適用事件は、そうしたことへの苛立ちも背景にあったと思われる。

 ただし、外国メーカーの高級車の価格が下落することは、地場メーカーにとって必ずしも朗報とはならない。
 なぜならば、安くなった外国高級車の需要が増えることは、地場メーカーの経営を悪化させることになりかねないからだ。
 無論、中国人消費者、とりわけ富裕層は、外国高級車が安くなる政策は支持するだろうと思われる。

 一方、マイクロソフトやアップルといったIT関連企業に対する調査は、まったく別次元の問題が背景にある。

 現在のIT産業の技術基盤は主にアメリカのシリコンバレーで築き上げられたものだ。
 中国のIT企業は技術の応用については相当なレベルに達しているが、基盤技術についての蓄積がない。
 中国政府が公的買い付けのリストからマイクロソフトの製品を外したのは、独禁法の問題というよりも国家的なサイバーセキュリティの問題によるところが大きいと思われる。

 今回、日米欧の多国籍企業が調査を受け、独禁法違反とされる企業は罰金を科せられた。
 これらの企業のほとんどは、争う姿勢を示さず、中国政府の決定に従って罰金を支払った。

 今回の一件で明らかになったのは、
 中国市場では、外資を無条件で優遇する段階が終わったということである。
 中国は普通の市場経済に近づこうとしているが、政府が過度に市場に干渉している状態は変わらない。
 外国企業としては、中国市場で生き残るために、今まで以上に中国をよく知ることが重要である。
 中国政府に対して独禁法違反の調査を非難するのではなく、より透明性を高めるよう求めていく必要があるだろう。



レコードチャイナ 配信日時:2014年9月12日 0時40分
http://www.recordchina.co.jp/a94068.html

李克強首相「独占調査の対象、外資は1割で懸念は無用」―中国

 2014年9月11日、中国国務院の李克強(リー・カーチアン)首相は招待に応じて今月9日に天津市で、世界経済フォーラム(WEF)の第8回夏季ダボスフォーラムに出席する世界トップレベルの多国籍企業の責任者や研究機関、メディアなど各界の代表ら200人あまりと対話・交流を行った。
 WEFのクラウス・シュワブ会長が対話会で司会を務めた。

▼反独占調査について
―反独占調査で作為的な選出は行われていない

 シュワブ会長は李首相に、
 「年初以来、中国政府の関連部門が独占行為に対する調査に力を入れており、関連部門はこれまでいくつかの場面で、独占調査は外資系企業に的を絞ったものではないと明言しているが、外資系企業の多くが中国のビジネス環境に懸念を抱くようになった。
 外資系企業の懸念を解消することができるか」
と質問した。

 李首相は、
 「私も確かに懸念を感じている。
 なぜみなさんはこのことで懸念するのか、という懸念だ。
 私は中国に進出した外資家企業が何か問題にぶつかった場合、みなさんが中国政府にはっきり伝えてくれることを願っている。
 私たちは企業が中国で発展するために良好な環境を作りたいと願っている。
 独占調査についていえば、中国では2008年に関連の法律が制定されている。
 過去1年ほどの間に、私たちは政治を合理的にして権限を委譲する取り組みに力を入れると同時に、事業の進行中と終了後の監督管理を強化した。
 その目的は企業のために束縛のない、緩やかで、公平な競争環境作りをすることにある。
 独占調査だけでなく、企業秘密を盗み取る行為、知的財産権の侵害、詐欺的行為、ニセ物・粗悪品などに対する取り締まりも強化している。
 こうした措置は特定分野の企業を狙ったものではなく、作為的に企業を選出して行うものでもない。
 独占調査の対象になった企業のうち、外資系企業はわずか10%に過ぎず、ここから特定分野の企業に的を絞ったりしていないことがわかる」
と答えた。

 また
 「世界の主要メディアがこの問題に関心を示している。
 私たちが進めている事業の進行中と終了後の監督管理が透明性を高めていることから、外部の注目は高まり、大きな話題になることもある。
 実際、私たちが推進している、独占調査を含めた事業の進行中・終了後の監督管理は、法律に基づき、透明で、公正に行われているものだ。
 そうでなくても、こうした監督管理は中国が開放を拡大するのにプラスになり、より多くの外国資本、外国製品を中国に呼び込むことになる。
 公平な競争環境が実現されるからだ」
と述べた。

▼外資系企業の経営について―外資系企業には法律を守り、公平で、徳を備えていてほしい

 李首相は、
 「中国の開放のドアが開き、開放レベルが上昇を続けており、
 あとはただより多くの外国資本と外国製品が中国に入るよう願うだけとなった。
 中国の輸入はここ数カ月はマイナス成長で、これはつまり、輸出がこれから影響を受けるようになるということだ。
 これは常識だ。
 中国は輸出入のバランスが取れることを希望する。
 私たちは、貿易黒字をひたすら追い求めようとは思わない、追い求めることもしない。
 私たちは引き続き対外開放を拡大し、これにはサービス産業への参入条件の緩和、一般の製造業への参入といった内容も含まれる。
 私たちは、中国で投資や貿易を行おうとする企業が法律を遵守し、商業道徳も遵守し、公平なビジネスを行い、消費者に合理的な価格を提供し、消費者の権利が適切に保護されることを願う。
 みなさんが中国の開放を懸念することのないよう願い、また何か問題や提案があれば、率直に中国政府に伝えてくれることを願う」
と述べた。
(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)



サーチナニュース 2014-09-12 11:25
http://news.searchina.net/id/1543255

中国がフォルクスワーゲン、GMに罰金2.58億
・・・当局「外資狙いでない。処罰は全体の1割以下」

 中国当局は11日、フォルクスワーゲン(VW)の合弁会社である一汽-大衆銷售有限責任公司と同社に関係する販売会社に、価格協定行為があったとして、計2億7854万元(約48億6800万円)の罰金を科すと発表した。
  クライスラー合弁会社にも同様の理由で罰金を科した。
 中国ではこのところ、独占行為を理由とする外資企業の処罰が続いているが、当局は
 「外資を選んでいるわけではない。外資が対象になる事例は全体の10%以下」
と説明した。
 中国新聞社などが報じた。

 一汽-大衆銷售はVW合弁の販売会社。湖北省物価局は一汽-大衆銷售が同省各地のディーラーとアウディ完成車、部品、修理などについて2012年以降、価格協定を結んでいたとして、一汽-大衆銷售に2億4653万元(約4億3080万円)、ディーラー8社に計2996万元(約5億2369万円)の罰金を科した。
  一汽-大衆銷售に対しては年間売上の6%、ディーラーに対しては1%-2%の罰金額としたという。
 上海市物価局は同日、クライスラーの合弁会社である克莱斯勒(中国)汽車銷售有限公司(クライスラー中国販売)と上海市内のディーラー3社が価格協定を結んでいたとして、クライスラー中国販売に3168万2000元(約5億5400万円)、ディーラー3社に214万2100元(約3744万円)の罰金を科した。
  湖北省物価局、上海市物価局は、中央政府・国家発展改革委員会(国家発改委)反独占局の方針に従い、VWとクライスラーの現地法人に対する処罰を決めた。
  国家発改委と国家工商局、政府・商務部は11日、合同で記者会見を行い、中国政府としてこのところ進めている「反独占行動」について説明した。
 当局側は、
 「外資狙いの取り締まり」、
 「民族資本の保護」
との声が出ていることに対して、外資を選別して公務を執行しているわけではないと説明。

  独占禁止違反の取り締まりで、最も活発な動きを見せているのが国家発改委だ。
 国家発改委が調査・処罰した企業と業界団体は計335社/団体だが、うち外資系企業は33社で、全体の10%に満たないという。
 工商局系列が実施した調査は39件で、うち外資系は2件であり、全体の約5%という。

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◆解説◆ 
 マイクロソフト、クアルコム、さらに自動車部品メーカーなど日系企業12社が独占禁止違反で処罰されたことから、中国内外で「中国当局は外資狙い撃ちで取り締まり」との見方が出た。
 しかし、中国当局の方針を理解するためにはまず、
 「現在の中国にとって、外資導入はどのような意義を持つか
を考える必要がある。
  そもそも、社会主義国である中国が、外資を熱心に誘致したのは何のためだったのか。
 経済と産業を飛躍的に発展させるためだ。
 経済を発展させるためには、資本の蓄積が欠かせないからだ。

  近代における産業の急発展の最初の事例となったのが、英国をさきがけとして発生した欧州の産業革命だ。
 産業革命といえば蒸気機関の実用化をはじめとする技術革新を思い浮かべることが多いが、技術革新は「後からついてきた」という側面が強いとの指摘がある。
  まず、プロテスタンティズムの影響で、産業側の「事業の拡大に対する情熱」が増大。
 その結果として毛織物産業が発達。燃料としての石炭のニーズが増大。
 坑内の地下水くみ上げのために蒸気機関の改良が急速に進んだ。
 機械技術の発展とともに工場制機械工業が確立し発展していった
――の順だったという。

  工場制機械工業を発展させるためには、それまでとはけた違いの資本が必要になる。
 欧州列強は主に、植民地からの「搾取」により資本を獲得した。
   米国は、ユダヤ系を含む欧州の資本による投資、さらに広大な土地や自然条件、黒人など安価な労働コストを背景にした農業生産などで資本を蓄積した。
  日本の場合、いわゆる「女工」など、自国民労働者の搾取に頼って資本を蓄積していった面が強い。
 欧州列強に習い「植民地経営」にも乗り出したが、日本の場合にはどちらかと言えば、新たに獲得した台湾や朝鮮を、「産業、インフラ、教育」などあらゆる面で「自国に準じる水準」に引き上げようとしたこともあり、経済的には“持ち出し”になった傾向が強い。
  ソ連はスターリンの指導下で重工業化を目指した。
 しかし、搾取できる植民地はなく、社会主義国に投資しようという先進国の資本家はいない。
 そこで、自国農民を飢餓状態においてまでも、穀物など農産品を輸出した。反抗する者は容赦なく殺した。

 ここまで見ると、1970年代末に中国の最高指導者になったトウ小平の考えが分かってくる。
 共産主義、マルクス・レーニン主義はそもそも「よりよい経済構造」を目指したものだった。
 しかし中国経済は不振だった。
 大躍進、自力更生なども、満足する結果を出せなかった。
 天候が少々不順なだけで、餓死者が続出する状況だった。
  トウ小平は資本の必要性を痛感したはずだ。
 植民地獲得ができる時代ではない。自国農民の搾取も不能。とすれば、外資を導入するしかない。
 この意味で、ごく大雑把に分類すれば、中国の資本蓄積は19世紀ごろの米国と似たパターンだったと分かる。
 外国資本が、社会主義国への投資に警戒心を持つのは当然だ。
 そこで、外交では日米、欧州などに対する「友好攻勢」を強化した。
 国内では「経済特区」を設立し、
 「リスクはありません。投資すれば儲かります」
という仕組みとイメージを作り出していった。
 中国は、とにかく資本が必要だった。
 投資を呼び寄せねば、共産党による統治も立ち行かなくなるとの危機感があった。
  しかし、投資の呼び込みがかなり軌道にのった1990年代末ごろからは、誘致する業種の選別などが始まった。

 国全体および地域ごとの発展の方向性の“設計図”を、より具体的に描く/描けるようになってきたからだ。
  さらに2010年前後になると、経済の高度成長による「歪(ひずみ)」があまりにも突出するようになった。
 また、従来型の行政と経済の関係でも、弊害が目立つようになった。
  そこで中国は「外資の選別」を強めるようになった。
 李克強首相が現在力を入れているのは規制緩和であり、その目玉が許認可事項の大幅削減だ。
 さらに、許認可事項の削減と対をなすのは
 「行政の仕事の主力を、許認可から企業などの監督に切り替える」
ことだ。
  これまでの中国では、新規事業などを立ち上げる際には、手続きが極めて複雑・困難だが、いったん事業を軌道に乗せ、役人と「良好な関係」を構築していけば、「かなりのことに融通が利く」とされていた。
 企業活動の「グレーゾーン」、あるいはルール違反の「ブラックゾーン」でも目をつぶってもらえる場合があったとされる。
 中国当局が現在すすめている「反独占」の取り締まりは、「行政における監視機能の強化」のモデルケースと理解することができる。

 さらに、世界的に影響力が大きく、万が一にでも中国から撤退することになれば中国側に大きな影響が出る外資企業も摘発対象にしていることからは、
 「外資つぶし」というよりもむしろ「聖域なき改革」
を目指しているように見える。
  中国はまだ、外資による投資を必要としている。
 このことに間違いはない。
 しかし、90年代ごろまでの「外資ならば、なんでも歓迎」という“がっつく”情勢ではなくなった。
 中国側の「外資を選別できる状況」が進行していると理解すべきだろう。
  中国政府は外資企業に対しても「平等・公明正大な扱い」を進めていこうとしているようにみえるが、中国当局の外資との“つきあい方”には依然として問題がある。
  外資側からみれが、今回の取り締まりは「今まで大丈夫だったことが大丈夫でなくなった」ことを意味する
 営利団体という企業の本質を考えれば、
 「中国は政権担当者の考え方ひとつで、やり方が突然変化する」
というリスクを、改めて思い知らされたことになる。

