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サーチナニュース 2014-12-18 21:31
http://news.searchina.net/id/1554310?page=1
台湾の皆さん! 大震災の時のご支援は忘れません!
・・・台北で「日本東北六県感謝祭」を開催、19日から
国土交通省東北運輸局、東北観光推進機構、日本観光振興協会東北支部、東北6県(青森、岩手、山形、宮城、秋田、福島)などが構成する日本東北六県感謝祭実行委員会は台湾・台北市内の台湾花博会場で19日から22日まで、「日本東北六県感謝祭」する。
2011年3月11日に発生した東日本大震災に対する台湾からの多大な支援に感謝するとともに、「東北の元気」を発し、訪日旅行につながる各種プロモーションを行う。
イベント内容は東北の伝統芸能等の披露、シンガー・ソング・ライターで東北親善大使のRake(レイク)さんによるパフォーマンス、東北の名産品の試飲・試食、東北の文化体験などで、さらに13団体が東北各地の観光の魅力を発信するブースを出展する。
台湾の旅行会社も東北へのツアー商品を説明する。
同情情報は台湾メディアも報道。
ETtoday東森新聞網は日本と台湾の実務関係の日本側窓口機関である交流協会の説明を紹介し、同協会関係者が開催理由の筆頭に
「東日本大震災の際に、台湾人が約200億円(約62億台湾ドル)もの義援金を贈ってくれたくれたことに、感謝すること」
を挙げたと伝えた。
同記事はさらに「感謝祭」についての日本側の気持ちとして
「台湾の人々に、東北地方の住人の心には、台湾人がまっさきに示してくれた友情と愛が、今もしっかりと刻まれている。
1人ひとり心の中に抱いたあの感動は今も変わらない」
と紹介。
日本側はイベント開催の意図として
「今、この感動の気持ちを実際の行動にせねばならないと考えている。
すべての台湾人と共に(東北の)元気を感じていただき、おもてなしをしたいと考えている」
と説明した。
さらに、イベントでは抽選による日本への往復航空券のプレゼントもあると紹介し
「台湾の人々に台日(日台)の友好を感じてもらい、東北地方に遊びに来てもらうためでもある」
と紹介した。
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◆解説◆
台湾ではもともと親日的な雰囲気が濃厚だったが、東日本大震災が発生した際の台湾の支援の手厚さについては、日本人自身が大いに感謝しつつも
「どうしてそこまでしてくれるのか」
と疑問に思うほどだった。
台湾の李登輝元総統によると、在任中の1999年9月21日未明に発生した台湾中部大震災に対する日本の支援が大きな理由のひとつという。
日本の救助隊は外国からの救助隊としては最も早く、地震発生当日の夕方には台湾入りした。
人数も145人と最大規模だった。
李元総統は
「決して私たちは孤独ではない。
日本をはじめとする国際社会からの関心と協力が、どれほど私たちの支えになったことだろうか」
と、当時を振り返った。
李元総統は日本からの支援をただ「ありがたく受け取って」いただけではない。
日本側は国会議員の働きかけで、阪神淡路大震災時に使用した仮設住宅約1000棟を台湾に贈った。
ただ、日本から贈られた仮設住宅は台湾側が別に用意した仮設住宅より小さく、見劣りがした。そこで李総統は「日本人の面子(メンツ)を傷つけてはならない」と考え、家電製品を手配して日本からの仮設住宅に配備した上で、被災者に供給した。
台湾の被災者の日本に感謝する気持ちが減じないようにとの、心配りだった。
李元総統は東北大震災に対して台湾当局も多くの一般人もこぞって支援をしたことについて、「(日本に)少しは恩返しできただろうか」と、あくまでも謙虚に語ったという。
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一方、日本人の間では、台湾の人々に感謝の気持ちを伝えたいという機運が高まった。
代表的な事例としては、2013年に東京で開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本・台湾戦の際、日本人観客が台湾への感謝の気持ちを表示するプラカードを示す動きが発生したことだった。
それ以前にも、日本政府が東北大震災への支援を感謝する菅直人首相のメメッセージ広告を韓国、米国、中国、英、露、仏の6カ国7紙に掲載したところ、「最大の支援をしてくれた台湾の人々に対する感謝表明がないのはおかしい」として、ツイッター・ユーザーの呼びかけで募金運動が発生し、台湾でも主要2紙に感謝のメッセージ広告が掲載された。
その他、日本の嵐山を旅行した台湾人が、トロッコ列車の駅で、鉄道株式会社社長名義で東日本大震災時の台湾の支援について
「我々は、台湾の友情を決して忘れない。ありがとう台湾」
などと、中国語と日本語で書かれていたと紹介。
ブログで
「私が心の中でどのくらい感動したか、言葉ではちょっと表現できない」
とつづるなど、日本側が感謝の意を伝えつづけることで、台湾人の日本評価が改めて高まる現象も発生している。
日本人はよく、「自分の気持ちを表現するのが苦手」とされるが、その日本人が、感謝の気持ちをさまざまな手段でどうしても伝えたくなるほど大震災の際の台湾人の支援に感動し、日本人がさまざまな方法で感謝の意を伝えていることを台湾人が知り、改めて感動するなど、日本人と台湾人の間で、友情と信頼が改めて強まることになった。
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