2014年12月2日火曜日

悪夢の韓国(7):盧武鉉の無能さに近づく末期症状の韓国政体、恥の上塗りの果てしない繰り返し

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●写真・図版朴大統領の元側近をめぐる構図



朝日新聞デジタル 2014年12月2日00時03分
http://www.asahi.com/articles/ASGD14R1BGD1UHBI00Q.html

朴氏元側近が人事介入か 内部文書流出、揺れる韓国政界

 韓国の朴槿恵(パククネ)大統領の秘書室長の「辞任説」を調べた内部文書が流出し、政界が揺れている。
  文書では、現政権の「陰の実力者」と呼ばれる朴氏の元側近の関与が指摘されており、野党が厳しく非難。
 朴氏は1日、事実関係を否定し、流出経緯の調査を指示した。

 流出したのは、大統領府の公職綱紀秘書官室が1月に作成した報告書。
 当時、取りざたされていた朴氏の最側近、金淇春(キムギチュン)・大統領府秘書室長の辞任説の背景についての調査結果が記されており、独自に入手した韓国紙、世界日報が11月28日付で報じた。

 報告書には、朴氏の国会議員時代に秘書室長を務めた元側近、チョン・ユンフェ氏が毎月2回ほど大統領府の総務秘書官ら10人と秘密会談をしていたことや、金室長の辞任の雰囲気をつくるため、昨年の忘年会で出席者に情報を外部に漏らすよう指示したことなどが書かれているという。

 大統領府側は28日、報告書の存在は認めたが、内容は、証券街などで出回る情報誌の記事をまとめたものだとして事実関係を否定した。
 朴氏も1日の首席秘書官会議で
 「事実かどうか確認さえせず、隠れた実力者がいるかのように報道した」
と記事を批判。
 文書流出の経緯についても
 「誰がどんな意図で国を混乱させたのか早急に明らかにしなければならない」
と述べ、不適切な行為が確認されれば、「一罰百戒」で厳しく処分する考えを明らかにした。

 また、チョン氏は韓国紙・中央日報の単独インタビューで
 「大統領はもちろん側近秘書官たちとの連絡もない」
と疑惑を否定した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年12月1日 22時31分
http://www.recordchina.co.jp/a98309.html

内部文書流出、朴大統領が激しく批判
=韓国ネット「みっともない」「問題の核心はそこじゃない!」


●28日、韓国紙・世界日報は朴槿恵政権の影の実力者とされる側近チョン・ユンフェ氏が国政に不当介入したとする証拠文書を公開した。写真は朴大統領の中国語版自伝。

2014年12月1日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が、青瓦台(韓国大統領府)の内部文書が公開されたことに関し、「決してあってはならないことだ」と激しく批判した。

 韓国・世界日報は先月28日、現韓国政府の「影の実行者」とささやかれているチョン・ユンフェ氏と朴大統領の秘書3人を含む10人が定期的に密会し、韓国大統領府の国政や内部状況に関し討論を交わしているほか、同氏が金淇春(キム・ギチュン)秘書室長などの人事にも関与しているとする青瓦台(韓国大統領府)の内部文書を報じた。
 これに対し、韓国政府は同紙の社長らを名誉毀損の疑いで告訴した。
 朴大統領は同日行われた首席秘書官会議で、
 「国家の規律を乱す行為。事実確認のとれていない情報を、不正があるように報道することが問題だ」
と述べた。

これを受け、韓国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せている。

★.「国を乱しているのは朴大統領でしょ」
★.「チョン・ユンフェが書いたものを徹夜で覚えたようだ」
★.「内容よりも、流出したことが問題だと勘違いしてない?
 核心はそこじゃないのに」

★.「朴大統領は自分が韓国の大統領だという自覚はあるのか?
 そして、大統領は誰のために働いているのか知っているのか?」
★.「内部文書があることはあるんだね。
 言い訳する姿がみっともない」
★.「一国の大統領らしく、中立の立場を守ってほしかった」

