2014年12月8日月曜日

「モラルなき乱脈相」に堕ち込んだ韓国(5):「乱脈相」の象徴的珍事、「ゾンビ化した韓国」?

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 旅客船セウォル号沈没といい、大韓航空といい、この国の乱脈はひどすぎる。
 まあ、
 大統領府自体が乱脈相の巣窟
みたいなものだから、しかたがないといえば仕方がないのだが。
 でもこれで、やっていけるのだろうか。
 韓国は今、世界中に「虚しさ」を振りまいている
 何かネジが限りなく緩んでしまったような現状は少々不気味にも見える。
 パカッツと割れて崩壊してもいいものが、まだなんとなくくっ付いているような感じである。
 これがもしかしたら終末国家にみられる現象の一つなのかもしれない、とも思ってしまう。
 理性がぶっ飛び、正邪の判断もつかないようになってしまっている。
 「ゾンビ化した韓国」
 そんな気分になってくる。
 ゾンビとは「生ける死体」
ということなので、なるほどと納得できてしまう。


聯合ニュース 2014年 12月 08日(月)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2014/12/08/0800000000AJP20141208000800882.HTML



大韓航空副社長が乗務員に激怒 滑走路の機体引き返させる

【ソウル聯合ニュース】
 大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)副社長(40)が、米ニューヨークのケネディ国際空港で客室乗務員のサービスを問題視して激高した上、責任者を飛行機から降ろし、遅延させていたことが分かった。
 財閥令嬢による行き過ぎた行為に批判の声が上がっている。

 大韓航空会長の長女で、同社副社長の趙顕娥氏=(聯合ニュース)大韓航空会長の長女で、同社副社長の趙顕娥氏=(聯合ニュース)

 同社によると、5日(現地時間)午前0時50分、ケネディ国際空港から仁川に向かう大韓航空旅客機は離陸のため滑走路に移動していたが、搭乗口に引き返し機内サービスの責任者である事務長を降ろしてから出発した。

 発端はファーストクラスに乗っていた趙副社長に客室乗務員の1人がサービスとしてナッツ類を提供したこと。
 趙副社長は「サービスがなっていない」として激怒した。

 同社は、乗客の意向を聞いてからナッツ類を皿に盛って提供しなければならないが、袋のまま提供したことが規定に反する行為だったと説明している。

 趙副社長は事務長を呼びサービスマニュアルを確認するよう求め、事務長がタブレット型端末で関連規定をすぐに探し出せなかったため降ろしたという。
 この際、事務長を大声で怒鳴りつけたとされる。

 滑走路を移動していた旅客機がゲートに戻ったため出発が遅れたが、250人の乗客には理由も説明されなかった。

 趙副社長は同社を傘下に持つ韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長の長女。
 昨年、ハワイで出産していたことが明らかになった際には、子どもに米国籍を取得させるための「出張出産」だったのではないかという「疑惑」が持ち上がった。
 大韓航空では機内サービスを統括しホテル事業を担当している。

 同社は事務長を降ろす過程で時間がかからなかったため、機内アナウンスで乗客に説明しなかったとしている。

 旅客機は仁川空港に予定よりも11分遅れて到着した。

 滑走路に向かっている旅客機が搭乗ゲートに引き返すのは、通常、機体に異常が発見された場合や乗客の安全に問題が生じた場合に限られる。
 客室乗務員のサービスを問題視して引き返したのは前代未聞だ。

 航空法には機長が客室乗務員を指揮・監督するよう定められており、今回の騒動は趙副社長の「越権行為」だとして批判が出ている。

レコードチャイナ 配信日時:2014年12月8日 15時40分

大韓航空副社長、サービスに不満で機体引き返させる
=韓国ネット「最高のコメディ」「韓国は世界最強のコネ社会」

●8日、韓国メディアによると、大韓航空の趙顕娥副社長が、「サービスに不満がある」との理由で、機内サービスの責任者である事務長を飛行機から降ろしたことが、韓国で物議を醸している。写真は大韓航空機。