 また、規制緩和などに力を入れる「李克強改革」が、既得権益層の大きな抵抗を受けることは必定だ。
 権力争いの問題もあり、政策方針の行方は不透明だ。
 また、中国では排他的ナショナリズムが大きく高まり、外資系企業が民衆の怒りの対象になることもある。
 外資はそれらをすべて総合して「カントリー・リスク」を見積もることになる。 
 外資にとって中国という巨大市場はやはり、特別に大きな魅力だ。
 しかし、その巨大市場にはリスクも伴う。
 中国当局は外資を遇する方式に変更を加えようとしているように見える。
 しかし、投資を決定的に減らしてしまったのでは、中国側は大きな打撃を受ける。 
  中国では今後「外資の誘致」と「外資の選別」を巡って、外資の側からは「投資による利益とリスクの見積もり」という視点で、当局と外資の「緊張ある綱引き」という傾向が強まると考えられる。



サーチナニュース 2014-09-07 21:01
http://news.searchina.net/id/1542793

世界競争力報告 中国は世界28位に、日本は何位に?=中国メディア

 世界経済フォーラムは3日、2014年版の世界競争力報告を発表し、日本は前年より順位を3つ上げて世界6位、中国は前年より1つ上げて世界28位となった。
 新華社が報じた。

 今回の世界競争力報告は144の国と地域を対象に調査を行った。
 1位には6年連続でスイスが選ばれたほか、2位はシンガポール、3位が米国、4位がフィンランド、5位がドイツ、6位が日本だった。

1].スイス
2].シンガポール
3].アメリカ
4].フィンランド
5].ドイツ
6].日本
7].香港
8].オランダ
9].イギリス
10].スエーデン

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28]. 中国
53]. ロシア
56]. 南アフリカ
57]. ブラジル
71]. インド


  記事は、ロシアが53位、南アフリカが56位、ブラジルが57位、インドが71位となり、中国の28位がBRICs諸国のなかで最高だったと紹介。
 さらに中国とインドの差は2006年に8ランクだったものが、43ランクまで拡大したと伝えた。
  続けて、世界経済フォーラムのエコノミストの発言として、
 「中国はインフラ設備や教育、国の制度などにおいて高い競争力を有している」
としたほか、マクロ経済の環境も評価されたと紹介した。
  一方で、同エコノミストが
 「中国は今なお市場の公平さにおいて問題を抱えており、資金と人材の最適な配置が阻害されている」
と指摘したことを伝え、中国が今後も発展するためには市場の効率向上が何よりも重要だと指摘したことを紹介した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年9月4日 14時25分
http://www.recordchina.co.jp/a93700.html

世界競争力ランキング、1位は6年連続でスイス
=日本と中国もランクイン―世界経済フォーラム

2014年9月3日、スイスのジュネーブに本部を置く世界経済フォーラム(WEF)は世界各国・地域の競争力に関する2014-2015年版の報告書を発表した。
 1位は6年連続でスイス。2位はシンガポール、3位は米国だった。
 国際在線が伝えた。

 報告書は世界144カ国・地域を対象としており、評価のデータは国連や世界銀行、国際通貨基金および世界経済フォーラムが行った調査で得られたものを使っている。
 4位以下は、フィンランド、ドイツ、日本、香港、オランダ、英国、スウェーデンとなっている。

 新興国では、中国が前回より1つ順位を上げて28位となり、BRICsの中で最高位となった。
 ロシアやブラジル、南アフリカはいずれも50位台で、インドは71位。
 中国の競争力は一定程度良好な起業・イノベーション環境に起因していると報告書は指摘するが、銀行業の脆弱性や市場参入の面におけるさまざまな規制や投資ルールなどが中国の競争力を制約している。

 また、中国はイノベーション力を持つ経済体となりつつあるが、イノベーション大国には至っていない。
 安さを売りとする労働集約型製品の生産地ではなくなった中国は、高まる生活水準を維持できるような付加価値のある就業機会を生み出す必要に迫られている。




【描けない未来:中国の苦悩】





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2014年9月4日木曜日

「親日潮流」がゆっくり形成されている:アジアで「中国を恐れ親日になる」国が増加

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●バングラデッシュとミヤンマー


JB Press 2014.09.04(木)  姫田 小夏
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41625

バングラデシュで高まる日本歓迎ムード、
安倍首相の声明に政財界が注目経済・交易の要衝都市を押さえる国はどこか


●外国企業の参入ラッシュが始まったバングラデシュ(筆者撮影、以下同)

 8月26日の日本経済新聞は1面で、日本政府がバングラデシュに対し6000億円規模の支援を行うことを伝えた。
 日本政府がバングラデシュのベンガル湾沿海部での産業地帯建設の支援に乗り出し、電力や鉄道などインフラ整備に協力する。
 安倍晋三首相は9月6日にバングラデシュの首都ダッカを訪問し、ハシナ首相と会談を持つ。



 産業地帯の建設は、首都ダッカに次ぐ第2の都市であり港湾都市であるチッタゴンを中心に行われる。
 鍵となるのが、南東部のマタバリ地区に建設中の、1200メガワット(600メガワット×2基)の超々臨界圧石炭火力発電所である。
 これが完成すれば電力供給が増強され、産業地帯建設が現実のものとなるという。

 他方、ダッカ~チッタゴン間の高速道路建設も進んでいる。
 2011年から着工されているが、2014年末までには全体の計画の半分を終える予定だ。
 これは中国が一部工事を請け負っており、その進行状況は思わしくないが、現地最大手の建設会社は「残りの部分は2016年末に完成するだろう」と見込んでいる。

 これまでバングラデシュは安価な労働力と市場の可能性が期待されながら、インフラ整備の遅れのため、日本企業はバングラデシュへの投資に二の足を踏んできた。
 それだけに、発電所や高速道路の開通がもたらす成長への期待は大きい。

■韓国、中国の後塵を拝す日本

 現在、バングラデシュには8カ所の輸出加工区(EPZ: 外資企業の投資を促進するために設けられた特別区域。税制面の優遇措置がある)があるが、各国からの工場進出の増加により、空き区間がなくなりつつある。
 こうした背景もあり、日本企業にとって独自のこのような経済特区の整備が急がれている。

 バングラデシュでは、1996年9月に「民間輸出加工区法1996」という法律が成立した。
 これにより、民間企業が輸出加工区を設立することができるようになり、すでに外資企業による輸出加工区の整備が動き始めている。

 韓国の企業グループは日本企業に先駆けて、民間の輸出加工区「Korean EPZ」を設立した。
 ここを拠点として、有名スポーツブランドをはじめとするOEM製品を欧州に向けて出荷する計画だった。
 だが調べてみると、現在ここに立地しているのは、韓国の製靴企業であるヤンゴン(Youngone)グループの工場だけだ。
 ダッカの調査会社によれば、
 「バングラデシュ政府との間で土地売買のトラブルがあり、結果として後続企業の進出にストップがかけられてしまったため」
だという。
 「現在はヤンゴンが使用する以外の土地は更地のまま」(同)
だ。

 実は「Korean EPZ」の開発を巡っては、「日本の計画が韓国に横取りされた」という裏話がある。
 韓国が土地を購入する前に、日本が将来の輸出加工区の開発候補地としてその土地を調査していた。
 だが、
 「日本政府が明確な方針を決めないでいる間に、韓国側が土地の開発の認可を取得し、バングラデシュ政府から購入した」(日本のコンサルティング会社)
のだという。

 中国もまた、チッタゴンに輸出加工区を立ち上げるという。
 中国の民営企業であるオリオンホールディングスが、ムンシゴンジ県に「制衣村」(アパレル村)と言われる縫製業の拠点を設ける計画もある。
 ダッカ市内には、過去に倒壊を起こしたような危険建築物がひしめいている。
 縫製業の拠点をつくるのは、その地域の危険建築物を一掃するためだとも言われている。

■中国が食指を伸ばすコックスバザール

 今、バングラデシュで、日本をはじめ各国がチッタゴンとともに目をつけている都市が、コックスバザールである。
 コックスバザールは、チッタゴンから南に約150キロメートル下った位置にある。

 「アジアハイウェイ」はアジア諸国を幹線道路網で結ぶ壮大な計画だが、その一環として、コックスバザールからミャンマーに伸びる道路の建設が期待されている。
 これが開通すれば、ミャンマーを経由して陸路でタイや中国にアクセスすることができるようになる。
 「アジアのデトロイトと言われるタイと陸路で結ばれれば、いずれバングラデシュにも日本の自動車メーカーが進出してくるのではないか」
という期待の声は大きい。

 コックスバザールには中国も食指を伸ばしている。

 「フィナンシャル・タイムズ」は6月に「中国はベンガル湾の海軍能力を増強している」と報じた。
 コックスバザールが面するベンガル湾には大規模な原油・ガスの資源が眠っている。

 現在、ベンガル湾周辺では、バングラデシュのみならずインド、ミャンマーも虎視眈々と埋蔵資源の権益を窺っており、南シナ海での権益争いにも似た状況となっている。
 そんな中で昨年、ベンガル湾で生産される天然ガスや石油を陸路で運ぶ「チャウピュ(ミャンマー・ラカイン州)~雲南省」のパイプラインを中国が完成させた。

 コックスバザールではソナディアに深海港を建設する計画があり、中国がこれに大きな関心を示している。
 ハシナ首相が2014年6月に訪中し、習近平国家主席と会談した際も、深海港の建設が話題の1つになった。
 バングラデシュの銀行幹部は
 「建設工事は中国が受注する可能性が強い」
と語る。
 もし受注が決定すれば、中国によるコックスバザール進出への大きな布石となるだろう。

 中国は、中国と東南アジアおよび南アジアを結び付けるバングラデシュを「海のシルクロード」あるいは「南のシルクロード」として重視しており、近年、急接近を見せている。
 特に、南シナ海から紅海にかけて繰り広げる「真珠の首飾り」戦略では、港湾や空港の拠点整備を進めており、バングラデシュを軍事上の重要拠点として位置づけている。
 6月のハシナ首相の訪中において、習主席はバングラデシュを「政治的混乱は続くが経済には力強さがある」と評価した。
 またハシナ首相も「中国の短期間での成長を模範にしたい」と親密ぶりを披露した。

■かつてない「日本ブーム」が到来か

 さて、今週末に迫る安倍晋三首相のバングラデシュ訪問を前に、現地では日本への関心がひときわ高まっている。
 2012年にヒラリー・クリントン国務長官(当時)がバングラデシュを訪問したときほどの熱狂はないにせよ、誰もが「安倍首相がどんな声明を出すのか」に注目している。

 「Give us Japanese value!」は、筆者が8月末のダッカ取材中にあちこちで耳にしたバングラデシュ人の本音である。
 彼らは間違いなくジャパニーズスタンダードを待ち望んでいる。

 近年、大規模プロジェクトの受注から消費生活における個別の製品まで、あらゆるシーンにおいて「安い中国製」がバングラデシュ市場を席巻してきた。
 その状況を招いたことへの反省からも、バングラデシュでは日本への評価が再び高まっているのだ。

 安倍首相の訪問とともに、バングラデシュでは今までにない「日本ブーム」が到来しそうな気配だ。
 新たな経済発展のステージに入ったバングラデシュが日本に寄せる期待は、我々の想像以上に大きい。



JB Press 2014.10.07(火)  姫田 小夏
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41873

インフラ開発がしっちゃかめっちゃかに、
バングラデシュでひんしゅくを買う中国企業
破格の安値で受注して途中で“降参”

 港、高速道路、橋梁、発電所――。
 インフラ開発をめぐる“日中激突”が火花を散らしている。
 インドを取り囲む南アジアの国々でも、中国の影響力が増大している。

 スリランカは2009年に最大の“スポンサー”が日本から中国に取って代わった。
 一貫して親日国であり続けたパキスタンへも、中国は積極的な財政支援を行っている。

 そして、インドの隣国バングラデシュでも、中国は「最大の援助国」と言われる日本の牙城にどんどん食い込もうとしている。

 バングラデシュにおける中国の台頭は噂には聞いていたが、まさかここまでとは思わなかった。
 「中国が片っ端から案件を落札」しているのが現状だ。
 ざっと調べただけでも、中国は以下のような案件を受注(一部は予定)している(日本政府の資金によるプロジェクトを中国企業が受注するケースも含まれる)。

