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レコードチャイナ 配信日時:2014年9月8日 10時54分
http://www.recordchina.co.jp/a93867.html
安倍首相、南アジア2国訪問で経済、安保協力
=外遊先は歴代最多の49カ国に―中国メディア
2014年9月6日、安倍晋三首相はバングラデシュの首都ダッカに到着し、バングラデシュ、スリランカの南アジア2国訪問を開始、「地球儀外交」を継続している。
中国新聞網が伝えた。
安倍首相は就任から2年を待たずして、早くも訪問国数が49カ国に達し、約7年間の任期中に48カ国を訪問した小泉純一郎氏の記録を上回った。
安倍首相は東京と京都でインドのモディ首相をもてなした直後に南アジア訪問へと出発した。
この時期を「南アジア外交の時期」だと決めていたかのようである。
今回の訪問は、明らかに経済と安保という2枚のカードを行使する旅だ。
経済面では、貿易、建設など30社以上の関係者が同行しており、彼らは出発前にトップセールスを展開すると語った。
ダッカに到着すると、安倍首相は現地で開催された経済フォーラムに出席し、
「バングラデシュは要衝の地であり、日本が貿易と投資を拡大するにあたって重要な国だ」
と発言した。
また4~5年以内に60億ドル規模の経済協力を実施する約束をした。
もちろん、この「甘い話」は理由のない大盤振る舞いではない。
日本企業の利益を狙うほか、日本側には別の意図がある。
来年の国連非常任理事国改選だ。
日本とバングラデシュはアジア太平洋の席を争うライバルだったが、安倍首相は経済という誘惑で相手の「辞退」を狙った。
また、安倍首相はインド洋の要衝にあるスリランカ訪問では、海上警備能力の向上に関する協力を表明した。
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サーチナニュース 2014-09-09 12:49
http://news.searchina.net/id/1542947
中国首脳陣、目立つ外交攻勢
・・・政権発足2年足らずで訪問国49カ国
習近平国家主席の就任は2013年3月14日だった。
しかし、中国では共産党が政府の上に立つ「卓越」した立場なので、
共産党トップの総書記就任した2012年11月15日を持って政権発足とするのが一般的だ。
習総書記誕生と同時に就任したのが中国共産党中央政治局常務委員会の、習総書記を含む7人だ。
政権発足以来2年足らずで、中国指導層の外遊は訪問国が49カ国に達した。
中国の現政権では、これまで以上に積極的な外交攻勢が目立つ。
中国新聞社などが報じた。
政権が発足してから約1年8カ月が経過した現在までに、常務委員7人の外遊は延べ23回だ。
49カ国を訪問し、相手国指導者とは延べ100人以上と意見を交換した。
中国外交史上でも、まれにみる多さという。
外遊が特に多いのがトップの習近平国家主席で、13年3月から現在までに外遊9回をこなし、アジア、アフリカ、米州、欧州の26カ国を訪問した。
その他の常務委員6人も外遊は延べ14回で、常務委員会全体として49カ国を訪問した。
英国大使の経験があり、現在は中国国際問題研究所所長を務める馬振崗氏は、毎回の外遊で、訪問先は綿密に研究されていると説明。
「訪問したことがない国だから、今回は訪問しておこう」程度の理由で訪問先を決めることは絶対になく、訪問先をたどれば、中国の外交戦略そのものが見えてくる外遊の積み重ねという。
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◆解説◆
安倍政権はこのところ、モンゴル、ベトナム、フィリピンなど中国周辺国との関係前進に力を入れている。中国に対する牽制(けんせい)が念頭にあるとの見方が一般的だ。
安倍首相は4月にモンゴルを訪問した際には、エルベグドルジ大統領と2013年9月に策定した「戦略的パートナーシップのための日本・モンゴル中期行動計画」が進展していることを歓迎することで一致した。
しかし習近平主席は約4カ月後にモンゴルを訪問し、「両国関係を全面な戦略的パートナーシップに格上げ」と、中国・モンゴル関係を日モ関係とは比較にならないほど緊密な状態にした。
モンゴルの対日感情は良好とされる。
一方で、中国に対する感情はよくない。
同国では、主に中国人に対して敵意を燃やす排他的極右集団が社会的問題にもなっている。
しかしモンゴルは人口の少ない内陸国であることなどで、中国との関係を悪化させたのでは、国のかじ取りができなくなるとの事情がある。
日中それぞれの外交を「両国対抗」という角度から見れば、安倍首相のモンゴル訪問の成果を、習近平主席は4カ月後には「無力化」した格好だ。
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中国共産党中央政治局常務委員会の各常務委員は政府または党における役職を務める。
序列順に主な役職は以下の通りだ。
・習近平:中国共産党中央委員会総書記、中国共産党中央軍事委員会主席、中華人民共和国主席、中華人民共和国中央軍事委員会主席)
・李克強:国務院総理 ・張徳江:全国人民代表大会常務委員長
・兪正声:中国人民政治協商会議全国委員会主席
・劉雲山:中国共産党中央書記処常務書記、中国共産党中央精神文明建設指導委員会主任、中国共産党中央党校校長
・王岐山:中国共産党中央規律検査委員会書記
・張高麗:国務院常務副総理(北京・天津・河北一体化発展計画の責任者にも就任すると見られる)。
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【描けない未来:中国の苦悩】
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