 2014年12月8日、韓国・聯合ニュースによると、大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョナ)副社長が、「サービスに不満がある」との理由で、機内サービスの責任者である事務長を飛行機から降ろしたことが、韓国で物議を醸している。
 趙顕娥副社長は大韓航空を傘下に持つ韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長の長女。

 趙副社長は5日(現地時間)、ケネディ国際空港から仁川に向かう大韓航空旅客機内で、客室乗務員がナッツを袋のまま提供したことに大激怒。
 離陸するため滑走路を移動していた旅客機を搭乗ゲートに戻し、機内サービスの責任者である事務長を飛行機から降ろした。
 そのため出発が遅れたが、乗客には何の説明もなかったという。

 通常、滑走路を移動中の旅客機を搭乗ゲートに戻すのは、乗客の安全に問題が生じた場合に限られる。
 今回の趙副社長の行為は「越権行為」だとして、韓国で批判の声があがっている。

 これを受け、韓国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せている。

「後進国らしい行動だ。
 こんなことは大統領でもしてはいけない。厳しく処罰してほしい」
「こんなことができるのは、世界中で趙副社長と金正恩だけ」
「より良いナッツサービスのために怒鳴りつけるサービスを?
 大韓航空も終わったな」

「機長は趙副社長を飛行機から降ろすべきだった」
「これはテロ行為だ。
 絶対に見逃してはいけない」
「大韓航空はもう利用しない。
 安いからって、こんなわがままなお嬢様に付き合わされるのは嫌だ」

「性格も整形できたらいいのに」
「副社長の行為も笑えるけど、それよりも、乗客に『引き返せ』と言われてすぐに従ったパイロットが笑える。
 史上最高のコメディだ。
 今回の事件で、大韓航空はハイジャックされる可能性が高まった。
 さすが三流航空会社」
「韓国は世界最強のコネ社会。
 上が無能なのは政府も同じ」


聯合ニュース 2014年 12月 08日(月)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2014/12/08/0800000000AJP20141208001000882.HTML

前代未聞の大韓航空機引き返し 韓国当局「違法か検討」

【ソウル聯合ニュース】
 大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)副社長(40)が、同社の客室乗務員のサービスを問題視し、離陸前の旅客機を滑走路から引き返させ責任者を降ろしたことについて、韓国国土交通部関係者は8日、法律に違反する行為がなかったか検討すると明らかにした。

 同関係者は「法に抵触するか検討する」としながら、前代未聞の出来事なだけに関連法を調べなければならないと説明した。

 また、会社では副社長だが、機内では乗客として行動すべきだとした上で、
 「韓国に戻ってから教育を強化するなり、別の対応措置があったはずだ」
と話した。

 趙副社長は5日(現地時間)、米ニューヨークのケネディ国際空港から仁川に向かう大韓航空旅客機が滑走路を移動中に、客室乗務員がマニュアル通りのサービスを提供しなかったとして搭乗口に戻り、機内サービスの責任者である事務長を降ろした。

 航空法には機長が客室乗務員を指揮・監督するよう定められており、今回の騒動は趙副社長の越権行為だとして批判が出ている。




2014年12月8日17時19分配信 (C)WoW!Korea
http://www.wowkorea.jp/news/korea/2014/1208/10135326.html

大韓航空機引き返させたチョ・ヒョンア副社長とは?