(1)パドマ橋(建設費11億ドル)
(2)パドマ橋建設に付随する河川管理(10億ドル)
(3)チッタゴンのカルナフリ川におけるトンネル工事(10億ドル)
(4)チッタゴンのカルナフリ川にかかる鉄道橋梁の建設
(5)チッタゴンのカルナフリ川における多走行車線のトンネル建設
(6)チッタゴン~コックスバザール(その先はミャンマーに延びる)の鉄道複線化
(7)ダッカ~チッタゴンの鉄道信号プロジェクト
(8)バングラデシュ国内の4つの橋梁建設(3300万ドル)
(9)モヘシカリとポトゥアカリにおける2カ所の石炭火力発電所(1320MW)
(10)ラジシャヒにおけるWASA (Water Supply & Sewerage Authority)の上水プロジェクト
(11)トンギ~バイラブの鉄道複線化
(12)バングラデシュ政府のICTインフラネットワーク構築第3フェーズ

 パドマ橋の建設は、あまたある橋梁プロジェクトの中でも非常に大規模で、長期にわたり計画が練られてきた。
 ところが発注をめぐり世界銀行の汚職が発覚、協調融資を組むアジア開発銀行(ADB)、日本の国際協力機構(JICA)などがプロジェクトから降りる事態となった。
 現在、ハシナ首相の「自力で建設を」という掛け声のもと計画は進められているのだが、建設工事を中国企業が受注し「漁夫の利」を得ることになった。

■もともと無理な価格で落札

 バングラデシュにとっての喫緊の課題は「インフラ整備」である。
 川が多いバングラデシュは、物資はおろか人の往来すら困難であり、経済が東西に分断されている。
 中国から「世界の工場」の座を奪い取るポテンシャルはあるものの、電力供給は不安定である。
 また、中間層に自動車の購入意欲はあるのだが村には道路がない、というのが実情だ。

 バングラデシュにはこれを自力で解決するほどの資金力がなく、世界銀行やJICAなどに頼るしかない。
 2国間ODAでは日本が力を発揮し、「日本は全体の75%を占めるトップドナー(資金提供者)」(バングラデシュの現地紙)とも認識されている。

 ところが近年、中国の存在感が急激に高まっている。
 中国勢にとって巨大事業の落札は決して難しいことではない。
 その最大の武器と言えるのが「安さ」である。

 バングラデシュの建設業界は、その「驚異の安値」におののいている。
 ある大手ゼネコン幹部はこう明かす。
 「中国企業の提示額は、私たちローカル企業よりも3割は安い」

 そして、「それが最悪の事態を生む」と警告を発する。
 「彼らが入札時に提示するのは『もともと無理な価格』。
 たとえ落札してもその金額では工事などできないはずだ」(同)

 その典型例が「ダッカ~チッタゴン・ハイウェイ」である。
 「ダッカ~チッタゴン・ハイウェイ」は道路を4車線に拡張する全長192キロ(総工費1億6800万ドル)にわたるプロジェクトで、「バングラデシュ経済の生命線を担う」とされる重要案件だ。
 7工区に相当する140キロを、中国のエンジニアリング会社である中国水利水電建設集団(シノハイドロ)が驚異的な安さで落札した。

 当初、建設は順調に進んでいると見られていた。
 だが、蓋を開けてみるとまったく計画通りには進んでいなかった。
 入札時に中国勢と競った地元企業はこう振り返る。

 「現地企業である我々に多くの強みがあったが落札したのは中国企業だった。
 しかし、彼らは低コストの重荷に耐えられなくなり、途中で投げ出してしまった」

 工事は2010年から始まり完工は2013年末とされていた。
 ところが、工事はいまだに終わっていない。
 2013年末の時点でも計画の3割ほどしか進んでいなかった。
 関係者は「完工は2年延期どころでは済まないだろう」と見ている。

 バングラデシュ道路交通省が工事の遅延を「契約違反だ」と批判したが、中国側は設備や原材料、そして予算の不足を理由に「予算増額がない限りは完工できない」と開き直った。
 ハシナ首相も腹を立て、道路交通省に「会社を替えよ」と伝えるほどだった。

 パドマ橋の建設でも同様の事態が起こっているようだ。
 現地メディアの報道は、
 「ハイウェイ建設とパドマ橋建設という2つの重要なプロジェクトが中国企業のお粗末な仕事で危機に瀕している」
と懸念を隠さない。

■「中国流」への批判が噴出

 近年、バングラデシュはインフラ整備の巨大な市場に中国企業を喜んで迎え入れてきた。
 だがここに来て、「中国流」がいかなるものであるかをようやく認識するようになった。

 業界の常識を逸脱した低価格での落札、その結果として起こる資金ショートと工期の延期に、今では異議を唱える声の方が多い。
 バングラデシュの建設業者への取材の席では「中国流のやり方」に批判が噴出した。

 「土壇場になって『この金額ではできない』とバングラデシュ政府に泣きついて、資金不足を補おうとしている」

 「彼らは『完工させること』を目的にはしていない。
 さらにそこから条件を引き出そうとしているのだ」

 「完工させることを交換条件に、ソナディア深水港の受注を持ち出しているようだ」

 あまりにも強引な受注の仕方と、それがもたらす悪影響は、現地社会で顰蹙を買っている。
 中国企業による受注はバングラデシュ全体の社会資産にダメージをもたらすことに、バングラデシュの人々は気づき始めている。

 さらにバングラデシュ社会が今、関心の目を向けるのが、中国が主導する「新開発銀行(BRICS開発銀行)」(BRICSの5カ国が運営する発展途上国支援の銀行)の動きだ。
 現地ゼネコンのトップは言う。
 「彼らはADBやJICA以上の資金を低金利で融資するだろう。
 BRICS銀行がバングラデシュの大型案件を総なめにしてもおかしくはない」

 南アジアでは、中国の影響の高まりを懸念する声が出てきた。
 同時に日本への期待も以前にも増して高まっている。
 日本はバングラデシュのインフラ開発にどう関わり、今後の経済成長にどう寄与するのか。
 バングラデシュ社会は日本の一挙手一投足をじっと見守っている。


レコードチャイナ 配信日時:2014年9月4日 6時0分

アジアで「中国を恐れ親日になる」国が増加-華字メディア

 2014年9月3日、BWCHINESE中文網は
 「中国の周辺国の間に『中国を恐れ親日になる』状況が常態化している」
と題する記事を掲載した。
 以下はその概要。

 中国を取り巻く複雑な政治状況を受け、周辺20数カ国の間で「中国を恐れ親日になる」国が静かに増えている。
 インドのモディ首相は親日派とみられている。
 安倍晋三首相はモディ首相との緊密な関係構築を望み、就任前に早々と訪日を要請した。
 経済分野での一層の関係強化だけでなく、安全保障面でも日本とインドは協力を強化しようとしている。
 すなわち中国に対するけん制だ。

 インドは中国の高速鉄道を排除するだろう。
 受注に向けインドに圧力をかけるべきとの声もあるが、いずれ徒労に終わるに違いない。
 価格的に日本よりはるかに優位な中国だが、
 インドは中国の高速鉄道にまったく興味がない。

 アジア諸国の多くは、中国が領土問題で態度を硬化させるとともに、中国の台頭に対する懸念を強めている。
 一方で親日の潮流がゆっくり形成されているのだ。



レコードチャイナ 配信日時:2014年9月4日 10時49分
http://www.recordchina.co.jp/a93712.html

中国政府の抗日ドラマ「集中放送」に疑問
=「日本人には無関係」「中国人の理性失わせるだけ」―中国人教授

 2014年9月3日、環球時報(電子版)によると、
 中国政府が抗日戦争勝利の記念活動を盛り上げるため、国内のテレビ局に対し、抗日ドラマの放送を増やすよう命じた
ことに、疑問の声が上がっている。

 米紙USAトゥデイ(電子版)は1日、「日本に対して中国が烈士記念日を設定」と題する記事で、
 中国政府はテレビ局に抗日ドラマの放送を増やすよう命じ、抗日戦争の記念活動を強化していると報じた。

  記事では、中国の全国人民代表大会常務委員会が、9月30日を烈士記念日と定め、国家レベルでの記念活動を行うとした上で、
 「その背景には中国政府が国民の反日感情を高め、
 愛国主義と抗日戦争犠牲者を共産党支持に利用したいとの意図がある」
と指摘。
 「日本、フィリピン、ベトナムなどの周辺国は、海上領有権問題で中国と対立しており、中国の強硬姿勢に懸念を強めている」
と報じた。

 記事ではまた、中国政府が国内の衛星テレビ局に対し、抗日ドラマを放送するよう命じたとした上で、「好きな番組が放送中止となることに市民から不満の声が上がっている」とも指摘した。

 中国政府のこうした姿勢について、中国人民大学の張鳴(ジャン・ミン)教授は自身のマイクロブログで
 「抗日ドラマを放送してはいけないということではない。
 だが、政府の指示のもとに集中的に放送しても日本人に脅威を与えることはできない。
 むしろ、国民の反日感情をあおり、理性を失わせるだけで、中国の改革開放にメリットはない」
と疑問を呈した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年9月6日 4時10分
http://www.recordchina.co.jp/a93780.html

中国はなぜ世界で孤立しているのか、専門家が驚きの回答―中国メディア

  2014年9月4日、中国メディア・米爾網によると、中東など各国で中国大使を務めた華黎明(ホア・リーミン)氏と中国の国際関係学の第一人者・中国人民大学の金燦栄(ジン・ツァンロン)氏が、外交官を多数輩出している北京外国語大学で講演を行った際、同校の学生が
 「中国は世界から必要とされていると話されたが、
 それではなぜ中国は世界で孤立しているのか
 活路はどこにあるのか」
と質問した。

 質問に対し、華氏は
 「アジアの周辺諸国やアフリカの国々との関係は君が思っているほど悪くない」
と指摘。
 40年以上外交に関わってきたが、そうした国々との関係は十数年前よりも向上していると話した。
 また、日本や東南アジア諸国とは領土問題があるが、これらの国は経済においては中国に深く依存していると指摘。
 中国とアフリカ諸国や周辺諸国との関係について楽観視していると話した。

 金氏は、インターネット上では中国との関係悪化が誇張されて伝わっていると指摘。
 中南米や欧州の国々との関係は悪くなく、とりわけブラジルやドイツとの関係は良好で、ロシアとも冷戦以降最も良い関係を築いているとした。
 現在の国際情勢は以前よりも複雑ではあるが、
 だからといって
 中国の外交が失敗しているわけではない
と話し、
 米国の反応を見ればそれは明らかだと指摘した。




 WEDGE Infinity 日本をもっと、考える  2014年09月04日(Thu)  岡崎研究所
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4157?page=1

「日中のライバル関係」に期待する東南アジア諸国

 フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学講師で、同国下院政策顧問でもあるリチャード・ヘイダリアンが、National Interest誌ウェブサイトに、7月21日付で
 「アジアの最も危険なライバル関係、日本対中国が熱を帯びてきている」
との論説を書いています。

 すなわち、日本は「集団的自衛」を採用し、より大きな国際責任を果たす「普通の国」への運命的一歩を踏み出した。
 それには、安倍総理の強い意志と、尖閣についての中国との紛争が背景にある。

★.米国の対中政策の不確実性、
★.米国防予算削減への懸念
は、日本が自立することを後押ししている。
 米国は日本の方針変更を歓迎している。
 日米防衛ガイドラインは改定される予定で、日米同盟はもっとダイナミックなものになろう。

 中国は日本の再興を懸念し、日本が軍国主義の過去を繰り返そうとしていると宣伝している。
 しかし、これは、地域の指導的役割についての日中のライバル関係の出現である。
 米国はバランサーの役割に居心地の良さを感じるだろう。

 日本の積極的外交は、国内的な抵抗にあっている。
 戦争の記憶はパシフィズム(平和主義)の強い潮流になっている。
 そこで、安倍総理は、憲法改正ではなく、憲法解釈の変更を選択した。
 これは、自衛隊設立の時と同じである。

 日本は世界で最強の軍の一つを保有しつつも、第1次、第2次湾岸戦争ではさしたる役割を果たせず、資金支援などにとどまった。
 日本の防衛予算は2000年には中国の国防費より60%多かったが、今は中国の3分の2である。

 安倍政権は日本をより意味のあるパワーにしようとしている。
 日本は、中国の領土瀬戸際政策をアジアの小国が神経質に見守る中、その歴史的指導力を再主張する機会を見出している。
 大東亜共栄圏は悪夢に終わった。
 しかし、プラザ合意後の
 日本は、繁栄する無害な日本であり、雁行型発展とされた成長のエンジン
であった。

 中国が東南アジア諸国の重要貿易国になるに従い、日本の重要性は減ってきた。
 その上、中国は軍事に関し日本のような自制はしない。
 韓国は中国にすり寄っている。

 2007-08年の経済危機で中国の自己主張は強まった。
 安倍政権は東南アジア諸国、豪州、インドと連携し、この傾向を逆転しようとしている。
 安倍政権はこの方面での外交を強化している。
 また、安倍総理は、日本経済を再活性化したほか、武器輸出制限を緩和し、豪、印などと防衛協力も進めている。

