2014年11月5日水曜日

悪夢の韓国(3):1年半で「死に体」化した朴政権、指導者交代機能をもたない政治機構の弊害

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●潘基文・国連事務総長と握手をする韓国の朴槿恵大統領=昨年5月、ニューヨークの国連本部



朝鮮日報 記事入力 : 2014/11/05 10:45
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/11/05/2014110501326.html

「潘基文擁立論」、朴槿恵政権のレームダック化招く恐れ
朴槿恵政権まだ3年以上あるのに…与野党とも潘国連事務総長「擁立」
元国会議長ら「懸案多いが不適切な行為」
学界も「親朴派まで次期大統領に言及、あきれるばかり…現大統領の力弱める」

 朴槿恵(パク・クンヘ)政権が発足してまだ1年8カ月しかたっていないのにもかかわらず、
 早くも次期大統領の名前が取り沙汰され、しかもその動きが広まっている。

 与野党とも最近、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が自党の候補として次期大統領選に出馬する可能性があるなどと言及、先を争うように次期大統領の擁立に向け動き出した。
 最大野党・新政治民主連合の朴智元(パク・チウォン)議員は4日、記者らに
 「潘事務総長の複数の関係者が
 『同氏を次期大統領候補として新政治民主連合で検討するのはどうか』
と意向を打診してきた。
 このため、一部の人々の間で潘事務総長と共に『反盧(反・盧武鉉〈ノ・ムヒョン〉)新党』を結成しようという話もあった」
と語った。
 これより前の3日には、権魯甲(クォン・ノガプ)常任顧問が
 「潘事務総長の側近らが(潘総長が)新政治民主連合の大統領選候補者として出馬したらよいと思う、と打診してきた」
と述べ、「潘基文擁立論」に言及していた。

 与党・セヌリ党内の「親朴槿恵派」の集まり「国家競争力強化フォーラム」も先月29日、潘事務総長が大統領選挙に出馬する可能性をテーマに討論会を開いた。
 親朴派内では
 「金武星(キム・ムソン)代表ら非朴槿恵派の次期大統領選候補たちに対抗し、潘事務総長を親朴派の大統領候補に押すかもしれない」
という話が出てきた。

 つまり、与野党共に潘事務総長をめぐり次期大統領選挙について擁立論を繰り広げているということだ。
 しかし、こうした政界の時期尚早な大統領選挙擁立論について、政界の長老たちや専門家らは
 「政治家がやるべきことをせずに大統領選擁立論にふけっていていいのか」
 「任期が3年以上も残っている朴大統領の影響力を弱める不適切な動き」
とそろって批判している。

 朴寛用(パク・クァンヨン)元国会議長は本紙の電話取材に
 「後継の大統領候補について今から言及するのはひどく間違っている。
 今、政界がすべきことは経済や安全保障などで足元に付いた火を消すことであって、次期大統領選について悩むことではない」
と語った。
 林采正(イム・チェジョン)元国会議長も
 「目の前には国民の生活経済や社会統合問題、南北関係などの課題が山積しているのに、次期大統領選挙を口にするなんて情けない行為だ。
 国の将来にも決して役立たない」
と述べた。

 明知大学のキム・チョルス教授は
 「与野党とも国民が支持する大統領候補がおらず、自分たちももどかしいため潘事務総長を引き入れて擁立しようとしているようだ。
 しかし、任期が残っている国連事務総長を国内政治の舞台に引き込めば、世界の笑い物になるかもしれない」
と批判した。

 漢陽大学のイ・ウォンジョン特任教授は
 「朴大統領の任期が折り返し点にも達していない時期に、与党の親朴派が次期大統領選挙をうんぬんするなんて、開いた口がふさがらない。
 こんな状態で政権の課題を朴大統領が力強く推し進められるだろうか」
と言った。
 仁川大学のイ・ジュンハン教授も
 「次期大統領選挙をめぐる論争に早くから火が付けば、現職大統領の影響力が弱まり、まかり間違えばレームダック化が加速化するきっかけになるかもしれない」
と警告した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年11月5日 21時50分
http://www.recordchina.co.jp/a96898.html

3年前から大統領選びに焦る韓国人
=待望論が高まる潘基文氏は「冷静さ」求める―中国メディア


●5日、中国新聞社は、韓国国内で3年後の大統領選挙をめぐり、潘基文・国連事務総長の待望論が高まっていることについて、「焦りすぎだ」と指摘した。写真は潘氏。

 2014年11月5日、中国新聞社は、韓国国内で3年後の大統領選挙をめぐり、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の待望論が高まっていることについて、「焦りすぎだ」と指摘した。

  韓国国内では、旅客船セウォル号や公務員年金改革をめぐる一連の問題で与野党が対立。
 国民の政治家に対する失望は日を追うごとに高まっている。

 こうした中、韓国メディアは「潘氏が出馬すれば当選は疑いなし」などと論じ、市場では「潘基文関連株」まで現れている。
 世論調査でも、潘氏の支持率は40%に達し、朴元淳(パク・ウォンスン)現ソウル市長を3倍近く上回っている。

 だが、次の大統領選は2017年12月20日。
 まだ3年ある。
 焦る必要はない。

 韓国メディアによると、潘氏は、事態を収拾すべく声明を出し、
 「(待望論については)全く知らない」
とした上で、韓国国内のメディアや世論調査機関に対し、「冷静さを保つべきだ」と述べた。


 たった1年8カ月で「死に体」になってしまった朴政権
 もはや朴政権はどうにもならない局面に置かれてしまった。
 リーダーを有効に交代させる機能を持たない韓国政治の悪夢があと3年続く。
 それはリーダーがその与えられた
 権力を権限を極限にまで行使するという独裁の道を歩む
ということである。


朝日新聞デジタル 2014年11月6日05時48分
http://www.asahi.com/articles/ASGC54Q4VGC5UHBI01N.html

韓国次期大統領選、潘国連事務総長の擁立論が急浮上

韓国の次期大統領選候補に潘基文(パンギムン)・国連事務総長(70)が急浮上した。
 与党の一部が擁立を議論すると、野党からも「わが党から出すべきだ」との発言が飛び出し、争奪戦が始まっている。
 ただ、選挙は3年も先。韓国メディアも時期尚早だと冷ややかだ。

■与野党からラブコール

 潘氏は外交通商相などを歴任し、2007年1月に国連事務総長に就任。
 立身出世の人物として英雄視されている。
 最近行われた次期大統領候補の人気度調査では圧倒的な1位だった。
 事務総長の任期は16年12月までで、17年12月の大統領選に十分間に合う。




【描けない未来:中国の苦悩】






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