★.「どうしてこんなに堂々としていられるんだ?」
★.「最近の朴槿恵は、『大統領』よりも『ボス』と呼ばれる方が似合っている」
★.「朴大統領の任期が終わるまであと何年?
 恥ずかしくて海外旅行に行けない」



レコードチャイナ 配信日時:2014年12月1日 21時14分
http://www.recordchina.co.jp/a98339.html

朴大統領と7時間密会疑惑の元側近、韓国政府の影の実力者か
=韓国ネット「もっと強力な暴露と真実は既にある」

 2014年11月28日、韓国紙・世界日報は韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権の影の実力者とされる側近チョン・ユンフェ氏が国政に不当介入したという証拠文書「青瓦台(韓国大統領府)秘書室長交代説などに関する側近(チョン・ユンフェ氏)の動向」の存在を報道した。
 チョン・ユンフェ氏はセウォル号事件当日に朴大統領と7時間密会していたとのうわさを報じられた人物。

 この文書によると、チョン・ユンフェ氏は朴大統領の秘書3人を含む関係者10人と定期的に会い、国政に関する問題や大統領府内部の状況について報告を受けていたという。
 また、チョン・ユンフェ氏が金淇春(キム・ギチュン)秘書室長辞任の雰囲気を作るために、交代説や健康不安があるとの情報を流すよう指示していたという内容も含まれている。
 なお、韓国大統領府は文書が指摘している内容は事実ではなく、根拠のないうわさ話だと反論。法的措置を取る構えだという。

これを受け、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

★.「チョン・ユンフェの存在は何なのか?」

★.「青瓦台は文書を『チラシ』と規定したが、検察は『公共記録物管理法違反』で捜査を依頼している。
 つじつまが合わない。
 『未生』(現在放送されている韓国の人気ドラマ)の視聴者がジャン・グレ(主人公)を知らないようなものだ」

★.「チョン・ユンフェはセウォル号惨事の際に朴大統領と一緒にいたとされている人物。
 これを報道した産経新聞のソウル支局長は韓国の検察に起訴された。
 青瓦台にとっては敏感に反応する事件だ」

★.「あふれ出す報道をつなぎ合わせた結論として、権力は権力者の手中にあるということだ。
 全てのメディアが似たような内容で報道しているとき、重要なのはそこに埋め込まれている問題だ」

★.「チョン・ユンフェより数百倍強力な暴露と真実の公開は既にある。
 不正な大統領選挙、セウォル号惨事などがそれだ」


 もはや日本政府は相手にしないだろう。
 「勝手にやってくれ」
 そんなところか。
 かかわりたくない、というのが本音か。
 民間レベルでやるのはご自由に、でも政府は見守るだけです、
そんなところかな。


朝鮮日報 記事入力 : 2014/12/02 10:26
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/02/2014120201344.html

【社説】謝罪しない朴大統領が認識しなければならない事実

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の「影の実力者」とされるチョン・ユンフェ氏(59)の国政への介入疑惑と関連する大統領府の内部文書が外部に流出した問題で、朴大統領は1日、大統領府での会議で自らの考えを初めて明かした。
 朴大統領はまず
 「文書を外部に流出させたことにいかなる意図があるのか分からないが、決してあってはならない国の綱紀を乱す行為だ」
と指摘した。
 また文書の内容を報じたメディアに対しては
 「少し確認すれば、それが事実かどうかすぐに分かるはずだ。
 ところが関係者に確認もせず、秘線(秘密裏に接触する人物)だとか影の実力者などと報じ、何か疑惑があるかのようにあおり立てること自体が問題だ」
とも発言した。

 朴大統領は
 「検察は徹底した捜査を行い、明々白々に実態と真実を明らかにしてほしい」
とした上で
 「誰でも不適切な行動が確認された場合、その地位に関係なく一罰百戒で対応する」
とも述べた。
 しかし問題の文書の内容については
 「このように話にもならない話が国民を戸惑わせるようなことがないように願う」
と語っただけだった。
 朴大統領は「(就任から2年近く)枕を高くして眠ったことがない」と自らが政権運営に力を尽くしてきたことにも言及し
 「一連の出来事は、国政に最善を尽くしている秘書室長や首席たちと政府の力を奪うものだ」
とも指摘した。
 権力の内紛とも取られかねない今回の問題について、非常に苦々しく思っていることを伝えたかったようだ。

