2014年12月13日土曜日

訪日中国人が日本をほめる事情(1):日本のメデイアには中国を好印象で捉える記事は見当たらない

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●10日、中国のネットに「日本が嫌いになるようなことがあったら、どんな原因?」と題したスレッドが立ち、さまざまなコメントが寄せられている。写真は日本観光関連の広告。

 最近、サーチナニュースもレコードチャイナも、中国人や韓国人が日本をほめる記事が多い。
 円安で日本に旅行しやすくなったことが大きな要因であろう。
 幼い頃から反日教育を徹底的に刷り込まれている状態で訪日すると、
 GDP世界2位のプライドがしぼむほどの劇的な衝撃を受けるようである。
 インターネットの普及によって、その感想を即ネットに載せることができるという近代的簡易さから、メデイアがどうしても日本をヨイショするような感じを受ける印象記や旅行記を掲載することになる。
 ここ30年間ほどの時間ではなかなか社会民度までは上がらない。
 経済成長への努力で目一杯といったところだろう。
 社会民度は経済成長が一段落したあとに、静かな気持ちで自然環境や社会環境を見渡したときに生まれるものである。
 その差が、訪日した時の感想としてドラマチックに顕れてくるのだろうと思う。

 逆に、日本のメデイアには中国を好印象で捉える記事は載らない。
 先年の反日デモやギョーザ問題や大気汚染やサンゴ密猟など悪い要因はいくらでも挙げることができる状態ではなかなか難しい。
 中国を好印象に導く要素はほとんどなくなってしまっているのかもしれない。
 これらの悪い記事はサーチナニュースにもレコードチャイナもワンサと載っている。
 載っていないのはチャイナネットくらいであろう。
 上海からは日本の子どもが逃げ出し帰らないというし、月に1回は必ず日本に帰り医者に行って健康診断をウケて、また中国に赴任するというサラリーマンも多いと聞く。
 もし健康診断で「若干の注意が必要」とでもなればそれを理由に赴任を断るサラリーマンも多いようである。
 中国赴任をいやがる社員をなだめるため、環境手当を出している企業も多い。
 たしか記憶では外務省自体ももそうだったと思う。
 

サーチナニュース 2014-12-12 22:21
http://news.searchina.net/id/1553540?page=1

日本人はヤッパリ違う!
 子どもに「環境教育」、小学校でも「ごみの授業」している=中国メディア

 中国人にとって、日本は「よい方面でも悪い方面」でも関心の高い国のひとつだ。
 日中関係が相当に悪化した場合は「日本を評価する話題」が減少する傾向がある。
 当局の意向が反映される可能性が高い。

  半年ほど前ごろから、
 日本についての「よい話題」が増加中
であるように見受けられる。

 中国共産党機関紙のひとつ、光明日報系のニュースサイト「光明時報」は11日、日本を訪れ日本の友人宅に泊めてもらったという中国人の文章を「海外見聞」の見出しを添えて掲載した。
  筆者の中国人は、中国に留学していた日本人と知り合い、友人になった。
 日本人の友人が帰国後も連絡を取り合い、電話で話すこともあるという。
  筆者はこのたび日本を訪れ、友人宅に泊めてもらった。
 友人は一家をあげての大歓迎だった。
 筆者によると
 「ガイドまでしてくれる友達がいれば、本当に楽しいのはもちろんだ」
という。
 おかげで、日本滞在を大いに楽しむことができた。

  友人には小学生の子どもがいた。
 ある日、家の中でその子が何か作業をしている。
 尋ねてみると、「学校の『ごみ勉強の授業』の宿題で、古い紙で何かを作る宿題」との説明だった。
  筆者は
 「今の日本の小学校や中学校では、ごみについても学ぶことになっている。
 何が『ごみ』で、何が『ごみでない』かを生徒に教える。
 リサイクルについても教える」
と紹介。
 各学校で「ごみ授業」のための教室、教材なども整備されていると紹介。
  筆者は友人の子どもに
 「私もごみ授業に出席してみたい。できないかな」
と言ってみた。
 すると
 「ごみ授業が公開だから、お父さんが来る子もいれば、近所の人も来ている」
との答えが返ってきた。
 筆者は迷わず、自分も出席することにした。
 教室では先生が、ごみの再利用のスライドを見せたり、講義をしたり、子どもが作った「ごみの再利用品」を見せて説明したりした。
  先生が「次回は、ごみ処理場を見学に行きます」と宣言して、授業は終わった。
 学校から友人宅に戻る道すがら、筆者は「感慨無量だった」という。
 「そういうことだったのか。
  環境保護の意識を、子どもの時から身につけさせるのか」、
 「こういう方法は、われわれも学ぶ値打ちがあるぞ」
としきりに思ったという。
  筆者は「ごみ授業」の件に接する前から「日本は環境保護に成功した国」との認識しており、さらに
 「しかし、日本はどのようにして環境保護に成功したのだろう」
との疑問があったからこそ、
 「そういうことだったのか」
と心のなかでつぶやいたと考えられる。