 全体として、
 中国は領土主張を進めたが、
 ライバルの日本が力強い路線を取るように仕向ける危険を冒した、
と述べています。

* * *

 この論説は目新しい論点を提起しているわけではありませんが、最近の日本、安倍総理の外交・防衛政策(集団的自衛、武器禁輸撤廃など)を高く評価し、中国のライバルとして日本が出てきている、と指摘しています。

 もっとも、この指摘は、いささか過大評価と言うべきでしょう。
 日本の防衛費の伸びが中国にはるかに及ばないことだけをとってみても、そうです。
 また、筆者が言及している、日本に根差すパシフィズムをとっても、そうです。
 だ、東南アジア諸国の一部に、期待も込めて、この論説のような意見があるということには留意する必要があります。

 安倍総理の集団的自衛権の限定行使、武器禁輸政策の変更、積極的外交は、いずれをとっても称賛に値することです。
 しかしながら、日本の安保・防衛政策は「普通の国」のものとしては、まだまだであることを認識すべきです。
 憲法9条の改正は依然として必要性を全く失っていません。

 今回の集団的自衛権の行使は、要するに、憲法9条を前提とした自衛権解釈に基づく、限定的なものです。
 自衛権は基本的には国際法上の概念であるのに、それを極端に狭く解釈しています。
 国内政治上、そうすることが必要であったのでしょう。
 しかし、今のイスラエルのガザ攻撃が自衛権で正当化されていること、10年以上続いた米国のアフガン戦争は、米国にとっては自衛権行使であったことなどを想起すべきです。
 新たに閣議決定に盛り込まれた3要件
(1.日本と密接な関係にある他国への武力攻撃が発生し、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある、
2.他に適当な手段が無い、
3.必要最小限度の実力行使であること)
が国際的にどう映るのか、国際社会の法意識をよく考えて、時期を見て再検討する必要があるでしょう。



レコードチャイナ 配信日時:2014年12月8日 5時10分
http://www.recordchina.co.jp/a98603.html

「ミャンマーの中国離れが加速」と日本メディア、
中国ネット「日本は口を出すな!」「周辺国はなぜみんな…」

 2014年12月3日、
 「ミャンマーが中国依存から脱却し、インドに急接近している」
との日本メディアの報道に、中国のネットユーザーは猛反発している。

 日本メディアによると、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議開催前の11月11日、インドのナレンドラ・モディ首相はミャンマーのテイン・セイン大統領と45分間会談し、両国の関係強化とインドとミャンマーを結ぶ高速道路網の建設について話し合った。
 この背景には中国依存から脱却しようとするミャンマーの外交方針の転換がある。
 これにより、
 「中国の東南アジアに対する巨大な影響力に陰りが出る可能性が高くなってきた」
と指摘している。

この記事に対し、中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「日本は口を出すな!」
「ミャンマーなんて小国を中国が相手にする必要はない」
「中国の援助が要らないなら、お金を無駄遣いしなくていいから助かるよ」

「ミャンマーが中国から離れるなんて無理」
「中国の周辺国はなぜみんな悪いやつばっかりなんだ?」

「ミャンマーもついに民主主義国家に仲間入りすることを決めたんだな」
「ばかばかしい。
 ミャンマーがインドと仲良くなったからって、中国の敵になるわけないだろ。
 日本は大騒ぎし過ぎだ」




【描けない未来:中国の苦悩】




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2014年9月3日水曜日

なぜ私は中国人になれないか::海外の優秀な人材呼び戻す中国の施策

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ウオールストリートジャーナル 2014 年 9 月 2 日 14:01 JST
By Eric Liu 原文(英語)
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052970204091304580128923934297904?mod=WSJJP_hpp_RIGHTTopStoriesThird

なぜ私は中国人になれないか


●左から、駐中国米国大使を務めたゲイリー・ロック氏、ザッポスのトニー・シェイCEO、レストラン経営者のエディー・ファン氏、労働者の権利擁護団体代表のアイジェン・プー氏 Photo Illustration by Sean McCabe; ChinaFotoPress/Getty Images (Gary Locke); Reuters (Tony Hsieh); Associated Press (Eddie Huang); Getty Images (Ai-jen Poo)

 どんなに努力してみても、私は中国人になれない。

 それは、頭の中の実験として始まった。
 私は、中国人移民の息子である自分が中国の市民になるには何が必要だろうかと思いめぐらし、一番近くにある中国総領事館に電話した。
 だが、誰も電話口に出ない音声録音の迷路に入ってしまった。
 総領事館のウェブサイトは、ビザ取得の手続きは説明していたが、帰化については何も説明していなかった。

 その後、私は回答を得るのが極めて難しいことを自覚した。
 北京の中国政府はそもそも中国市民になりたいという外国人からの照会を想定していない
のだ。

 後で判明したのだが、帰化の手続きは中国の国籍法の中にある。
 しかし帰化しようとする人は極めて少数だ。
 2000年の中国国勢調査では帰化した市民はわずか「941人」にすぎない。

 しかし、私がマンダリン(中国の標準語)に流ちょうになり、中国と歴史と文化に対する造詣を深め、中国に移住してそこで余生を過ごす決意をしたとしよう。
 その場合でさえも、私の背後にある何千世代もの中国人の遺伝子にもかかわらず、私は依然として真の中国人として受け入れられないだろう。

 このことが、中国が台頭し米国が衰退しているとされる現代においても、われわれ米国人がそれほど心配すべきでない理由を明らかにしている。
 中国の国内総生産(GDP)がいかに膨大になろうとも、
 米国は圧倒的で永続する競争上の優位性を保持している
 それは米国は中国系米国人を生み出すが、
 中国は米国系中国人を生み出さないからだ。

 中国はまた、米国系中国人を生み出すことにそれほど関心を抱いていない。
 移民を歓迎し、社会に組み込み、権利を与え、それによって
 「中国人であること」の意味そのものを再定義
することは、中国を動かしているシステムにはない。
 それは、中国が21世紀的に米国に後れをとっていることを意味する。
 多様性を包摂し、多くの多文化的なパーツから何か偉大なものを創造することだ。

 例えば、中国の国営メディアが今年初め、離任する米国の中国駐在大使、ゲーリー・ロック(駱家輝)氏を「バナナ」と揶揄(やゆ)した。
 外は黄色で、中は白色だという意味だ。
 中国系米国人として初の中国駐在大使であり、それ以前にはイーグル・スカウト(アメリカ・ボーイスカウトの最高階級)、ワシントン州知事、そして商務長官だったロック氏は何をしたために、このような悪口を言われたのだろうか。
 彼の仕事ぶりだ。
 彼は米国の利益と価値を代表し、それらが中国のそれと衝突した際にも譲らなかった。

 このエピソードは、中国を支配するエリートが中国人と中国系米国人とを区別したがらないか、あるいは区別できないことを示唆していた。
 「バナナ」という酷評の前提は、華人というものは、たとえ米国で生まれ育った者であっても、中国という母国に本質的に忠誠を誓っているに違いないという考えだ。
 そうした想定は、ロマンティックないし人種的と呼ばれ得るものだ。現代的とは言えない。

 私のような人々は、いわば「中国系米国人的な手法」を提供できる。
 粗野な個人主義をコミュニティー意識で微調整したり、権利と自己主張に根差す社会に、義務と礼節を加えたりすることができる。
 今輝いているものだけに注目するのではなく、背景や歴史にも目を配ることができるということだ。

 この融合を最も良く具現化しているのは、恐らく2世の人たちだろう。
 中国や台湾からの移民の子で、文化が交錯する米国で育った人々だ。
 ニューヨークに本拠を置くNational Domestic Workers Alliance (家事労働者の団体)の創設者Ai-jen Poo氏が好例だ。
 同氏は、大胆にも貧しい有色人種の女性労働者たちを支援している。
 なんと米国的なことか。
 その一方で同氏は、愛、世代間の相互扶助、家族の責任という言葉で、それを説明する。
 なんと中国的なことか。

 トニー・シェイ氏も良い例だ。
 靴通販サイト「ザッポス」の創業者で最高経営責任者(CEO)だ。
 同氏は自分の会社を、荒廃したラスベガスの中心部に移転し、自己資金3億ドルをつぎ込んで、この地域を復活させた。
 同氏の目標は、米国で恐らく最もコミュニティー意識の薄い都市であるラスベガスで、そのつながりを深めることだった。
 大胆に米国的であり、心底から中国的でもある。

 そこで、中国をアウトサイダー(外部の人間)が中国人になりにくい状態のままにしておこうではないか。
 偉大なる競争は今や、米中両国間で起こっているのではない。
 純粋さという幻想を追い求める国と、多元的な現実を押し進める国の間で起こっているのだ。
 われわれが正しい選択をすれば、わが国(米国)は依然として勝者で有り続けることができるだろう。

(注)筆者のLiu氏は米シチズン大学(Citizen University)の創立者で最高経営責任者(CEO)。近著に「A Chinaman's Chance」がある。




ウオールストリートジャーナル 2014 年 9 月 2 日 15:11 JST
By Dong Jielin
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052970204091304580129032761287188

海外の優秀な人材呼び戻す中国の施策―批判と反論

 2008年以降、中国政府は優秀な人材の帰国を促すプログラムを通じて、
 海外で暮らす約4000人の「専門家」を中国に呼び戻した。
 「千人計画」と呼ばれるこのプログラムを利用すれば、1人当たり100万元(約1700万円)と「国家特別招聘専門家」という称号が与えられる。
 海外の中国人コミュニティーではこのプログラムが歓迎された。
 だが国内では、プログラムをめぐる議論が延々と続いている。

 帰国した専門家の中には、たまに顔を見せに来るだけの「専門家」がいるとの批判の声が上がっている。
 また、国内の同じような専門家や前任者に比べて、はるかに高い給料をもらっているため、恨みや反感が生じていると指摘する人もいる。

 同プログラムの運営を担当する当局は最近、業績の芳しくない専門家をプログラムから排除する仕組みの導入を提案した。
 すると今度は、個人のやる気に関する議論が蒸し返された。

 世間では議論が噴出しているにもかかわらず、このプログラムを利用する専門家からはあまり意見が聞かれない。
 そこで、ある専門家を招き、考えを聞いてみた。

 匿名を条件に話に応じてくれたこの専門家は、1982年に米国に留学し、88年に博士号を取得した。
 学術界と民間のテクノロジー分野で活躍し、2007年に起業のため中国へ戻り、09年にこのプログラムに参加した。
 彼の会社は再生可能エネルギー設備を扱っており、年間の売り上げは2億元(約34億円)を超える。

 帰国したのは必ずしも愛国心からではない 

 私はいくつかの理由で中国に帰ってきた。
1].妻は、私が米国での孤独に耐えられず、終わりに近づく青春時代を楽しみたかったのだと言う。
2].それは少しは本当だが、
 大きな理由は中国がどうなっているのか興味があったことだ。
 私たちが渡米したとき、卒業したら帰国するつもりだったが、実現しなかった。
 だから、帰国していたら私の人生はどうだったのだろうかという疑問がずっと心の中にあった。

3].もう1つの理由は、
 政府の支援を背景に、再生可能エネルギー産業がここ数年で非常に注目を集めていることだ。
 私たちの会社は国内外のベンチャーキャピタルから豊富な資金を獲得したが、中国の方がリソースを蓄積するのが容易だ。
 だから試してみようと思った。

4].3つめの理由は愛情に関わることだ。
 だが、必ずしも国に対する愛情ではない。
 私は大学生の頃からずっと家から離れて暮らしてきた。
 戻った時、両親は年老いていて、面倒を見る必要があった。

■「人材プログラム」の価値

 このプログラムは私の会社には現実的な利益をもたらしてくれる。
 例えば、会社に「国家特別招聘専門家」がいれば、国家的なテクノロジー関連プロジェクトに申請するのが容易になる。
 専門家の肩書きは余計な確認手続きを回避する一助にもなるうえ、既得権益による閉め出しからも守ってくれる。
 中国で事業を行うことは米国で行うよりも複雑だ。
 事実、問題の多くは政府の政策から生まれた副産物だ。

 「千人計画」が始まったのは、中国の科学界にある既得権益が原因だと思う。
 学者たちがすべての国家プロジェクトを獲得し、その教え子たちが下級レベルのプロジェクトを確保するために協力する。
 中国の学術・研究機関が海外の人材を呼び込むことに失敗してきたのは、
★.報酬が国際的な基準をかなり下回っていることと、
★.中国では良い人脈がなければ海外からの新参者がプロジェクトに申請するのが困難であること
が理由だと理解している。

 海外の中国人にはプログラムは歓迎された。
 このプログラムに参加したのはまだ数千人程度かもしれないが、海外で暮らす中国人の多くを帰国させる一助となった。
 彼らは中国で事業を始めることを魅力的な選択肢の1つだととらえ始めた。
 この傾向は経済的な恩恵を直接もたらすだけでなく、起業を促すことにもなる。
 私たちは若者のロールモデルになった。
 以前の従業員の中には自分で会社を始め、私たちのパートナーやライバルになった人もいる。
 その結果、業界全体が活気づいている。
 また、この制度を使って仕事するために戻った人たちは、故郷に新たな研究アイデアをもたらしている。