 朴大統領の言葉通り、今回は「あり得ないこと」が起こっただけに、問題の解決には事実関係を速やかに解明することが何よりも重要だ。
 しかし大統領による今回の一連の発言は、優先順位に問題があると言わざるを得ない。
 今国民が最も知りたがっているのは、
 文書で指摘されていたようにチョン・ユンフェ氏が国政を壟断(ろうだん)したとする疑惑が
 果たしてどこまで事実なのかということだ。
 ちまたでは、チョン氏についてのさまざまな疑惑が事実であるかのように語られてきた。
 また文書の作成と流出に至る過程で、権力の中枢部で何か暗闘のようなものがあったかどうかも明らかにしなければならない。

 大統領はこの日、今回の問題で衝撃を受けた国民には一言の謝罪もなく、主に文書の流出とメディアの報道ばかりを問題視した。
 何者かが政争に悪用するため大統領府の公式文書を違法に流出させたのであれば、大統領の言葉通り「国の綱紀を乱す行為」だ。
 しかし大統領がこのことだけを問題視し、秘戦問題については「話にならない話」などと最初から取り合わないのであれば、今後出てくる検察の捜査結果を自ら損なうことになるのではないか。

★.問題の文書は大統領府で作成され、
★.公式のルートを経て報告された上で、
★.すでに「公共記録物」として登録されている。
文書が作成された場所も大統領府であり、
流出した場所も大統領府だ。
 ところがこれを入手し報じたメディアを告訴しただけでなく、大統領自らメディアを批判するのは明らかに本末転倒だ。

 大統領は今回の問題の根本原因が、不透明な国政運営のやり方に起因している事実をしっかりと認識しなければならない。
 わずか数人の側近に頼り切った今の体制では、事実でないことが事実に変わり、これによっていたずらに問題が拡大することは避けられない。
 今回大統領の側近たちと関係する数々の疑惑が最初に提起されたのも、野党ではなく与党内部だった。
 繰り返される人事の混乱も、一連の疑惑を既成事実と認識させるに十分だった。
 今国民が聞きたい言葉は、政権発足からまだ2年もたたないうちに表面化した今回の事態を、国政を根本から見直すきっかけにしたいとする大統領の決意の言葉ではないだろうか。



2014年11月30日13時01分 [ⓒ 中央SUNDAY/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/353/193353.html?servcode=100&sectcode=110&cloc=jp|article|related

【社説】国民の検察か政権の検察か=韓国

  朴槿恵(パク・クネ)政権の秘線側近による国政介入疑惑が含まれた「青瓦台報告書流出」の波紋が事件化し、また検察の手を経ることになった。

  ソウル中央地検はイ・ジェマン青瓦台総務秘書官ら8人が世界日報発行人など6人を告訴した事件を今週初めから捜査する。
 政治的に敏感な事件や争点が拡大する度に「事実無根」という主張をした後に刑事告訴・告発または捜査依頼などに一貫する現政権の旧時代的形態はいただけないが、検察の捜査が不可避になっただけに国民的疑惑がすっきり整理される契機になることを期待する。

  今回の事件に対し国民が何より疑問を持っているのは朴槿恵大統領の国会議員時代に秘書室長だったチョン・ユンフェ氏が果たして権力を振り回し国政に実際に介入したのかどうかだ。
  チョン氏らの動きに対する青瓦台の調査があったのか、その調査内容が入れられた保安文献の外部流出過程に監査機関間の暗闘があったのかなどに対しても明快に明らかにならなければならない部分だ。