 乗務員の機内サービスが気に入らないと滑走路に向かっていた飛行機から乗務員を降ろした趙顕娥(チョ・ヒョンア、40)大韓航空副社長に対する世間の関心が集まっている。

 チョ・ヒョンア副社長は趙亮鎬(チョ・ヤンホ)韓進グループ会長の長女で、現在、大韓航空客室乗務本部本部長(副社長)職以外にも、大韓航空機内食基盤事業本部本部長、KALホテルネットワーク代表理事などを兼任している。

 1974年生まれのチョ・ヒョンア副社長は1999年、米国コーネル大学ホテル経営学学士を終えて、大韓航空ホテル免税事業部に入社した。
 彼女は2006年に大韓航空機内食事業本部副本部長(常務補)に昇進し、役員となった。
 その後2007年機内食事業本部本部長、2008年機内食基盤事業本部長などを務め、大韓航空の機内食を総括することになった。

 また2011年に客室事業本部長まで務めることとなり、機内食基盤事業本部、ホテル事業本部など3つの事業本部の首長を同時に務めることになった。

 昨年、大韓航空客室乗務本部副社長に昇進した彼女は2010年10月に京畿小学校の同級生である整形外科院長と結婚した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年12月9日 8時3分
http://www.recordchina.co.jp/a98728.html

大韓航空副社長、ナッツのサービスに激怒で飛行機がUターン
「会長のお嬢様か」「日本を除いて…」―米国ネット

 2014年12月8日、韓国の大韓航空の副社長が、搭乗していた機内での客室乗務員のサービスに不満を抱いて機体を引き返させたことが報じられ、米国のネットユーザーがコメントを寄せている。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは8日、大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)副社長が、米ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港から韓国・仁川(インチョン)行きの機内での客室乗務員のサービスに不満を抱いたことから、機体を引き返させたと報じた。
 副社長はファーストクラスの機内で客室乗務員からナッツを袋に入ったまま出されたことに不満を抱き、責任者を呼びマニュアルを確認するよう指示したが、確認に手間取ったため、機内から降りるよう命じたという。
 この報道に、米国のネットユーザーがコメントを寄せている。

「そんな副社長はクビにしてしまえ!
 客室乗務員を罰する必要があったとしても、こんなやり方はいけない。
 ほかの乗客に対して迷惑をかけたことに対して、いくらかの返金や社長からの公式な謝罪もするべきだ」

「副社長がナッツのサービスに対して、ナッツになった(気がおかしくなった)って?
 みっともないな」
「この事件は、上司というものが従業員に対してどんな風に権力を振りかざすかを示したね」
「この副社長は、グループ企業の会長のお嬢様なのか。
 生まれつき、かなり傲慢な性格なんだろう」
「副社長が会長の娘ということだから、今回に限らず、ほかのフライトでもどれほどの乗客がこのプリンセスに迷惑をかけられたことだろう」

「この副社長の究極の傲慢さは信じられないね。
 パイロットも恐ろしくて引き返すことを拒否できなかったのだろう」

「東アジア社会で共通した風潮だ。
 上司は“皇帝”として社内に君臨して、従業員はその帝国の中で従僕や奴隷のように従う。
 まあしかし、金持ちから貧乏人まで誰もが粗野な振る舞いをするんだ。
 日本人を除いてね」



2014年12月09日10時47分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/741/193741.html

【社説】副社長の一言で出発を遅延させた大韓航空

  離陸のために滑走路へ向かっていた飛行機が再びゲートに戻る「ランプリターン」は時々ある。
 航空機の運航規定上、機体の欠陥で整備が必要な場合や乗客の安全に問題が生じた場合、持ち主がいない荷物を見つかった場合などだ。持ち主がいない荷物は爆発物と疑われるという点で、すべて運航の安全に関する場合にのみランプリターンをする。

  ところが大韓航空はナッツ類を配るサービスに不満を抱いた趙顕娥(チョ・ヒョンア)副社長の怒号でランプリターンを強行するという、あきれるようなことが生じた。
 チョ副社長はニューヨークJFK空港で飛行機が滑走路に向かう途中、乗務員がマニュアル通りにナッツを渡すサービスをしなかったことに怒り、事務長に機内から降りるよう命令したため、飛行機が機首を返してゲートに戻ったということだ。
 このため約250人の乗客が搭乗していた飛行機の延着はもちろん、滑走路の他の航空機にも影響を与えた。