■プログラムに対する批判への反論

 企業にとって、給料と福利厚生について議論することは無駄なことだ。
 あなたの価値を決めるのは市場だ。
 他の人が高い給料をもらっていることにイライラするなら、別の仕事を探せばいい。
 私は帰国した専門家に与えられる高い報酬へのあらゆる妬みをネット上で見てきた。
 だが実際、帰国者のほとんどの労働契約はたかだか数年だ。
 一方、国内の大学の職員は比較的安い給料にもかかわらず「鉄飯椀」で恩恵を得ている。
 つまり、給与制度がそれぞれ異なるということだ。
(訳注:鉄飯椀とは絶対に割れない鉄のご飯茶わんのことで、終身雇用と年金保証を意味する)

 中国国営中央テレビ(CCTV)のシリーズ番組「Deng Xiaoping at History's Crossroads(歴史の岐路に立つトウ小平)」を見たことがあるだろうか。
 これは私たちの時代の話だ。
 当時は誰もが潮の流れにのまれた小舟だった。
 トウ小平のおかげで、私の小舟は遠いところへ流れ着き、多くの素晴らしい景色を堪能した。
 そして、奇跡的にも再び故郷に流れ着いたのだ。

 (注)Dong Jielin氏は蘇州大学ビジネススクールの教授



2014.09.05(金)  Financial Times
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41663
(2014年9月1日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)


中国の「偉大なる復興」で人種問題への態度の硬化も

今年8月、米ミズーリ州ファーガソンで白人警官が武器を持たない10代の黒人青年を射殺した事件は暴動と内省を引き起こし、米国はその多民族社会が持つ忌まわしい側面と向き合うことになった。

 また、米国の騒動は、ロシア、イラン、中国、北朝鮮など、ひどい人権侵害の過去について批判されることに慣れている国々の権威主義的な政権にプロパガンダの贈り物を与えた。

 米国中部の郊外の町で完全武装した警官がデモ隊と対峙すると、これらすべての国の国営メディアは、他人の不幸を喜ぶ気持ちを隠すことができなかった。

 市民の扱いが国連が人間性に対する犯罪と呼ぶものに当たる北朝鮮は、米国を「人権の墓場」と断じた。

 負けじとばかり、中国の国営メディアは、米国の人種差別主義を「米国社会を分裂させ続けている根深い慢性病」と表現し、米国に対し、「常に他国を批判するのではなく、自国の問題に集中すべきだ」と忠告した。

■黒人は「猿」、白人は「洋鬼子」、日本人は「小日本鬼子」

 しかし、中国は露骨な人種差別と無縁ではない。
 北京では、別の面では見識があり、教養を持った国際人である中国の企業幹部や官僚が、
 アフリカ人やアフリカ系米国人のことを「猿」と呼ぶのを聞くのは当たり前のことだ。’
 もう少し優しい表現でさえ、英語に訳すと「blacky(黒人)」となる。

 中国と接触した歴史を持つ事実上すべての民族に蔑称があるが、
 白人は一般に十把一絡げにされ、「洋鬼子」と呼ばれる。

 大方の中国人は白人を――本人に面と向かって――「老外(ラオワイ)」と呼ぶ。
 文字通り訳すと「古い外人」となる言葉だ。
 民族的に中国系の人たちは、米国に移住し、あらゆる意味において「米国人」になることができるが、
 外国人は、どれほど長く中国に住んだとしても、同化するためにどれほど努力したとしても、いつまでも老外だ。

 人種差別的な特別な蔑称が、日本から来る隣人のために取ってある。
 日本人は「小日本鬼子」と呼ばれている。
 大多数の中国人は、日本に行ったこともなければ、一人たりとも日本人に会ったこともないが、第2次世界大戦の前と戦時中の日本軍の中国占領を理由に、すべての人が日本人という人種全体に対する深い憎しみを表す。

 大抵は中国を中心に回ってきた地域の有力国として、
 中国は常に文化的優位性に自信を持ってきた。

 しかし、常にそれが人種的に優位だという意識につながったわけではない。

 7~10世紀の唐王朝の間、中国があらゆる人種を聖なる首都に招き入れ、多分に地球上で最も進んでいた文明から学ぶのを歓迎したことはよく知られている。

 最後の王朝である清朝を含め、中国の偉大な王朝のいくつかは、中国の人口の9割以上を占める漢民族から従来野蛮人と思われていた異民族によって築かれた。

 現在、中国西部のチベットや新疆では、高圧的で家父長主義の政府の政策によって民族間の緊張が高まっているが、チベット人やイスラム教徒のウイグル人に対する日常的な人種差別もその原因となっている。

 中国で見られる人種差別的な態度は、中国がつい30年前まで外の世界を完全に遮断していた、非常に均質的な社会だという事実に起因しているのかもしれない。

■唐王朝のような寛容な時代への回帰か、それとも・・・

 しかし、この国に暮らす多くの外国人にとっては、政権を担う共産党が世界に対し、より強硬で国家主義的な政策を取るようになるにつれ、近年、人種問題に対する態度がますます硬化したように見える。

 この流れは、「中華民族の偉大なる復興」を実現するという習近平国家主席の願望に象徴されている。

 一見すると、これは称賛すべき目標だ。
 もしかしたら習氏は中国を、同国が唐王朝期に経験した比較的寛容な時代に戻す復興を思い描いているのかもしれない。

 しかし、歴史について極めて選別的で、外国人の手によって犠牲になったという被害者意識を助長する国家主義的教育とプロパガンダシステムに照らすと、
 このスローガンはもっと悪意のある見方ができるかもしれない。




レコードチャイナ 配信日時:2014年9月8日 1時53分
http://www.recordchina.co.jp/a93835.html

世界最大の移民送り出し国はインドの1417万人、中国は4位―中国メディア

2014年9月5日、中国新聞網は記事
  「世界の移民人口が史上最高に=中国人移民は過去23年間で500万人増加
を掲載した。

 ピュー・リサーチ・センターは2日、国連人口部の統計に基づき、1990年から2013年の移民の動向を研究した。
 移民の送り出し国1位はインド。
 13年時点でUAEに290万人、米国に210万人が移住し、世界全体では1417万人が移住している。
 2位以下はメキシコ、3位ロシア、4位中国と続く。
 中国は934万人の移民を輩出している。
 1990年から500万人の増加となった。

 移民の受け入れ国1位は米国で4579万人。
 1990年の2325万人からほぼ倍増している。
 2位はロシアの1100万人。




【描けない未来:中国の苦悩】



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韓国社会に失望、移民希望者が急増=「朴大統領が韓国を壊している」

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レコードチャイナ 配信日時:2014年9月3日 0時9分
 http://www.recordchina.co.jp/a93624.html

韓国社会に失望、移民希望者が急増
=韓国ネット「日本に帰化する条件を調べた」「朴大統領が韓国を壊している」

 2014年9月2日、セウォル号の一件から韓国で移民を希望する人が急増している。
 韓国外交部によると、欧州各国で永住権を取得する韓国人が増えており、韓国の移民交流サイトには北欧移民に関する質問が毎日寄せられている。
 移民を考える人の多くは、「韓国社会に対する失望から移民を決めた」と話す。

このような状況に、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

「セウォル号事件の後、全国民が移民を考えただろう」
「李明博(イ・ミョンバク)と朴槿恵(パク・クネ)のせいだ!」
「私も移民したい。
 まだ韓国を捨てられずにいるけど、何年後かに後悔してそうで怖い」
「給料全額を税金として支払わなきゃいけないとしても、絶対的に国民を考えてくれる福祉国家で暮らしたいと思う」

「韓国で生きていくのが怖くなった。
 朴槿恵が少しずつ韓国を壊していっている。
 この国に未来はない」
移民して、韓国人が1人もいないところで暮らしたい。
 韓国人がいない場所なんてあるかな?

「日本や他の外国は、韓国の政治家よりもずっと国民のことを大切に考えている」
「実はセウォル号事件の後、日本に帰化する条件を調べた」
「口だけの先進国は嫌だ。
 危機管理能力のない国で誰が暮らしていきたいと思う?
 それだけじゃなくて、責任の所在もはっきりさせない国だ」

「最近は子供も移民したいと言い出した。
 国だけじゃなく、社会全体に責任がある」
「移民なんて考えちゃだめだよ。
 傷付いた人たちがみんないなくなったら、誰が今の韓国社会を変えていくの?」

「外国に行きたい人は行けばいいよ。愛国心のないやつらだ」
「お金がない人たちはこの国で耐えるしかないのが現実」



レコードチャイナ 配信日時:2014年8月31日 4時30分
http://www.recordchina.co.jp/a93475.html

韓国社会に失望、北欧への移民を希望する韓国人が急増―SP華字紙

2014年8月29日、シンガポール華字紙・聯合早報によると、韓国メディアはセウォル号事件後、韓国で移民相談に訪れる人が急増していると伝えた。

韓国外交部の統計によると、2013年にデンマークに暮らす韓国人は538人で、2011年の293人から83.6%も増えた。
そのうち永住権獲得やビジネスなどを目的に長期定住する韓国人の割合が、120人から358人と3倍近く増加したためだ。
オランダでは、永住権を獲得した韓国人が2年間で38.9%増加し853人となった。
ノルウェーでの永住権を得た韓国人は26%増えて182人になっている。

韓国大手の移民交流サイトには、北欧移民に関する質問が毎日4~5件ある。
デンマークの技術移民や、7000万~1億ウォン(約700万~1000万円)の財政保証で得られるスウェーデンの事業移民に関する質問が多い。移民法律コンサルタントの弁護士は「北欧の場合、医師や工学博士などの専門職は受け入れられやすい」と指摘する。
一方で米国やカナダを移民先に選ぶ韓国人は減少傾向にある。
外交部の統計では、米シアトルの韓国人は1.8%減った。

移民仲介会社の経営者は、
「これまで米国、カナダ、オーストラリアへの移民を主に取り扱っていたが、
最近では業務の約半分が北欧に移った。
特にセウォル号事件後は移民相談が2倍以上増えている。
韓国社会に失望して移民を決意する人が多い」と
語っている。



レコードチャイナ 配信日時:2014年10月3日 5時32分
http://www.recordchina.co.jp/a95085.html

韓国の小・中・高生、3日に1人自殺
=「韓国社会がおかしいと思ったのは一度や二度じゃない」―韓国ネット

 2014年9月28日、韓国メディアは、韓国の小・中・高生が過去5年間に、平均して3日に1人の割合で自ら命を絶ったと報じた。

 教育文化体育観光委員会のペ・ジェジョン新政治民主連合議員室は28日、全国17の市・道教育庁のうち、世宗市を除く16カ所から提出を受けた資料をもとに分析した「2010年1月~2014年9月現在の小・中・高自殺現況」に関する資料を公開した。
 資料によると、韓国で自ら命を絶った学生は630人に上る。
 原因の1位は、家庭の問題(35%)であり、
 2位は原因不明(20%)、
 3位はうつ病(17%)、
 4位は成績や進路の問題(12%)
だった。

 このような現状に、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。以下はその一部。

●.「韓国に生まれたことが一番大きな不幸だ。
 私も家庭の不和と成績・進路のことでとても悩んでいる。
 この記事を見て気持ちがとてもよくわかる」
●.「今でも多くの子供たちが自殺を考えているかもしれない。
 心が痛む」
●.「勉強のできる人だけが人間扱いされて、勉強ができなければ人として扱われない。
 とても辛い。
 私も勉強を頑張っているけど、成績が上がらないし、とてもしんどい」
●.「自殺をあまりにも簡単に考えている傾向もあるんじゃないか?
 ネットなどの通信手段の発展がもたらした部分も大きいと思う」
●.「子供たちだけが不安なんじゃないぞ。
 大人も高い物価や税金に押しつぶされて、死にそうだ」
●.「問題は少数の勝ち組になれなかったら、弱肉強食の餌食になってしまうことだ」
●.「韓国の社会システムがおかしいと感じたことは、一度や二度じゃない」


JB Press 2014.09.11(木)  アン・ヨンヒ
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41701

ソウル市民が恐れる客船沈没より怖いシンクホール市内の路面が次々陥没、
第2ロッテワールド建設も槍玉に

  今年の夏、梅雨真っ盛りの豪雨の中、川の多いソウルではたびたび道路が冠水したというニュースが流れた。
 それと同時に「シンクホール」という聞き慣れない用語がメディアに登場するようになった。

■ソウルの街に次々と生じた路面の陥没


●建設中の第2ロッテワールド

 「シンクホール」とは、突然地面が陥没し、地表に大きな穴が開く現象を言う。
 土壌や地盤の浸食、建造物の浸食などにより地中の空洞化が進んだ結果引き起こされると考えられている。