  青瓦台文書で「VIP側近」と表現されたが一般国民には一介の市民にすぎないチョン氏がイ・ジェマン総務秘書官、チョン・ホソン第1付属秘書官、アン・ボングン第2付属秘書官ら朴大統領側近を随時呼び出して青瓦台の内部状況を点検し指示をやりとりする場面は想像することすら不快なことこの上ない。
 また、チョン氏に対する報告書が外部に流出する過程で青瓦台内部の暗闘があったものと推察できる言葉がもぞもぞと流れ出ることに対しても国民はあきれ返っている。

  一部では今回の報告書の作成者とされる警察幹部が段ボール箱2個分の機密書類を個人的に持ち出したなどの主張が出ている。
 だが、当事者は
 「私は報告書を持ち出していない。流出と関連したさまざまな話と憶測はすべて事実と異なる」
と話した。
 今後検察捜査が名誉毀損容疑だけでなく文献流出過程も一緒に行われなければならない理由もこのためだ。

  だが、過去の政権の事例で見るように大統領側近が関連した事件はとかげの尻尾切り方式で結論が出るかも知れないという懸念がすでに出ている。
 金大中(キム・デジュン)政権時代にパク・ジュソン青瓦台法務秘書官とキム・テジョン検事総長がかかわった服ロビー事件をはじめ、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時の側近不正事件、李明博(イ・ミョンバク)政権時代のパク・ヨンジュン元知識経済部次官不正事件などが不十分な検察捜査により再捜査と特検などの過程を経たりした。
 検察組織はもちろん国のためにも決して望ましくない。
 さらに今回の青瓦台報告書にはチョン氏の、
 「検察の引き締めが終われば金淇春(キム・ギチュン)秘書室長を辞めるよう仕向けるだろう」
という言葉が入っている。
 偶然にもキム室長就任以降に「検察の力が多く衰えた」という市中のうわさが続いている。
 「政権の検察」ではなく「国民の検察」を期待する。

(中央SUNDAY第403号)


レコードチャイナ 配信日時:2014年12月4日 3時25分
http://www.recordchina.co.jp/a98457.html

「世界が終わる日が悩みが終わる日」朴大統領の発言が話題
=韓国ネット「次はモデルを」「独島上陸は忘れずに」


●2日、韓国メディアによると、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が、「世界が終わる日が悩みが終わる日だ」と発言し、韓国国内で注目を集めている。
 これにを受け、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。写真は朴大統領。

 2014年12月2日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が、「世界が終わる日が悩みが終わる日だ」と発言し、韓国国内で注目を集めている。

 朴大統領は同日、統一準備委員会3次会議後に開かれた出席者との昼食会で
 「『世界が終わる日が悩みが終わる日』というほど、人には常に困難がある。
 食べる楽しみを除けば、人生の楽しみの80%はなくなってしまうのではないか」
などと語った。

 先月28日に韓国・世界日報が、朴大統領の元側近で「陰の実力者」と呼ばれるチョン・ユンフェ氏が国政や人事に介入したことを示唆する韓国大統領府の内部文書を暴露し、韓国国内に波紋が広がっている。
 そのため、今回の発言は朴大統領の心境がにじみ出たものではないかと伝えている。

これを受け、韓国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せている。

「選挙で朴大統領に投票したことを、毎日のように悔やんでいる」
「朴大統領はかなり悩んでいるようだ。国民に批判され過ぎてつらいのかな?」
「口数の多いおばさんだ。無能な人ほどよく話す」

「もう限界なんでしょ。そろそろ辞職する時じゃない?最後に独島(日本名:竹島)に上陸することを忘れずに!」
「朴大統領は政治よりも、ファッションに興味があるんじゃない?次はファッションモデルをやったらどう?」
「びっくりした。朴大統領にも悩みがあったなんて!」

「そんなことを言っていないで、国民の悩みを少しでも減らす努力をしてほしい」
「わがままなお姫様に政治は無理だ」
「国民の悩みが終わる日は、大統領が変わる日」


2014年12月07日13時07分 [ⓒ 中央SUNDAY/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/668/193668.html?servcode=100&sectcode=110