  趙副社長は趙亮鎬(チョ・ヤンホ)韓進グループ会長の長女で、オーナー家族の役員だ。現在、機内サービス部門などを担当しているだけに機内サービス水準に問題を提起することは分かる。
 しかしそれは社内の問題にすぎず、内部で解決することだ。
 副社長であっても飛行機に搭乗した時は乗客であり、乗客は機長と乗務員の指示に従わなければいけない。
 これは安全運航のための基本守則だ。
 また、滑走路では機長が乗務員の指揮・監督をはじめとする運航全般の責任を担わなければならない。

  ところが大韓航空によると、機長は理由も尋ねず機首を返したという。
 また、機内サービスを総括すべき事務長が不在のまま運航した。
 乗客はわけも分からず延着とサービス低下の被害にあった。
 航空運航の基本守則も守らない役員とその役員の顔色を眺めて乗客を軽視する機長が存在する大韓航空。
 これが大韓航空の現状なら、消費者としてこのような航空会社の飛行機に乗らなければいけないのか深刻に疑問を提起せざるをえない。
 国土交通部は今回の事件について関連法違反がないかどうか調査すると明らかにした。
 二度と内部の問題で消費者に被害を及ぼすことがないよう徹底的に調査し、重い処分を下さなければならないだろう。



レコードチャイナ 配信日時:2014年12月9日 13時13分
http://www.recordchina.co.jp/a98749.html

「ナッツの出し方が違う!」
と飛行機を引き返させた大韓航空副社長に、中国ネット「アホだ」「さすが韓国人」

 2014年12月9日、民航資源網は、大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)副社長が、搭乗した米ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港発韓国・仁川行の機内でサービスに不満があるとして、滑走路に向かっていた旅客機を搭乗ゲートに引き返させたと伝えた。

 報道によると5日、副社長が客として搭乗した際、客室乗務員のナッツの出し方がマニュアル通りではなかったため、責任者を呼び出して質問したところ、答えられなかったことに激怒。
 機体を搭乗ゲートに引き返させ、この責任者を飛行機から降ろしたという。

 中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でこのニュースが伝えられると、多くのネットユーザーが副社長を非難するコメントを寄せた。
 以下はその一部。

「言っていることは正しいが、方法が間違っている」
「なんてわがままな副社長だ」
「たった1人のために乗客全員の時間を浪費するとは、お前はアホだ」

「他の乗客の予定なんて一切考えない韓国人」
「他の乗客の時間を無駄にしたことは何とも思わないんだな。
 目的地に着いてから処理すべきだっただろ」
「会社への影響と他の乗客に与える印象を考えない副社長をクビにするよう提案する」

「客室乗務員の責任者がいなくなったら、誰が代わりをするんだ?
 これはすぐにでも処理しなければならないような問題だっただろうか?。
 EQ(心の知能指数)があまりにも低すぎ」
「こんなにも厳しくて無慈悲な副社長は、変態的な管理をしているんだろう」
「こういうことは韓国人だからできるのだと思う」



JB Press 2014.12.11(木)  アン・ヨンヒ
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42419

世界に恥を晒した大韓航空オーナー家ナッツに激怒した3世代目の副社長、
あなたこそナッツ?


●大韓航空の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長兼CEO〔AFPBB News〕

 12月7日、一日中ネット検索キーワードにチョ・ヒョンアという名前が挙がっていた。
 誰なのだろうかと検索してみたところ、大韓航空のオーナーの長女で、同社の副社長だという。
 彼女がやった行動がいま韓国のみならず世界の恥さらしになりつつある。

■袋のままナッツを出したことに激怒

 ことの発端は、マカダミアナッツだ。
 そう、あのハワイでみんなが買い漁る美味しいナッツ。
 だが別にナッツが悪いわけではない。
 12月5日午前0時50分、大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)副社長(以下、副社長)は、米国のニューヨークJFK空港から韓国のソウル仁川空港に飛ぶKE086便(エアバスA380型機)のファーストクラスに乗っていた。
 飛行機は離陸準備を終え、滑走路に向かっていくなか、ファーストクラスではマカダミアナッツが配られていた。