 6月29日、ソウルの芳夷(バンイ)洞(町の名前)で直径60センチのシンクホールが発見されてからこれまで、9つのシンクホールが続々と発見された。

 その中でも最も大きかったのは、8月5日に石村地下車道で発見された直径2メートル50センチのものである。
 特に、雨の降る中、急にできた道路の穴に自動車の車輪がはまった写真はSNSなどで広まり、シンクホールの深刻さを訴えた。

 現在、韓国では旅客船の沈没事故以来、安全に関してとても神経を尖らせており、市民たちは日常の中に潜む不安を目の当たりにしてとても恐怖心を煽られた。

 さらに、SBS放送の「ニューストーリー」という報道番組では新たな事実を突きつけ、韓国の国民を震撼させた。

 この報道によると、最近たて続けに現れた蚕室(チャムシル)のシンクホール現象と第2ロッテワールド工事とに関連性が見られるというのだ。

 ロッテは2011年11月から第2ロッテワールド建設の工事を始め地下6階まで地下駐車場を建設するために、2度の掘削作業を実施し、これによって地下水の流出量が5倍になったという。

 ロッテ側はこれを全面否定したが、問題を深刻に受け止めたソウル市の市長であるパク・ウォンスン氏は
 「ロッテタワーとシンクホールの関連性を綿密に分析し、これを防ぐ方法は何なのかを調べ、総合的な対策が必要である」
として、民間の調査委員会を立ち上げ調査を進めた。

 ソウル市の発表によると、民間の調査委員会が原因を多方面で調査した結果、石村地下車道の洞空の原因は、地下鉄9号線のシールド工法(地盤内にシールドという円形の構造物を入れてそれを前進させながらトンネルを掘る工法)によるトンネル工事のせいであるという。

 また、蚕室以外の地域で発生しているシンクホールに関しては、老朽化した下水道管によるものだと発表した。

■引っ越し準備をする住民が増えているロッテワールド近郊

 同市ではまた市民たちの恐怖の源がシンクホールという呼び方にあるとみて、道路に自然に穴が開いてしまった現象をシンクホールと一律に呼ばせず、形態などによって
 沈下、陥没、シンクホール、洞空
と、4つに分類した。

 それによると、沈下は、地盤の下向き変位を表す広範囲な表現。
 陥没は、地盤がえぐられた形態で沈下したもの。

 シンクホールは、地盤内の洞空(ホール)が崩壊したもので、地下水または人工的な影響で発生した洞空が原因。

 洞空とは、地盤内の空間、シンクホールの発生条件のうちの1つで、主に地下水の作用によって発生し、岩盤層の場合、腐食作用で、土砂層の場合地下水の流れによる細粒分の移動(土砂流出)で発生するという。

 だが、すでに巷では、「第2ロッテワールドのせいで蚕室は地盤沈下している」「シンクホールは第2ロッテワールド建設のせい」などのウワサが後を絶たない。
 怖くて引っ越しを考えている人たちもいるという。

 ここで、第2ロッテワールドについて少し触れておこう。
 「第2ロッテワールド」とは、現在ロッテが建設を進めている超高層ビル計画で、「ロッテの受難」として語られているプロジェクトである。

 第2ロッテワールドの構想は、1987年にまで遡る。当時の構想としては、108階建ての超高層ビルを現在のロッテワールドに隣接した敷地に建設するというものだった。
 だが、その場所が軍用の航空基地に近い場所であったのが受難の始まりだった。

 1990年に事業計画書をソウル市に提出し、94年12月にプロジェクトを始めたが、95年に空軍の反対と交通難などのネガティブな世論に押され、結局98年に韓国の金融危機とソウル空港(大統領などが使用する軍用空港)の滑走路の視野確保問題で許可が下りず断念したという経緯がある。

 しかしロッテはすでに広大な敷地を確保しており夢を諦めきれず、また政権が代わったこともあり、2002年には123階建ての「第2ロッテワールド」計画を新たにスタートさせた。

■市民が抱くロッテへの強い疑心暗鬼

 2006年に着工式を行ったが、これもまた国防部での実務会議で不可となり工事は中断。

 転機が来たのは、2009年の李明博大統領政権の時だった。
 ソウル空港の滑走路の角度を調整するなどの対策が発表され、最終的に許可が下りて、本格的に工事を始めることができた。

 現在は第2ロッテワールドという名称を改めロッテワールドモールとなった。
 今年の9月には臨時のモールオープンのため工事を急いでいた。
 最終的には2016年10月に完工する予定である。

 歴代の政権に何度も煮え湯を飲まされてきただけに、今回は慎重にことを運び、是が非とも第2ロッテワールドをオープンしたいロッテ。

 ソウル市が下水道管の老朽化やサムスン物産が工事を担当している地下鉄工事の影響だと発表し、後押ししてくれているものの、念には念を入れて自主的に9月6日から16日まで安全性を市民たちに知ってもらうためにプレオープンをすると発表した。

 ロッテとしてはソウル市の後押しもさることながら、市民の了承を何としても得たいということだろう。

 プレオープンとは臨時使用承認如何を決定する前に市民たちに建物を開放することである。
 まだ、正式オープンではないので、商品は並んでいないが、安全な建物かどうかを知ってもらうにも都合がいいというものだ。

 だが、地元住民たちの懸念は、第2のロッテワールドが安全かどうかよりも、第2のロッテワールドが完成されるために、どれだけ地盤を掘り、周りの地盤から水を抜き取ったのかに関心が集まっている。

 その疑問には今回のプレオープンは全く答えにならないため、依然としてロッテに対する市民の疑心暗鬼は消えていない。

 ちなみに政府は、今回のシンクホール問題を安全と関連して深く受け止め、安全関連の補正予算として203億ウォン(約20.3億円)を組んでいる。



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2014年9月2日火曜日

ローレベル技術から撤退を促進する日本:「強い危機意識」なのか、それとも「自画自賛病」なのか

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●写真は惠州日報の8月30日付報道の画面キャプチャ


サーチナニュース 2014-09-01 21:17
http://news.searchina.net/id/1542323

楽観的にならない日本人 強国になっても「強い危機意識」=中国メディア

 中国メディアの惠州日報は8月30日、
 「中国はいかにして勝つべきか」
という書籍を紹介する記事を掲載し、そのなかで
 「日本は島国で資源が不足しているためか、日本人の危機意識は極めて強い」
と論じた。

 記事は、島国の日本は資源が少なく、平坦な土地も少ないうえに人口が多いとし、
 「国として置かれた環境は決して良好ではない」
との見方を示しつつ、だからこそ
 日本人は中国人のような「土地は広大で物も豊かにある」という楽観的な考え方を持っていない
と主張。
 続けて、日本人は
 「1980年代の国力がもっとも充実していた時期でさえ強い危機意識を持っていた」
とし、当時から各種資源の貯蔵を行い、海外投資を通じて資源開発会社の株式を購入するなど対策を講じていたと伝えた。
  さらに現在、工作機械やロボットの分野において高い世界シェアを持ち、世界でも有数の特許大国となった日本について
 「将来の産業の行方を左右できるほどの基幹技術を多数持っている
としながらも、
 「今なお日本は“強国としての地位”が揺るぎつつある」
として、強い危機感を抱いていると指摘した。
  また、日本が中国を公然とライバル視するようになったとし、その理由について
 「日本はあえてライバルの存在を作り出すことで自らを鼓舞している」
と主張。
 続けて、日本が深刻な財政赤字や高齢化に苦しんでいることを中国人は喜んでいるかもしれないが、と前置きしつつ、
 「日本の製造業や研究開発能力は中国を遥かに凌ぐ実力を持っており、とても衰退している国とは言えない」
と論じた。



レコードチャイナ 配信日時:2014年9月3日 5時0分
http://www.recordchina.co.jp/a93618.html

日本政府がトイレットペーパーの備蓄を呼びかけ、
「日本の意識は先進的」「中国なら批判の的」―中国ネット

 2014年9月1日、英紙デイリー・テレグラフによると、「防災の日」のこの日、経済産業省は災害に備えトイレットペーパーの備蓄を呼びかけた。
 環球時報(電子版)が伝えた。

 日本の政府関係者は
 「非常時の備蓄品として食糧や水を準備する人が多く、トイレットペーパーは忘れられがち。
 しかし、トイレットペーパーは非常に重要であり、トイレットペーパー不足により深く絶望する人もいるはずだ」
と述べた。
 日本政府の呼びかけに中国ネットも反応を示している。

 「少子高齢化の国では、成人用オムツの需要が高い。
 確かに食糧や水以外の日用品の備蓄も必要だ。
 日本政府の呼びかけは日本の災害に対する意識と国の将来の姿を反映しているのだろう」

 「トイレットペーパーがなくても大丈夫。
 棒や樹皮を使えばいい。
 最悪、手でも解決できる」

 「備蓄したトイレットペーパーが燃えて、被害が一層大きくなる可能性はないのか?」
 「中国なら、『政府と業界が結託した』などと批判が聞かれただろうな」
 「素晴らしい、備えあれば憂いなしだ!」
 「日本は危機意識がある国ということだ。称えるべき
 「危機を未然に防ぐ姿勢。どうやら日本の災害管理水準と意識は先進的のようだ



サーチナニュース 2014-09-01 21:11
http://news.searchina.net/id/1542321

日本人の謙虚さは何処へ、自画自賛病」にかかった日本=中国メディア

 中国メディアの環球網は1日、
 「近年の日本では、日本を“自画自賛”する雑誌や書籍が相次いで出版されている」
とし、謙虚さが売りだった日本で自画自賛の風潮が広まっているのは
 「中国や韓国の台頭に対し、日本人が自信を保とうとしていることが根源にある」、
 「日本は“自画自賛”病にかかった」
などと主張した。

  記事は、日本の書店では
 「日本を称賛する書籍が目につく場所に並べられている」
と紹介、
 「日本がいかに諸外国より優れた国か、日本人がいかに独創性にあふれた民族か」
を綴った書籍や、
 「日本人の優れた点を紹介し、自らを卑下する考えから脱することを呼びかける」書籍、
 「日本がどれだけ世界から尊敬を集めているかを伝える」書籍
などがあると報じた。  
 日本のテレビ番組でも同様に「日本を自画自賛」する番組が増えているとし、日本在住の外国人に祖国と日本を比較させ、外国人に日本を称賛させる番組があると伝えたほか、日本が外国からいかに称賛されているかをテーマとする番組もあると指摘した。
  続けて記事は、新潟青陵大学大学院の教授の発言を引用し、
 「圧倒的な経済力と技術力を有していたころの日本人は謙虚だった」
とし、日本社会で自画自賛が増えていると主張する背景について、中国と韓国が飛躍的に発展する一方で、日本が停滞していることを挙げた。
  発展する中国や韓国が日本に台頭することで、日本人は
 「追い越され、軽視される」という恐怖感を抱くようになり、それによって「日本人は自らの美点を探し、自画自賛をするようになった」
と記事は主張した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年9月3日 5時54分
http://www.recordchina.co.jp/a93615.html

「自画自賛症候群」が日本を覆う、日本は世界から愛されている!?―中国紙

 2014年9月1日、
 「こんなに世界から愛されている日本」
 「イギリスに住んで確信!日本はイギリスより50年進んでいる」
 「日本人に生まれて、まあよ かった」
など、日本では最近、自国を自画自賛する内容の本・雑誌が増えている。
 これまで「奥ゆかしい」「謙虚」と自負していた日本人がこの種の本を書いて いるのは、中国や韓国などの隣国の急速な台頭を背景に、「アジアナンバーワン」との自信を保つためで、「自画自賛症候群」を患っているとの声が上がってい る。
 環球時報が伝えた。

 記者が千葉県の本屋を訪れてみると、日本を称賛する書籍が目立つ位置に並べられていた。
 うち、「梅干と日本刀 日本人の知恵と独創の歴史」という本は、「日本人に勇気と自信を与え、民族の美点を教えてくれた名著」と宣伝されていた。
 同書は、日本食が健康に良いこと や日本人が独創性に富んでいること、日本は江戸時代から「世界一の教育国」だったことなどを説き、日本が外国よりどれほど優れているかを論じている。
 東京大学名誉教授の平川祐弘氏が今年5月に出版した「日本人に生まれて、まあよかった」では、日本人であることのメリットが描写され、劣等感を捨てて、自信を 持つべきと呼び掛けられている。
 また、「ジャパニズム」や「メディアソフト」から出版されたムック本「こんなに世界から愛されている日本」なども見かけ た。
 後者の序論には、
 「中国と韓国以外に、日本に謝罪を求めている国はない。
 反対に、日本に好印象を抱いている国は多い。
 世界では日本の文化を評価する 『クールジャパン』という現象が起きている」
としている。
 また、日本人の献身的な態度やまじめに仕事に取り組む姿勢が世界から高く評価されているとしてい る。
 実店舗だけでなく、ネット上でも、
 「イギリスに住んで確信!日本はイギリスより50年進んでいる」や
 「だから日本は世界から尊敬される」
などの本が販 売されている。

 テレビでも、日本を自画自賛する番組が増えている。
 例えば、日本テレビは外国人が日本を称賛する「なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付」を毎週放送している。
 同番組では、さまざまな分野の世界ランキングと日本の順位を紹介し、各国の国情や風習の違いを解説。
 外国人 タレント20人が集結して、ランキングに関連したトークを繰り広げる。
 しかし、評価が高いのはいつも日本だ。
 例えばあるインド人が、「日本人の作るカレー はインドより本格的」とすると、あるブラジル人も、「日本の文化を世界文化遺産に登録すべき」と述べた。
 テレビ東京系列ほかで放送されている、テレビ大阪 製作のクイズバラエティ番組「和風総本家」でも、日本人のマナーや礼儀作法、しきたりなどがクイズ方式で紹介され、日本がいかに外国から評価されているか がテーマになっている。

 日本の社会で起こっているこのような現象について、日本メディアは最近、
 「近ごろ日本を覆う『自画自賛』症候群は何の表れか
と題する記事を掲載 した。
 新潟青陵大学大学院の碓井真史教授は
 「日本が圧倒的な経済力と技術力を誇っていた時代には謙虚さがあったが、大震災や原発、韓国・中国の台頭で余裕 がなくなった」
と分析した。
 また、
 「追い越される、ないがしろにされるという恐怖感から、日本人は自分たちの長所を見つけ、アジアナンバーワンの自信を維 持しようとしている」
と分析する声もある。
(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)  

2014年9月1日月曜日

深刻化する中国共産党の権力争い::習近平体制に抵抗する特定個人やグループの結束?

