2014年11月22日土曜日

世界人口動態(2):人類にとっての二大脅威、人口増加と肥満の増大

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● CNNニュース 「Obesity:肥満」


 世界の二大脅威といえば「人口増加」と「肥満」。
 いかに人口を抑えるか、いかに肥満を減らすか。
 成長経済学では人口増加を抑えることはできない。
 「人が増えることは労働力が増えることで、経済にとって最良の事」
だと思い込んでいるからである。
 人口を「馬力」、つまり労働力値でしか評価できない経済学では地球の未来は救えない。

  肥満はどうか。
 これはデフレのもたらすもの。
 好きなモノが好きなだけ安く手に入れば、本能はその機能を最大限に発揮する。
 肥満は限りなく増大する。
 成長経済学は限りなくモノを供給することを基礎にしている。
 多くのものをただひたすら供給する学問が成長経済学なら仕方ないだろう。
 「大量生産・大量供給」がこの理論のフラッグである。
 その結果、人は限りなく肥満化する。
 

CNNニュース 2014.11.21 Fri posted at 12:10 JST
http://www.cnn.co.jp/business/35056888.html?tag=cbox;business

肥満のツケは年間236兆円、武力衝突や喫煙に匹敵

 ロンドン(CNNMoney) 各国で増大する肥満は世界経済に年間2兆ドル(約236兆円)の負担を生じさせているという報告書を、米コンサルティング大手のマッキンゼーがまとめた。
 損害の大きさは武力衝突や喫煙にほぼ匹敵すると指摘している。

 肥満または太りすぎの人口は「20億人」を超え、
 世界の人口のほぼ「30%」に上る。
 このままの傾向が続けば2030年にはほぼ半数に達すると予想した。

 肥満によるコストの増大は、生産性の喪失や医療費の増大などに起因する。
 世界の死因の約5%は肥満に原因があると推定される。

 対策としては、自転車に乗りやすい都市設計や、健康的な給食のための補助金などを挙げたほか、ファストフード大手に対してもメニューの変更を促している。

 世界経済への負担が最も大きかったのは
1].喫煙の2兆1000億ドル(約247兆円)で、
2].2位の武力衝突もほぼ同規模。
3].肥満は3位
だった。


 成長経済学の基本は「モノが少ない」を前提にしている。
 カネをモノよりちょっと多めに出回らせる。
 そこでインフレが起こる。
 ものの値段が上がり、賃金が上がり、それが経済成長となる。
 ここではモノをより多く供給できるものが覇者となる。
 それが成長経済学の基本である。

 だがもし、「モノが多い」ということになったらどうなる
 基本が崩れてくる。
 基本が崩れれば理論は成り立たない。
 これは大学で習う経済学ではない。
 高校の社会の教科書に出ていることである。
 成長のためにはモノの数より多くのカネを供給するという論理からして、
 モノがだぶつき、カネがだぶつく。
 理論はどこにも噛み合う場所をもたなくなる。
 
 世界はモノが溢れているのである。
 成長経済などもはや遺跡の経済学に過ぎなくなっている。
 でもそれは認められない。
 なぜなら、それを認めたら経済学者は全部ゴミとなり、職を失う。
 よって彼らは是が否にでも成長経済学にしがみつくしかない。
 生きていくためである。
 化石化した理論にしがみついて、その理論で生きる経済を何とか説明しようと脂汗を流す。
 よって、そのほとんどが当たらない。
 時は前に進む。
 経済学者の脳みそだけが、置いてけぼりを食らう。

 「モノあふれ」の象徴が「肥満」である。
 あふれたモノが人間のお腹の中に溜まっていく。
 肥満とは「デフレ腹」のことである。
 ではなぜモノが多いのか?
 簡単なことである。
 人がモノを作らなくなったからである。
 人がモノを作っていれば、人間は労働力値に換算できる。
 成長経済学が有効に働く。
 人がモノを作らなくなったらどうなる。
 人がモノを作らないのに、勝手にモノが生産され巷に放出される。
 人が作って「なんぼ」のものが、人が作らずに「なんぼ」ということになる。
 この「なんぼ」はいったい何だろう。

 これが新しい経済学になるのだが、
 『この「なんぼ」はいったい何だろう』
が、まだわからないでいる。
 きっと、デップリ出た腹をみて、「この腹はなんだろう」と首をかしげるようなものである。
 

サーチナニュース 2014-12-04 22:25
http://news.searchina.net/id/1552412?page=1

運動不足は万病のもと?
 「人体への危害」は喫煙をしのぐ=中国メディア

 中国メディア・澎湃は1日、世界で毎年数百万人が死亡する原因とされる恐ろしい生活習慣について紹介する記事を掲載した。  
 記事は、11月29日に中国国内で行われた慢性疾患にかんするシンポジウムで、米サウスカロライナ大学の運動科学専門家が
 「運動不足の人体への危害は今や喫煙を超えており、世界で毎年100万人が運動不足によって死亡している」
と語ったことを伝えた。
  この専門家は、データの裏付けとして英国の著名な医学雑誌・ランセットに掲載された研究を紹介。
★.2008年に世界で530万人が運動不足により死亡しており、
★.喫煙による死者数の500万人を上回った
とした。
 また、
★.昨年WHOが発表した見積もりでは、毎年世界で320万人が運動不足により死亡しており、その数は急速増えている
とされたことを示した。
  また、運動不足が生活習慣病を引き起こすもっとも危険な因子の1つであり、心臓病の6%、2型糖尿病の7%、乳がんや大腸がんの一種である結腸がんの10%が運動不足と関係があるとの研究報告もあることを紹介した。
  記事は、中国国内で今年行われた6-69歳の健康、運動状況にかんする調査で、優秀レベルだった市民の割合が13.8%にとどまり、都市部における体重超過者の割合が33.6%に達したことを紹介。

 そのうえで、
★.青少年は毎日少なくとも60分は中(最大心拍数の70%前後)-高強度(同85%)の運動を、
★.成人者は週に150分の中強度、もしくは75分の高強度の有酸素運動が必要である
という専門家のアドバイスを伝えた。




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