 副社長のところにやって来た客室乗務員(以下CA)はマカダミアナッツを袋ごと彼女に差し出した。
 この行為に対し、副社長は「機内サービスがなっていない」と激怒し、CAに降りろと指示した。
 チーフパーサー(以下CP)が騒ぎを聞きつけやって来て、CAはマニュアル通りにやったとかばったため、ではそのマニュアルを見せろということになった。
 ところが不幸は不幸を呼ぶものらしく、CPがマニュアルをダウンロードするためにコンピューター端末を操作したもののうまくパスワードを入れられずもたついてしまった。
 怒り心頭に発していた副社長は、今度はCPにも降りろと指示し、その声はファーストクラスのみならずエコノミー席まで届いたという。

■動き始めた航空機から降ろされたチーフパーサー

 実際のところマニュアルでは乗客の意向を聞き、ナッツはお皿に移してからサービスしなければならないことになっていた。
 このため滑走路に向かっていた飛行機は駐機場へ回航し、CPを降ろしてから20分遅れで離陸したため、仁川空港には11分遅れで到着した。
 こうしたいきさつに関し、機内では何の説明もなかったという。

 誰がもらしたのか不明だが、この事件はネットを賑わすことになり、ニュースでも取り上げられた。
 サービスにケチをつけて「降りろ」と指示した副社長もさることながら、いくらオーナー一族の一言ではあるにせよ、機長が非常手段を講じたことは社会問題に発展した。

 セウォル号の沈没事故以降、韓国では安全に対して敏感になっているはずなのに、乗客の安全を担当するCPを降ろすというのは、非難を免れない。
 ちなみに、今回機長が行ったランプリターンと呼ばれる駐機場への引き返し行為は、乗客の健康や航空機に異常があった場合だけにしかできない非常手段のはずである。

 この記事を見て、「ラーメン常務」を思い出した。
 これは、航空機の中でインスタントラーメンを出させ、麺の茹で具合が気に入らないからと何度も作り直させた挙句、CAを雑誌で殴った事件である。

■ポスコ子会社の常務はラーメンの茹で加減に難癖

 その客はポスコという大製鉄会社の子会社の常務であったので、世間では「ラーメン常務」と呼ばれ、その後、常務は更迭された。
 この事件にちなめば、今回の副社長のあだ名は「ナッツ副社長」ということになる。
 さて、ナッツ事件の騒ぎが大きくなると、大韓航空は次のように発表した。

 「機内サービスに責任を持つべきCPが慌ててマニュアルを探し出せなかったため、問題があるとみなし、
 副社長がCPを飛行機から降ろして職務を副CPに任せた。
 またCPが降りたのは、副社長の指示ではなく機長と協議した結果である」
 つまり、副社長には非がなく、悪いのはCPと機長にあるかのようだ。

 また、
 「飛行機は滑走路まで行ったわけではなく、搭乗口からトーイングカー(航空機誘導車両)によって8メートルほど進んだ後、戻っただけだ」
と付け加えた。
 8メートルだろうが、10メートルだろうが、ランプリターンしたことが問題なのに、あたかも数分迷っただけじゃないかという口調である。
 「ナッツ副社長」は、すでに、日本の方ではマンガの素材になり、その他の海外メディアにも紹介され韓国のイメージを失墜させた。

■韓国政府も捜査に乗り出す

 今回の事件に関して、国土交通部(韓国の国交省)はチョ・ヒョンア副社長の法律違反如何を検討すると発表した。
 まず、考えられるのは、「航空安全及び保安に関する法律(以下航空法)」の第23条。
 ここでは「乗客の協調義務」として
 「機長などの業務を威戒または威力で妨害する行為」、
 「暴言、高声放歌など騒乱行為」
をしてはならないと規定している。