【社説】漂流する韓国国政、青瓦台改編が優先だ

  徐々に佳境に入る青瓦台(チョンワデ、大統領府)報告書流出問題を見つめる国民の心はとても憂鬱でもどかしい。
 韓国は十常侍の国なのか。
 青瓦台はチラシを作ってあちこちに流すアマチュアの巣窟なのか。
 グローバル時代の無限生存競争に勝ち抜いて上っていかねばならない国の国格が
 実体さえ不明な“秘線勢力”議論に振り回され終わりなく墜落している。

  国民が最も心配する大きな問題はこうした状況で任期が半分以上残った
 朴槿恵大統領の正常な国政運営が可能か
という点だ。
 秘書官の人事専横と越権が次から次へと表われ、わずか数カ月前まで大統領を補佐した前青瓦台秘書官と青瓦台が正面から衝突するかと思えばある前長官は「大統領が局長・課長の更迭を直接指示した」と暴露した。
 “粉々になった政府”
という指摘を受けても話す言葉もない乱脈の様相ではないのか。
 野党の一角では実体的真実を明らかにするため朴大統領を参考人身分に切り替えなければならないという主張まで出てくるほどだ。
 官庁の第一線公務員らの動揺はすでに深刻な水準に駆け上っている。

  事態をこうした様相にまで進めたのは何よりキム・ギチュン秘書室長をはじめとする青瓦台補佐陣の責任が重い。
 今年初めに秘線介入疑惑が提起された時に事案の深刻性と波及効果を予測し機敏かつ徹底して対応したとすれば事態がここまで悪化してはいないだろう。

  いまや報告書流出事件の真相を判断する役割は検察に渡った。
 だが、速戦即決式で捜査するとしても結論が出るまでは時間が必要だろう。
 事件の真相究明とは別個に大統領が国政を早急に正常化する決断を下さなければならないという指摘が出る理由だ。
 青瓦台秘書室の全面改編がその第一歩にならなければならない。
 朴大統領の立場では罪を犯した事実が立証されていないのに秘書官を更迭すれば“秘線介入疑惑”を認めたものと映るか心配になるかもしれない。
 彼らに代わるほどの人を探すのが容易でないこともある。
 だが、青瓦台から正常化してこそ政局正常化の最初のボタンをかけることができる。
 議論が起きている秘書陣はすでに表われていることだけでも大統領を補佐する資格を失った。
 秘書室長もまた議論の中心に立っている。
 彼らが現職で自分たちの主張を捜査ガイドラインのように展開し続ける限り検察が公正な捜査を行い国民を納得させるには制約が伴うほかない。
 いまの人的構造とシステムには青瓦台が革新のコントロールタワーになることもできず、なってもならない。

  泣いて馬謖を斬る心情で国政刷新の意志を見せなければセウォル号事故を契機に表われたあらゆる積弊を解消しなければならない重大な時点に大韓民国はまたゴールデンタイムを逃すことになる。
 執権2年もたたずにレームダック
に進むかどうかは朴大統領の決断にかかった。
 決断は早いほど良い。



2014年12月09日14時20分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/755/193755.html?servcode=100&sectcode=120

【コラム】朴槿恵の正面突破?

  リーダーに自己確信は重要だ。
 正しいことをしているという強い確信なしには、組織や国を率いていくのは難しい。
 しかし自己確信と私利判断は別物だ。
 自己確信が行き過ぎて分別力を失えば、正しいリーダーにはなれない。
 一昨日、党指導部を含むセヌリ党の国会議員61人との青瓦台(チョンワデ、大統領府)昼食会で、朴槿恵(パク・クネ)大統領は特有の自己確信をもう一度表した。
 国と国民を考える心のほかはすべて煩悩という強力な自己確信のことだ。
 朴大統領は
 「国がうまくいき、国民が幸せで、世界の中で信頼される大韓民国を作るという夢をかなえるために一日一日を生きている私に、恐れるものなど何もない」
とし
 「恐れることがないため、揺れる理由もなく、絶対に揺れることもない」
と述べた。