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サーチナニュース 2014-09-01 11:27
http://news.searchina.net/id/1542246

習近平体制の中国共産党、内部では「抵抗勢力の結束」深刻か・・・人民日報が批判記事

 中国共産党機関紙・人民日報は1日付1面で
 「党内政治生活の俗化に強く反対する」
と題する論説を掲載した。
 同党の習近平総書記(国家主席)が力を入れている腐敗撲滅や思想統制など“党内浄化”について、一部党員が「なれ合い」や「欺瞞(ぎまん)」などを続けており、
 「ひどい場合には党内で、小団体、小群体、小さな囲み、小さな山の頂上を育成している場合もある
と批判した。

 中国共産党内で、習近平体制に対する抵抗勢力の結託が深刻化している可能性がある。
  同論説は、党内における教育実践活動に触れ、
 批判されれば「辛(から)さを味わうことになる」
として、
 「赤面したり、汗をかいたりすることで、思想の向上が実現し、魂が浄化されることになる。
 多くの同志が、党のよき伝統が戻ってきたと感慨を覚えている」
と紹介。

 しかし、
 「一部の党員は自由主義、(問題があっても事を荒立てることを避ける)善人主義、個人主義の色合いを持つ現象を正常な状態として、規律や原則を軽視し、なれ合いや欺瞞による低俗な気風で潜在規則を作っている」
と主張。
 「潜在規則」とは「法律や正規の規則には定められていない、自分らに都合のよいやり方」を指す。 

 論説はさらに、
 「ひどい場合には党内で、小団体、小群体、小さな囲み、小さな山の頂上を育成している場合もある」
と批判。
 ことさらに小団体」などと表現したことから、
中国共産党内で、習近平体制に対する批判勢力の結託が深刻化している可能性がある。 

**********

◆解説◆
  中国ではしばしば、政治闘争の前触れとして、攻撃対象の個人名やグループ名を出さず、
 「遠回しな比喩的な言い方」による批判
が発表されることがある。
 有名な例としては1965年に上海の日刊紙「文匯報」に掲載された「新編歴史劇『海瑞罷官』を評す」がある。
  同論説で用いられた「毒草」の語は少しあとで、劉少奇やトウ小平など経済の立て直しを重視したグループやその思想を指すと判明した。
 同論説は文化大革命の先駆けとなった。
 トウ小平が初めて個人として攻撃された際にも、トウ小平の個人名ではなく
 「党内のもうひとつの、走資派の道を歩む実権派」
として批判された。
  現状では不明だが、1日付人民日報で触れられた
 「小団体、小群体、小さな囲み、小さな山の頂上を育成している」
との表現が、習近平体制に抵抗する特定個人やグループを指す可能性も、否定できない。



サーチナニュース 2014-09-01 12:07
http://news.searchina.net/id/1542262

電力界に粛清の嵐、燕福龍の失脚「最後ではない」の論説も=中国

 中国では電力分野における腐敗の摘発が進められているとされる。
 8月末には、中国最大の送電会社国家電網傘下の遼寧省電力有限公司の燕福龍総経理(社長)を、重大な規律違反、法律違反の疑いによる調査を受けていることが明らかになった。
 中国では国家電網で多くの腐敗問題が表面化したとして、「燕福龍が最後ではない」とする論説が発表された。

 電力分野による不正の摘発では、捜査が李鵬元首相の周辺に及ぶ可能性があるとの指摘がある。
 同論説は、全国紙の華夏時報がウェブサイトに掲載したとみられるが、確認できない。
 現在(1日正午)はニュースサイトの東方財富網が掲載している。大手ポータルサイトの新浪網は、いったん掲載したとみられるが、現在は閲覧不能だ。
  燕福龍総経理の調査を発表したのは中国共産党中央紀律委員会などだ。具体的な容疑を明らかにされていないが、建設工事や入札に絡む不正があったとされている。
 同論説は、電力分野の企業幹部の言葉として、検察機関は今年(2014年)、電力、石油、通信など独占・寡占状態にある業界における摘発に力を入れいていると紹介。

 中央は国家電網と中国の五大発電会社に数百人規模の調査担当者を派遣しており、燕福龍総経理の摘発は成果の1つではあるが「最後ではない」という。
  中国では4月、傘下に華潤創業、華潤電力、華潤置地(不動産)、華潤微電子、華潤燃気(ガス)、華潤水泥(セメント)などの企業群を持つ華潤集団のトップ、宋林董事長(代表取締役)が、不正疑惑で取り調べを受けていることが分かった。
 同集団については、華潤電力の王玉軍総裁・執行董事も取り調べを受けている。
  当局が電力分野における不正摘発に力を入れていることから、捜査の手が李鵬元首相の一族に及ぶ可能性があるとの見方も出ている。
  李鵬元首相はモスクワ科学動力学院で水力発電を専攻し、帰国してからは電力関連の仕事を経て政界入りした。
 三峡ダム着工に力を入れるなどもあり、政界における「電力閥」の中心だったとされる。
 長男の長男である李小鵬氏は電力会社の華能国際電力開発公司や中国華能集団の総経理(社長)などを経て政界入りし、現在は山西省省長。
 すでに取り調べの対象となった華潤沢集団の宋林董事長とは親しい関係だったとされる。
 李元首相の娘の李小琳氏は中国電力国際発展有限公司、中国電力新能源発展有限公司の董事長(会長)などを務めている。
 次男の李小勇氏は1998年、シンガポールに移住し、同国国籍も獲得した。
 1998年に発生した汚職事件に関与した疑いがあり、シンガポールに移ったのは「難を避けるためだった」との見方がある。
 同事件では有罪判決で死刑を執行された被告もいた。




サーチナニュース 2014-09-01 21:59
http://news.searchina.net/id/1542325

中国共産党・政府、腐敗問題で「まずは組織トップの責任追及を」・・・毛沢東語録も踏襲

 中国共産党中央紀律委員会と中国政府・監察部は1日、腐敗問題に関連して
 「権力とは責任だ。責任があれば、手を下さねばならない」
と題する文章を発表し、組織のトップが責任をとらねばならないと主張した。
 同文章は一部に、毛沢東語録を踏襲したとみられる部分がある。

  中国共産党は各地に「委員会」を設置している。
 各地の「委員会」は、担当地域の地方政府の上に立ち、政治や社会全般を「指導」する立場だ。
 委員会の最高責任者は「書記」だ。
 各地の「共産党委員会書記」は、担当地域の「トップ」ということになる。
 しかし文章によると、共産党委員会の書記が、腐敗撲滅を「他人事」のように受け止めている例があるという。
  文章は例として、腐敗撲滅に、委員会書記が「支持する」などと表明する場合があると批判。
 腐敗撲滅については、共産党中央が各地に調査チームを派遣しているが、
 腐敗撲滅を日常的に担当するのは、各地の共産党委員会の下部組織である紀律委員会だ
 文章は、委員会書記と紀律委員会の関係は「指導する者と指導される者」であり「支持するか支持しないか」の問題ではないと指摘した。
  また腐敗撲滅について「希望する」などと表現する書記もいるとして
 「要求は要求だ! 希望するは希望するだ!」
として、自らの責任と意思として強い姿勢で取り組まなねばならぬと強調した。

  さらに、責任者として腐敗撲滅を断行すれば「人に恨まれることは必然」とした上で、反腐敗闘争は「客を招いて食事をすることではない」と論じた。
  同部分が、毛沢東の言葉として有名な「革命とは客を招いて食事をすることではない」を踏襲したことは間違いない。
 毛沢東の原文はさらに、
 「(革命とは)文章を書くことでもない。
 絵を描いたり刺繍をすることでもない。
 そんな優雅なものではない(中略)革命は暴動である。
 ひとつの階級がもうひとつの階級を押し倒す、ひとつの階級による粗暴な行動だ」
と続く。

  文章は最後の部分で
 「習近平総書記は、権力とは責任であり、責任とは手を下すことだ。
 われわれは、患っていることを憂う気持ちと緊迫感を高めねばならない」
などと主張した。(編集担当:如月隼人)

**********

 ◆解説◆
   毛沢東には人々の感覚に強く訴える言い回しを多用しており、上記の「革命とは客を招いて食事をすることではない」などの文言も、中国ではなかば「常識」として多くの人が記憶している。
  中国共産党の毛沢東にに対する公式見解
★.「建国などの功績が第1」、
★.「文化大革命(文革)など晩年の過ちが第2」
だ。
 つまり、毛沢東の権威を否定することは共産党自体の権威を否定してしまうと判断し、
 「大きな失敗はあったが、功績の方が大きかった
と評価しているわけだ。
 その結果、文革時代などの毛沢東に言及する場合、
 「肯定することはできない」、
 「さりとて、強く否定すると功績第1・失敗第2」
という公式見解に背反してしまう」というジレンマが発生する
ことになる。

  公の立場で毛沢東の言葉を引用する場合でも、文化大革命(文革)を肯定すると受け止められる言い回しは、慎重に扱う場合が普通だった。
 「習近平国家主席(共産党総書記)の政治手法は、文化大革命時を思わせる」
との声も出ている。
 共産党が、
 「革命は暴動である。ひとつの階級がもうひとつの階級を押し倒す、ひとつの階級による粗暴な行動である」
と、文革肯定につながる文言を安直に使う現象が見られるようになったことも、一因と考えてよい。

 2012年まで在職した共産党重慶市委員会の薄熙来書記は、人権をまったく顧みないほど猛烈な犯罪組織と腐敗官僚の摘発を行い、文化大革命期を思わせる大衆に革命歌を歌わせる運動を推進。
 改革開放の深化を目指した当時の胡錦濤国家主席・温家宝首相の強い反発と嫌悪感を招いた。
 薄書記は、妻による英国人実業家殺害事件も明るみに出たことで失脚した。
  当初は薄書記をかばおうとする声も強かったが、最終的に習近平副主席(当時)が了承することで、中国共産党が薄書記を処断することが決まったとされる。
  習主席は、薄書記ほど露骨ではないにしても、そして薄書記のように極端な不正に手を染めていないとしても「政治運動を強烈に繰り広げる」という点で、手法や発想において薄書記と類似する面が見え隠れする。
 中国現政権のナンバー2は李克強首相だ。
 李克強首相は胡前主席・温前首相と同じ、共産主義青年団に連なる派閥に属する(団派)。  
 李首相が最も力を入れて取り組んでいるのは、経済改革のための「規制緩和・既得権益層の排除」だ。
 一方、習主席が力を入れている腐敗撲滅運動で、「打倒の対象」となるのは「既得権益を党紀や法律に抵触するまでに悪用した者」と言える。
 「既得権益層の追い落とし」という点で、両者の“利害”は一致していると考えてよい。
  ただし、団派の有力者が習主席の政治手法を「文革時代に逆戻りする危険な道」と判断した場合、習主席と李首相の関係が予断を許さない状態になる可能性も、否定はできない。



サーチナニュース 2014-09-02 10:53
http://www.nissen.com/home/shop/00/00/11/?gclid=COPlhpDFwcACFUccvAodKy4Ang