 同法第42条は「航空機の航路変更罪」処罰条項で
 「威戒または威力で運航中である航空機の航路を変更させ正常運航を妨害した人は1年以上10年以下の懲役に処する」
と規定している。

 また同法第43条では「職務執行妨害罪」で
 「暴行・脅迫または威戒を以て機長などの正当な職務執行を妨害し、航空機と乗客の安全を害した人は10年以下の懲役に処する」
となっている。

 これまでいろいろな判例があるが、たった一言で「回航」させた場合は前例がなく、類似した判例もない。
 オーナー一族でないと不可能なことだからだ。
 国土交通部は、12月8日から調査に乗り出し、副社長にマカダミアナッツをサービスしたCAと事務長、機長から聞き取り調査を実施した。
 一方、この事件の起きた航空機に乗っていた他の乗務員たちは、当時深刻な騒動はなかったという内容で口裏を合わせたように陳述した。

■格差が拡大するなか新たな財閥批判に火がつくか

 ここでも会社側が副社長に被害が及ばないように、乗務員たちに指示した可能性も取り沙汰されている。
 また、大韓航空社内では誰がこの事件をもらしたのかを調べるために、乗務員たちのカカオトーク(スマートフォン用のメッセージソフト)の検査をしたという話も伝わっている。
 ここまで騒ぎが大きくなるに及んで、大韓航空は副社長の父親であるチョ・ヤンホ会長が9日に緊急の役員会議を開き、副社長の辞意をすぐさま受け入れた。

 彼女は、これまで副社長として大韓航空の客室事業本部など3つの業務を担当しており、子会社でも韓進観光の代表取締役、ホテル事業を担っている。
 普通、副社長の辞意を受け入れるというと副社長職を辞職したのかと考えやすいが、副社長という役職はそのまま残し、取締役からも外れていない。
 辞めるのはこれまで担当していたいくつかの業務の担当ということらしい。
 これでは、辞めたことにならないという非難を受けて、結局12月10日午後、副社長職も辞すると明かした。
 そして、来年の3月に開かれる取締役会で登記取締役も手放すことになるという。

 それでも、大韓航空への風当たりはやみそうにない。

 実際、市民団体の参与連帯は、「業務妨害及び航空法違反」の嫌疑でチョ副社長を検察に告発するという。
 韓国では格差が社会問題化して久しいが、この事件が新たな財閥へのバッシングの始まりになるのか――。
 その帰趨が注目される。

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レコードチャイナ 記事入力 : 2014/12/12 09:38
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/12/2014121200911.html

韓国ネット社会に「ナッツ・リターン」パロディ拡散
ゲーム・動画で揶揄、外国人CEOも参戦


▲9日、あるインターネット・コミュニティーサイトに掲載された趙顕娥(チョ・ヒョンア)前副社長の風刺画=サイト画面のスクリーンショット

 10日、動画共有サイト「ユーチューブ」に「ナッツ航空CM」という動画がアップロードされた。
 「ナッツ航空」というロゴが書かれた飛行機と共に
 「私共『ナッツ航空』はナッツを『遠征』栽培し、機内サービスしております。
 ファーストクラスのお客様には特別に収穫したてのナッツを袋から出してお皿にお入れします」
という音声も入っている。
 動画は機内放送形式で
 「ナッツ航空役員の皆様がご搭乗の際は、ご希望があればピーナッツクリームもご提供しています。
 ビジネスクラス以下の客は自分で袋から出して×食らえ」
と言っている。
 この動画は二日間で再生回数25万回を突破した。

 大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)前副社長がナッツ提供時の乗務員サービスを問題視し、航空機を引き替えさせた事件のパロディーが次々と登場している。
 「遠征」というのは趙前副社長が子どもに米国国籍を得させるため、米国に「遠征」して出産したと疑惑を持たれていることへの皮肉だ。