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◆解説◆
  筆者は小学校における「公開ごみ授業」を、日本全国で実施されているように紹介したが、実際には自治体ごとの取り組みのひとつと考えられる。
  中国人に限ったことではないが、外国について、一部の地域にあてはまることを「その国全体の状況」と誤解することは、珍しくない。
 例えば、日本人の多くは「中国人がよく飲むお茶はウーロン茶、よく飲む酒は紹興酒」と思っているが、中国でもともとウーロン茶を飲んでいたのは、福建省などの一部の地域。多くの地域では、日本とは製法が異なるが緑茶を飲んでいる。
 紹興酒は「黄酒(ホワンヂウ)」と呼ばれる醸造酒の一種だが、中国で「黄酒」が好んで飲む人が集中しているのは上海、浙江、江蘇、福建などの地域で、その他の地域では「白酒(バイヂウ)」という強烈な蒸留酒が飲まれてきた。
 1980年代の話だが、北京の「一流ホテル」のレストラン従業員が、日本からの団体客が来るたびに「ウーロン茶はないか?」と注文するので、「日本茶とはすなわち、ウーロン茶だ」と思い込んでいた。
 北京では伝統的に、緑茶にジャスミンの花びらなどを加えた、いわゆる「ジャスミン茶」などが好まれ、ウーロン茶は当時の北京人には「あまりなじみのない茶」だったことによる誤解だった。

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 中華人民共和国で「日本評価」が始まったのは1972年の国交樹立からだった。
 当初は技術力や経済力、映画やテレビドラマの素晴らしさ、さらに日本人の勤勉さや真面目さが評価されるようになった。

  1990年代ごろからは、「環境問題を克服した先進国」として日本が評価されるようになった
★.経済力や技術力については「すでに衰えた」とする声と、
★.「いや違う、やはり世界的な先進国だ」
との評価が繰り返されている。

  2011年になり、前年の2010年に中国の国内総生産(GDP)が日本を追い抜いて世界第2位になったことが判明した際には、「日本を抜いた」ことを喜ぶ声よりも、
 「人口が大きい中国が、GDPで日本を抜くのはむしろ当然。
 問題は、1人当たりのGDPで、中国が日本の10分の1程度であること」
などと、自国の遅れを直視すべきという意見が目立った。
  メディアが紹介する「日本と環境問題」関連の記事では、基本的に日本を賞賛する論調が多いが、産業廃棄物で現在も汚染が残っているとして、香川県豊島を「日本のごみ処理における、前輪の轍」と紹介する記事も配信された(中国新聞社。11月29日付)。
 ただし、日本を批判する内容ではなく「現地住民の10年に渡る努力と闘いで、日本政府も2000年になり、50億円を投じて2016年までにごみの無毒化を実現させることを承諾し、(住民側と)和解した」と、解決への道筋がついたことを肯定的に紹介した。

 日本人については、ルール順守やマナーなど、いわゆる「民度」の問題を高く評価する記事も多い。
 特に2011年の東日本大震災の際には、被災者が秩序を順守したことが「本当に驚異だ」などとして、極めて高く評価された。



レコードチャイナ 配信日時:2014年12月13日 1時26分
http://www.recordchina.co.jp/a98885.html

どんな原因で日本を嫌いになる?
「先進国である限り、日本は我々が愛し学ぶべき存在」―中国ネット

 2014年12月10日、中国のネットに
 「日本が嫌いになるようなことがあったら、どんな原因?」
と題したスレッドが立ち、さまざまなコメントが寄せられている。


「日本と中国が開戦したとき。
 やはり祖国を守ることが何より大事、
 祖国防衛の大義の前で個人の好き嫌いは語れない」

「日本が消滅したとき」
「日本を嫌いになることはない」
「命ある限り日本を愛し続ける」
「日本を好きな気持ちは永遠に変わらない」
「日本が中国と同じ政治体制になったら嫌いになる」

「右翼が日本政府をコントロールした時かな」
「日本の生態環境が変わらない限り日本を嫌いになることはない」
「日本の伝統文化が失われたときに日本に対する気持ちは変わるかもしれない」
「仮に日本が北朝鮮のようになっても、好きではなくなるだけで嫌いにはならない」

「今は日本の文化が好きなだけだが、日中韓が欧米勢力の支配から完全に脱し、手を取り合う日が来たら、日本という国を好きになると思う」

「日本が中国と衝突せず、
 国民の素養が低下せず、
 医療や教育・技術が世界トップクラスであり続ける限り、
 日本は我々が愛し学ぶべき存在である」



レコードチャイナ 配信日時:2014年12月13日 10時15分
http://www.recordchina.co.jp/a98976.html

日本旅行プランの決定版を作ったよ!
「正気か?」
「日本は金持ちが行くとこだ」―中国ネット


●10日、中国版ツイッターにユーザーが「日本旅行プランの決定版」を載せた。しかしその内容はとてもシビアで、否定的なコメントが多数寄せられている。資料写真。

 2014年12月10日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に
 「日本旅行プランの決定版を載せます!」
との書き込みがあり、これを見た多くのネットユーザーがコメントを寄せている。