中国共産党、山西省の腐敗問題を重視
・・・党委トップ交代、注目される李鵬元首相の息子、李小鵬省長の今後

 中国共産党中央は1日、中国共産党吉林省委員会の王儒林書記を、同山西省委員会書記に異動することを発表した。
  山西省では現在、腐敗行為の摘発が重点的に進められている。
 同省政府のトップ、李小鵬省長の扱いが注目されているが、今のところ不明。
 李省長は李鵬元首相の長男だ。
 中国新聞社など、多くの中国メディアが伝えた。

 山西省では多くの高官が失脚し、「政治崩壊」などと表現される場合もある状況だ。
 中国で、各地の共産党委員会のトップである「書記」は、政府責任者の「上に立つ」存在であり、実質的に「地方全体のトップ」だ。
 王書記の任命は、不安感が広まる状況下にあって「人心の凝縮」をも狙ったものとの見方がある。
 袁純清前書記は1952年生まれで、王儒林書記は53年生まれだ。
 「若返り人事」とは言えない。
 袁前書記については「新たな任務に就く」と発表された。
 失脚でないことは明らかだが、手腕を問題視された可能性は否定できない。
  中国の政界では「団派」と呼ばれる派閥が、力を持っている。
 胡耀邦、胡錦濤、温家宝と連なる共産党の青年組織、共産主義青年団の幹部出身者を中心に形成されたグループで、李克強首相も一員だ。

  習近平主席はもともと「団派」には属していなかった。
 胡錦濤前国家主席など「団派」は、次の国家主席(共産党総書記)として“直系”である李克強氏を考えていたが、習主席は長老や軍など「アンチ団派」の支持により「逆転勝利で政権を獲得」したとされる。
  しかし習近平主席は政権発足後、「団派」とは一定の距離を置きながら協力/容認しあう関係を構築し、むしろ党内長老を抑える動きを続けているように見える。
 袁前書記も新任の王書記も「団派」とされている。
 従って、山西省トップを巡る今回の人事について、「団派」に関連する派閥力学が関係したとは考えにくい。
 山西省における腐敗撲滅運動で、改めて注目されているのが、李小鵬省長だ。
 李省長は李鵬元首相の長男。
 李元首相はモスクワ科学動力学院で水力発電を専攻し、帰国してからは電力関連の仕事を経て政界入りした。
 中国の政界で「電力閥」を代表するとされるようになった。
  李元首相は反対を押し切って三峡ダム建設を進めたことなどで、「自分の周辺に利益を誘導した」との批判が出た。
 息子の李小鵬省長は、中国五大発電会社の中国華能集団公司社長などを経て、政界入りした。
 父親と同様に「電力閥」に属すると考えてよい。
 中国では電力分野における「腐敗撲滅」も重点的に進められている。
 中国では、有力者が失脚する場合、しばらく前から「動向が伝えられない」状態になる。
 身柄を拘束され取り調べを受けているか、証拠隠滅を防止するために、自宅に軟禁状態になると考えられる。
 しかし李省長は8月31日、事故防止状況の視察として、省内の炭鉱に足を運んだ。
 共産党委員会のトップ交代を前に、「自らの健在ぶり」をアピールした可能性が高い。
 李省長の炭鉱視察は抜き打ちだったとされる。
 視察先に事前に通告しなかっただけでなく、自分の周囲にも伝えない「あまりにも突然の視察」だった点を異例とする見方もある。

 中国共産党は、腐敗撲滅について、各地に調査と摘発を指示すると同時に、党中央から調査チームを派遣している。
 「問題が大きい」と判断すれば、中央が主導で調査・摘発を進めることになる。
 山西省については、すでに中央主導で腐敗撲滅が進められていることになる。
  李省長については「今のところ、中央の信用は失っていない」、「摘発は李省長にまで波及する」との両方の観測がある。

**********

◆解説◆ 

 李鵬元首相については、娘の李小琳氏も中国電力国際発展有限公司、中国電力新能源発展有限公司の董事長(会長)などを務めていることから「電力閥一家」と言うことができる。
 李小琳氏は、習近平政権が公務員や国有企業関係者の贅沢自粛を進めている中で、公の場に豪華な衣装を身に着けて現れるなどの行為もあり、評判はよくない。
 李元首相次男の李小勇氏は1998年、シンガポールに移住し、同国国籍も獲得した。
 1998年に発生した汚職事件に関与した疑いがあり、シンガポールに移ったのは「難を避けるためだった」との見方がある。
 同事件では有罪判決で死刑を執行された被告もいた。
 李鵬元首相は幼年時代に父親を亡くした。父親は共産党初期の高級幹部の1人で、国民党に処刑されたとされている。
 そのため、周恩来が李元首相を養子にして養い育てた。
 周恩来は他にも、革命で戦争で命を落とした人の孤児を多く、養子にしている。
 李元首相は政界入りしてから、中央政府・電力工業部部長など電力畑を歩み、1983年には副首相、88年には首相に就任した。
 89年の天安門事件発生時にも首相だった。
 共産党中央がある中南海前を占拠する学生を鎮圧する指揮をとったとされる。
  首相としての能力や料簡を問題する声も強かった。
 1993年には、首相の再任を決める全国人民代表大会で、230もの反対票が出たことは、世界的にも注目された。
 後任の朱鎔基首相が国有企業改革などで辣腕を振るったのに比べて「功績があまりにも少ない」とする批判も多い。
 1993年には訪中したオーストラリアのポール・キーティング首相に
 「日本は取るに足るほどの国ではない。
 20年後には地上から消えていく国」
と言ったとされるなどで、外交センスを疑問視する声もある(正しくは「40年後」と発言したとの説もあり)。



 MSN Japan 産経ニュース  2014.9.4 06:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140903/chn14090306000008-n1.htm

狙われる山西省 反腐敗キャンペーン 権力闘争の延長線

 【北京=矢板明夫】中国の習近平国家主席が主導する反腐敗キャンペーンで、山西省の幹部が集中的に狙われている。
 3日までに同省の最高指導機関である共産党常務委員会のメンバー13人のうち、4人が汚職問題などで取り調べを受け、1人が更迭された。
 また、同省の局長、市長クラスの幹部は26人が摘発され、幹部名簿に欠員が目立つ異例の状態だ。
 失脚者の中に胡錦濤前国家主席が率いる派閥の関係者が多く含まれ、同省の腐敗摘発は党中央の権力闘争の延長線との見方が浮上している。

 内陸部の山西省は石炭の産地として知られ、数年前まで続いた石炭バブルで業者と癒着し、大きな利権を手にした政府高官が多くいるとされる。
 また胡前主席の出身母体である共産党の下部組織、共産主義青年団関係者(団派)が大きな影響力を持つ地域でもある。
 最近約10年の同省トップは団派の出身者が務め、胡前主席の腹心で同省出身の令計画・党中央統一戦線部長の一族は省内の多くの要職を占める。

 その令氏の兄が6月、「重大な規律違反」の疑いで取り調べを受けはじめた。
 直後、令氏の義兄も消息を絶ち、党の規律部門に拘束されたと香港紙などが報じた。
 7月に失脚した周永康・元政治局常務委員への調査も親族から始まった。
 習派が主導した一連の動きは、団派の大物政治家である令計画氏の失脚を狙ったとみる党関係者は多い。

 また、山西省トップの袁純清・党委書記は、一連の汚職事件の責任を取らされた形で9月1日に更迭された。
 袁氏と、今年初めに失脚した金道銘・省人民代表大会副主任の2人は、同じく団派である李克強首相が若い頃の直接の部下だった。
 2人がいなくなったことで「山西省から団派勢力がかなり弱まった」と指摘する共産党筋もいる。

 習主席による反腐敗キャンペーンで、江沢民元国家主席派と胡錦濤派の幹部の多くが失脚に追い込まれたが、
 習主席自身が所属する太子党(元高級幹部子弟)からはほとんど失脚者が出ていない。
 山西省のナンバー2で、汚職の噂が絶えない太子党の李小鵬省長も今回無傷だった。
 習主席の「露骨な身内びいき」に対し、党内から不満の声が上がっている。



サーチナニュース 2014-09-04 10:27
http://news.searchina.net/id/1542575

山西省「腐敗で広がる友達の輪」・・・信頼と絆で悪事の連鎖反応

 中国当局は山西省における腐敗現象の調査に力を入れている。
 同省は中国最大の石炭供給省だが、石炭産業を中心とする巨大な腐敗の「友達の輪」が明らかになってきた。
 中国新聞社などが報じた。

 石炭・エネルギー大手の山西普能集団は1日夜、同集団の劉建中董事長が不正の疑いで連行され、調査を受けていることを明らかにした。
  山西普能集団は2013年2月、山西煤炭運銷集団(山西石炭運輸販売集団)と山西国際電力集団などが合併して誕生した。
 石炭生産、電力、ガス、新エネルギーなどを扱う大企業だ。
 出資者は山西省国有資産委員会などで、地方政府が所有する国有企業ということになる。
 山西省では2011年11月、国有企業である山西焦炭集団(山西コークス集団)の白培中董事長(すでに解任)の不正が、インターネットの簡易投稿サイト(微博、中国版ツイッター)で暴露された。

 白元董事長の自宅が窃盗被害にあい、妻が警察に通報。妻は被害を300万元(約約5000万円)相当と申告した。
 容疑者はすぐに捕まった。
 警察は証拠品として人民元、香港ドル、米ドル、ユーロなどの大量の現金の他、金の延べ棒、高級時計、宝飾品などを押収。
 金額にして約5000万元(約8億5000万円)と発表した。

  白元董事長の正規の収入で、それほどの財産を手に入れることは不可能だ。
 白元董事長は約1カ月後に解任された。
 窃盗事件の裁判で、裁判所は白元董事長の自宅から盗み出したことが確実な金品を1078万元(約1億8000万円)相当とした。
 2014年6月ごろから、白元董事長に対して、改めて厳しい不正の調査/取り調べが始められたとされる。
 その結果、腐敗行為の摘発で同省トップの地位にあった共産党省委員会紀律委員会の金道銘書記に対する調査が始まった。
 さらに同紀律委ナンバー2の楊森林常務副書記も調査の対象になった。
  紀律委員会の金書記は、省委員会の副書記でもあった。
 中国で、要人に対して「調査を実施」と発表された場合、取り調べ側が「有罪を確信」していることを意味する。
  山西煤炭運銷集団関連では、調査チームが山西焦炭集団幹部のうち17人から事情を聞いたという。
 同社周辺では「疑いが濃厚」ということで調査の対象になった人物もいる。
  山西普能集団関連では、曹耀豊総経理も、8月から調査を受けているとされる。
  山西省における腐敗問題では、容疑が持たれている者が過去のいずれかの時点で、同じ職場で働いている特徴がある。
 例えば、白培中、劉建中、曹耀豊の3者は1990年代から2000年代初頭にかけて、同省霍州市の鉱務局や同市煤電集団(石炭発電集団)で仕事をしている。
  また、白培中、劉建中の両者は2008年冬に、中国南部が豪雪のため、発電用石炭が不足し、山西省が緊急輸送体制を敷いた際、それぞれ山西焦煤集団の董事長、副総経理(石炭販売担当)だった。
 会社責任者である白董事長と石炭販売の最高責任者である劉副総経理が力を合わせて、中国南部の電力事情の問題解決に貢献した。
  しかしその後、山西省の石炭業界の上層部では、仕事を通じて得た信頼と友情を通じて、「腐敗の道」をまっしぐらに邁進していったことになる。

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◆解説◆ 
 中国の国有企業上層部は、人事異動により国有企業と政府部門を行き来しながら、キャリアを積み上げていくことが多い。
 企業人として評価できる人物を、関連分野における行政官に就け、行政官として能力を発揮した者を、企業の責任者にする方式だ。
  この「昇進方式」の利点としては、産業界の実情を熟知し、経営/経済感覚に優れた者が、行政官としても手腕をふるうことになる点がある。
  問題点としては、国有企業と行政の癒着(ゆちゃく)が発生することだ。
 結果として、国有企業が民間企業を圧迫し、経済全体の活力を削ぐことになる。
 国有企業の経営陣も、行政側が理不尽と思える要求に接した場合でも、「自分の将来」を考えれば、「ここは、文句を言わずに従った方が得」ということになる。
  財界と官界が結託して不正を行う、いわゆる腐敗現象が発生しやすいことになる。
 山西省の場合、石炭関連の腐敗問題が共産党同省委員会のナンバー2の地位にあった金道銘副書記にまで波及していたとみ。
 習近平国家主席は腐敗撲滅を大きなテーマとして力を入れている。
 しかし、精神面の向上を力説はするが、腐敗が発生しにくい構造への転換には、あまり言及していない。
 李克強首相は、内需拡大などを目的として、規制緩和を推進。
 そのためには役人から多くの権限を引き離す必要があり、役人の権限縮小は、腐敗が発生しやすい土壌を改善することにもなると主張している。
 ただし、李首相は改革にあたって、かなりの抵抗に遭遇しているとみられる。



【描けない未来:中国の苦悩】






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