 インターネットのコミュニティー・サイトでは「乗務員タイクーン」というゲームが人気だ。
 QAを通じて正解を見つけるというこのゲームの最初の質問は
 「ニューヨーク発韓国行きの飛行機で最高の乗組員になってみよう。
 飛行機が滑走路を走り始めた。
 さあ、気軽に楽しめるおやつは何がいいかな?」
だ。

 「小さな袋に入った香ばしいマカダミア・ナッツ」をクリックすると、一人の女性が画面に登場し、「あんた、降りろ!」と言う。
 マカダミア・ナッツは今回の事件の発端となったナッツだ。
 また、「趙顕娥副社長をたたえて」というタイトルの風刺画も広まっている。

 あるショッピング・サイトでは
 「長い説明はしない。まさにそのナッツ」
という広告コピーと共に「マカダミア・ナッツ」をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で拡散した。
 マレーシアの格安航空会社「エアアジア」のトニー・フェルナンデス会長は10日、記者会見で
 「韓国では『ハニーバターチップ』というお菓子が人気だそうだが、エアアジアでは機内サービスとして提供したい。
 ハニーバターチップは袋で提供されるもので、皿に盛って提供することはないだろう」
と言った。



2014年12月14日11時22分 [ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/985/193985.html?servcode=400&sectcode=400

ニューヨークタイムズ「ナッツリターン、財閥一族への怒りあおる」

  ニューヨークタイムズが大韓航空の“ナッツリターン”事件に対する速報を続々と伝えている。

  10日に今回の事件を初めて報道したニューヨークタイムズは、12日もソウル発の長文記事で「趙顕娥(チョ・ヒョンア)前副社長の行動に対する韓国世論の怒りは冷めず、財閥一族への攻撃が広がっている」と報道した。

  ニューヨークタイムズは、「大韓航空会長“愚かな”行動した娘の職責剥奪」と題する記事で、「趙前副社長の父親の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長が、子どもが誤った行動をした時に代わって懺悔する姿を見せる韓国の伝統方式に基づき頭を下げ自分を叱ってほしいとお願いした」と伝えた。

  趙会長は長女の趙前副社長が大韓航空とホテル、運送など巨大複合企業である韓進(ハンジン)グループの副社長職とすべての役職から退かせると明らかにした。

  同紙はまた、「機内サービス責任者はテレビのインタビューで、『趙前副社長の前にひざまずいて謝るよう強要された。私が感じた恥辱は体験したことのない人にはわからないことだ』と話した」という内容を紹介した。また、検察が大韓航空の事務所を立ち入り調査するなど、事件を隠そうとしたかに関しても調査中だと付け加えた。

  続けて、「韓国の財閥に対する怒りは最近になって経済的不平等の格差が広がりさらに高まっており、韓国のメディアも批判的な社説を載せている」と報じた。オンラインでは大韓航空ボイコット要求が提起され、大韓航空を「ピーナッツ航空」とパロディにした動画は再生回数が50万回を超えたと伝えた。

 
 旅客船「セウォル(世越)号」の沈没事故といい、この度の大韓国空「ナッツリターン」事件といい、韓国社会はいまや常識逸脱期に入っている。
 通常なら何か事件が起これば、それを教訓にしばらくは諸般の事柄に身を引き締めて慎重に対処に当たるのものである。
 しかし、今回はそういう動きがまったく見られない。
 非常に稀有な例である。
 すべてのことは反省から学ぶ、というのが準則となるが、学ぶということなく、どんどん腐敗が広がっていく。
 韓国社会が常識を失いつつあるように思える。
 

レコードチャイナ 配信日時:2014年12月15日 11時26分
http://www.recordchina.co.jp/a99037.html

中国は赤ちゃんの命を救うため緊急着陸、
韓国はナッツのため強制リターン=韓国ネット「俺たちって一体…」

  2014年12月12日、韓国メディアは、意識を失って倒れた生後19カ月の赤ちゃんの命を救うために30トンの燃料を捨て「非常着陸」を敢行した中国の航空会社が、大韓航空の「ナッツ・リターン」との対比で多くの話題を集めていると報じた。