  国と国民を考える朴大統領の気持ちは本当だろう。
 しかしその気持ちが行き過ぎて、自分がすることは常に正しいという独善と我執に陥っては困る。
 私はこのように努力しているのになぜ分かってくれないのかという怒りや願望に変質してもいけない。
 誠意は誠意であり、国政運営能力は能力だ。
 いま朴大統領に切実に求められるのは、自分の誠意を信じてほしいと訴えることではなく、なぜ“秘線(影の人物)”の国政介入疑惑が広がるのか、その根本的な原因を省察し、さらに遅くなる前に問題を正す分別力だ。

  しかし残念ながら朴大統領は正面突破を選択した。
 世の中を騒がせている秘線の国政壟断疑惑を一言で「チラシに出てくるような話」と一蹴した。
 「根拠がないこと」という最初の表現から一歩進み、「チラシ」という陰険な言葉を口にした。
 世界日報の青瓦台文書特ダネ報道後にメディアが出している各種後続報道に対しても「とんでもない話」と一線を画した。
 疑惑と関連する検察の捜査が真っ最中という状況で、大統領の発言は誰が見ても検察に対するガイドラインと映るしかない。
 「事実無根」という捜査結果が出ても、額面そのまま受け入れにくくする行動だ。
 朴大統領が自らしたことだ。
 分別力を疑わせる手法というしかない。

  市中には
 今回の事態をきっかけに50代の民心が完全に背を向けた
という声が広まっている。
 局・課長の人事は大統領がして、長官・次官人事は側近秘書官3人がするという皮肉も聞こえる。

 青瓦台の外側の2人の秘線をそれぞれ背に負い、
 青瓦台内部で暗闘があり、
 わずか数カ月前まで朴槿恵政権で長官を務め、青瓦台秘書官を務めた公職者が大統領の背に刃物を刺す
という前代未聞の事態が生じることこそ、
 “チラシ級”国政運営の傍証ではないのか

 いう声まで出ている。

  検察の捜査結果は見なくても予想がつく。
 不法流出した青瓦台文書に出てくるその場所で、
 「秘線といわゆる“十常侍”の会合はなかったことが明らかになった」
と発表する可能性が99%だ。
 それを確信するため、朴大統領も正面突破を選択したはずだ。
 しかしそれで終わらないというところに問題がある。
 携帯電話の通話記録照会と位置追跡をしたとしても、借名携帯電話を使えば分からないのではという問題提起が当然出てくるだろう。
 第3の場所で小規模な会合を開いたかもしれないという反論も出てくるだろう。
 一度始まった疑惑は続くものだ。
 メディアの24時間の速報競争は続くだろう。
 伏せようとしても完全に伏せられることではない。

★. 文書に登場した3件の秘線国政介入疑惑
のうち2件はすでにいかなる形であれ現実になった。
 金淇春(キム・ギチュン)秘書室長はまだ現職にいるが、李貞鉉(イ・ジョンヒョン)広報首席秘書官と金悳中(キム・ドクジュン)国税庁長は今年に入って突然交代させられた。
 適中率は66.7%だ。
 「文書内容は60%以上正確だ」
という趙応天(チョ・ウンチョン)前青瓦台公職紀綱秘書官の言葉は事実上正しいのではという声が出そうだ。

  朴大統領は唐の太宗の「黄金治世」要諦が書かれた『貞観政要』を耽読したと述べたことがある。
 忠臣の鋭い直言と苦言を喜んで受け入れたのが唐の太宗の成功の秘訣だった。
 しかし今、朴大統領の周辺には魏徴も房玄齢も杜如晦も見えない。
 二つのうち一つだ。
 正しく読んでいないか、理解しても実践していないかだ。
 今でも遅くはない。朴大統領は行き過ぎた自己確信をやめて、心から大きく開かなければならない。
 最側近の数人に依存する不透明な人事方式から抜け出す必要がある。
 各界各層と幅広く率直な疎通に努力しなければいけない。
 大統領の失敗は大統領一人の不幸に終わらない。
 その被害はそのまま国民のものとなる。
 閉鎖的な国政運営と決別できなければ、失敗は予定されているようなものだ。






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