『
ロイター 2014年 10月 30日 19:00 JST
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPKBN0IJ0XF20141030
中国、自衛隊機の緊急発進やめるよう日本に要求
[北京 30日 ロイター] -
中国は30日、自衛隊機による中国機に向けた緊急発進(スクランブル)を止めるよう、日本に求めた。
国防省報道官が記者会見で述べた。
防衛省の今月の発表によると、自衛隊機による中国機向け緊急発進は7─9月は103回。
全体の半分超を占めたことが明らかになった。
中国国防省の報道官は
「中日間の航空の安全性に問題が生じかねない。
このような誤った手法を停止するよう日本に要求する」
と述べた。
』
「ちょっかい出すことによって日本をいらだたせる」
というのが、中国の目的であろう。
だが、おそらくはあまりに正確に反応して、かつそれが常態化しているような日本の動きに逆に中国が苛立ちはじめてきたというところだろう。
スクランブルが職人芸になり、
模擬実践訓練となり、
空自の緊張感と士気を高め、
その回数の多さに日本国民の中国への反感を増加
させる結果を生んでいる。
通常なら多数の航空機を一気に侵犯させ、混乱を狙って日本の動きを見るという作戦もあるのだが、どうもそこまではいかれないようである。
日本政府はスクランブルを掛けねばならぬ状況を過大にアピールできるというメリットを持つ。
スクランブルを掛けさせることによって、日本を疲弊に追い込んでいく
といった発想があるなら、日本政府はシメたもので、それにうまく乗っかろうと思うだろう。
中国としては当初の目論見通りにいかなかったことで、逆に焦ってきたところか。
内容がズサンな防空識別圏を設定したはいいが、自衛隊のスクランブルに文句を言うようではまずかろうに。
逆に、中国がシツコイほどのスクランブルをかけないのではないだろうか。
空自としては実践さながらの訓練ができ、擬似戦闘もシュミレーションしているだろう。
こういうのは苛立った方が負けになる。
シコシコ経験を積み重ねることは圧倒的な軍事データの集積につながる。
『
レコードチャイナ 配信日時:2014年11月25日 21時6分
http://www.recordchina.co.jp/a97998.html
<ボイス>世界から総すかんの中国・防空識別圏、「みんなまだ覚えてる?」―中国ネットユーザー
2014年11月25日、中国のネットユーザーは、
「防空識別圏を覚えている人はいるのか?」
と題して、中国が2013年11月に尖閣周辺を含む東シナ海上空に設定した防空識別圏について意見を寄せた。
ネットユーザーは、
「防空識別圏、みんなまだ覚えてる?
中国が東シナ海に設定した防空識別圏の範囲は広く、日本や韓国の航空機の多くが通る航路も含まれている。
識別圏の設定で、尖閣問題で受け身の局面を好転させられると期待したが、日米は中国が識別圏を設定した当初から戦闘機を含む航空機を飛ばすなど、相手にしていない。
世界で中国の防空識別圏を支持する国もない。
今はどうなったのかも分からないうやむやの状態だ。
こんなことだったら、設定なんかしなければよかったのに」
と中国の防空識別圏に実質的な効果がなかったと指摘した。
』
中国が東シナ海に防空識別圏を設定した。
このとき、アメリカはそれを受け入れ、民間航空会社に対して中国にフライトプランを提出するように勧告した。
だが、日本はそれを拒否した。
これによって
日本はオバマ大統領を『裏切り者』認定
してしまい、以降、政府はオバマ大統領に対して信頼を置かなくなった。
日本は中国の識別圏を無視して、必要なスクランブルをかける。
ところが、
中国は自国で設定した識別圏に対して十分のスクランブルがかけられない状態
にある。
その理由の一つはロシアから直輸入した戦闘機の信頼度は高いが、中国でライセンス生産したものに信用がないからである。
よって、機数的に誇っても、下手にスクランブル動作をして墜落してしまっては中国空軍の信頼が低下してしまう。
結果として、自衛隊のスクランブルを苦々しく思うことになる。
ただ、これを設定したことによって、いつの日か死に体だった宣言が浮上してプラスになることもある。
よって、これを引っ込めることはせずに、温存し続けるというのが中国の作戦になるだろう。
『
レコードチャイナ 配信日時:2014年12月7日 18時24分
http://www.recordchina.co.jp/a98655.html
中国メディアの「中国軍機が日本領空を侵犯」報道、
「認めてどうする!」と激怒するネットユーザー―中国
●7日、中国メディアの捜狐網が、中国新聞社の報道として「中国軍機が日本領空を侵犯、自衛隊機がスクランブル発進」と伝えたことに、ネットユーザーが猛反発している。資料写真。
2014年12月7日、中国メディアの捜狐網が、中国新聞社の報道として
「中国軍機が日本領空を侵犯、自衛隊機がスクランブル発進」
とのタイトルで伝えたことに、ネットユーザーが猛反発している。
同記事は、日本の防衛省の公式ホームページにある統合幕僚監部報道発表資料のPDF画面を写真で掲載。
そこには「中国機の東シナ海における飛行について」と題し、12月6日に中国軍機5機が沖縄の宮古海峡上空を通過し、太平洋へ向かう動きを確認したため、自衛隊の戦闘機等を緊急発進させ対応したとの記述があった。
中国のネットユーザーは、この記事のタイトルに注目。
コメント欄には捜狐網の編集者に対する怒りのコメントが殺到している。以下は主なコメント。
「宮古海峡が日本領空なのか?
認めてどうする!」
「この記事の意図は何?
日本の領空拡大のため?」
「編集者はバカか?」
「領空侵犯?
どの国でも領空侵犯したら撃ち落とされても文句は言えないんだぞ!」
「この編集者をやっつけろ!」
「これは通常の飛行ルートだ。
なぜ『侵犯』という言葉を使うんだ」
「タイトルには厳密な正確性が求められる。
この編集者は批判されるべきだ」
「この編集者は売国奴だ!」
この記事は7日午後2時(日本時間)の時点で、タイトルが
「中国機が宮古海峡を通過」と差し替えられたため、コメント欄は「ネットユーザーの勝利だ!」とさらに盛り上がっている。
』
編集者がそんな初歩的なミスを犯すはずがない。
とすれば、意図的にミスをしてみた、ということだろう。
その時の反応を探ったということではないか。
【描けない未来:中国の苦悩】
_