 中国南方航空の飛行機で2日、危機的状況が起きた。
 カナダのバンクーバーから中国の広州に向かっていた機内で、離陸して2時間後に19カ月の赤ちゃんが意識を失って倒れた。
 ちょうど乗り合わせていた医師が、すぐに病院に行けば命を救えるかもしれないと診察。
 飛行機はアラスカ・アンカレッジ空港に緊急着陸することを決断したが、問題は機体の重さだった。

 空港に着陸できる許容重量に合わせるため、飛行機は約3700万ウォン(約398万円)相当の燃料30トンを空中に投げ捨てた。

 着陸後、赤ちゃんは病院に運ばれ、応急処置を受け健康を回復したという。

 航空会社は巨額の損失を受けたが、お金を払っても買うことのできない大切な「命」を救い顧客の「信頼」を得た。

このニュースについて、韓国人のコメントは以下の通り。

「もう中国までが、韓国よりマシになっている」
「中国と比較されるなんて、朝から気分が悪い」
「俺たちって一体何なんだろう…」

「韓国では一人のクレイジーな女がナッツにケチをつけ強制リターン」

「大韓航空はこれを見ていますか」
「大韓航空が失ったものは、お金では取り戻せない」
「中国の航空会社は燃料を失っても、その10倍の信用を勝ち取った」

「ナッツ・リターンが起きてすぐこのニュースとは。世界中の人たちに韓国人経営者の無能さをさらけ出してしまったな」
「韓国は恥をさらしてしまった…」

「大韓航空の副社長が搭乗していたら、30トンの燃料を捨てますという機長に平手打ちだろ」


朝鮮日報 記事入力 : 2014/12/23 09:52
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/23/2014122301051.html

【記者手帳】大韓航空調査で信頼失った国土交通部

 22日に国会で国土交通部(省に相当)の業務報告が行われ、同部の徐昇煥(ソ・スンファン)長官はいわゆる「ナッツリターン」問題について
 「国土交通部の調査で適切さや公正さに欠ける部分や行動があったのは事実だ」
とした上で、同部の調査に問題があったことを認めた。
 今月8日に最初に問題が報じられ国土交通部が調査に着手してからすでに14日が過ぎているが、徐長官が調査に問題のあることを認めたのはこの日が初めてだ。

 徐長官はわずか6日前の会見で
 「国土交通部による調査は公正だ」
と自信を持って語っていた。
 この会見で記者らが
 「国土交通部の調査担当者6人のうち2人は大韓航空の元社員だ。
 調査の信頼性に問題があるのではないか」
と質問すると、徐長官は
 「自信を持って断言するが、そのような問題は心配しなくてもよい」
と断言したのだ。
 徐長官はさらに
 「航空安全監督官というのは誰でもなれるものではない。
 彼らは専門的な知見を持って技術的な助言を行い、後は残りの行政官4人が行うため、調査に何らかの影響が及ぼされることはない」
と説明していた。

 ところが徐長官のこの発言は、翌日には虚言となってしまった。
 問題の当事者でもある大韓航空の担当者が
 「調査の際、国土交通部の担当者から陳述書の見直しを要請され、このことを会社側に伝えたところ、役員の前で十数回にわたり書き換えが行われた」
と暴露した。つ
 まり国土交通部による調査は最初から信頼に値しないものだったのだ。

 徐長官は22日に国会で
 「監査において調査官と大韓航空の間に何らかの癒着が疑われた場合、直ちに検察に捜査を依頼する」
とした上で
 「公正に調査を行うのでぜひ見守っていてほしい」
と約束した。
 しかし議員の間からは
 「そんな言葉を信じられるわけがない」
 「国土交通部では駄目だ。監査院が監査に乗り出すべきだ」な
どの発言が相次いだ。
 国土交通部に対する国民の思いもおそらく大差はないはずだ。




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