 紹介されたプランは図も合わせて日本を紹介しつつ、事細かな内容。
 しかも泊まる先は移動中の夜行バスやネットカフェ、さらにテントと、この上ない格安なプランとなっており、
 「14日間の日程で日本各地を回って、旅費は6600元(約12万5000円)。
 旅行を計画しているあなたにとって、必ず参考になるよ!」
と自信満々に書き込まれている。

これに対し、ほかのネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「すごい!私も行きたい!」
「参考になる」
「考えてみる」

以上のような興味を示すコメントもあるが、否定的なコメントが大半を占めている。

「こんな計画で旅行に行くなんてどうかしてる」
「日本に行ってまで食事は牛丼、泊まるのはテントとネットカフェって…。
 何をしに日本に行くんだ?
 サバイバル?」
「えらくケチくさいな。
 旅行はある程度お金がないと楽しくない。
 ないなら働いてためよう」
「何だって海外に行ってまでつらい日々を送らにゃならんのだ」
「日本は貧乏旅行には向かないよ」

また、実際に日本に行ってみて、それまで抱いていた印象ががらりと変わったというコメントも。

「日本は楽しい」
「いろいろな国に行ったが、やはり日本が最高。
 ハイテクの普及も国民のモラルも、世界で最も発達している国だと言っても過言ではない。
 何度でも行きたくなる」
「実際に行ってみたら日本人は本当に親切で、その優しさに触れて子どもの頃からの価値観が一変した。
 そして祖国に戻って泣きたくなった。
 しばらく誰とも口がきけなかった」
「韓国に留学していた頃、日本人のクラスメートもいた。
 それまで日本人をものすごく嫌っていたが、実際には良い人ばかりだった。
 政治的には行き違いがあっても、彼らは余計なことは口にしない。
 逆に同じ中国人にがっかりすることがあった」



レコードチャイナ 配信日時:2014年12月14日 13時30分
http://www.recordchina.co.jp/a99002.html

「どうしてもあこがれの日本に行きたい!でも家が貧しくて…」
のスレッドに、善意のアドバイス集まる―中国

  2014年12月11日、中国のポータルサイト・百度(バイドゥ)の掲示板に、「日本にどうしても行きたい。でも家が貧乏で…」というスレッドが立ち、ネットユーザーから善意のアドバイスが寄せられている。

 スレ主は高校2年生の男子(17歳)。
 「小さい頃から自分に自信がなく、友達もいなかった。
 孤独を救ってくれたのは日本のアニメ。
 それは今も変わらない。
 ひたすらアニメを見ていたら、そこに出て来る日本の景色を実際に見てみたいし、日本で暮らしてみたくなった。
 高校を卒業したら日本に留学したいけど、家が貧乏でそんな余裕はないし。
 一体どうすればいいんだろう?」
と訴えている。
 この書き込みに対し、さまざまなコメントが寄せられた。

「私も17歳で、日本留学が夢。
 一緒に頑張ろう」
「本当に日本に行きたかったら、貧乏なんて関係ない。
 奨学金がもらえるほど勉強を頑張ってみたら?」
「日本語を独学で勉強する。
 進学してもしなくても、もっと日本のことを学ぼう」


「仕事をしてお金を貯めて、日本に旅行に行けば?」
「奨学生や研修生という制度を利用して日本に行くこともできるよ」
「日本に行けばアニメみたいな生活ができるってわけじゃないけど、日本はやっぱりいい国だ。
 君が来るのを日本で待ってるよ」

「日本に留学して、アルバイトで生活費や学費を稼ぐのは不可能。
 ビザの問題があるから就労は法律違反になるし。
 経済的な問題をクリアしないと留学は無理だな」
「まだ若いんだから、いろんなことを勉強して自分に自信をつけることが先だよ。
 まず日本語の勉強しようね。頑張れ!」


レコードチャイナ 配信日時:2014年12月15日 5時40分
http://www.recordchina.co.jp/a98983.html

「日本人だけでなく中国人も…」と訪日中国人、
ほかの国では覚えることのない日本独特の感覚とは―中国ネット

 2014年12月10日、中国のインターネット上に、日本に旅行に訪れたときの独特な感覚についてつづられた中国人観光客のブログが掲載された。

 日本の夏には、時折しとしととした小雨が降る。
 その雨音はとても静かな日本の街にとても大きく響く。
 しかし、日本というどこもかしこも秩序が保たれている国では、この騒々しい雨音でさえもきれいに聞こえるから不思議だ。

 日本には何度も来ているが、飽きることはまったくない。
 きっと、訪れる場所が違うからなのだろう。
 この日本というとても小さな国は、
 訪れる場所が変われば、そこで見るもの、感じることもまったく違う。
 表現するのは難しいのだが…。

 日本には素晴らしい環境があるだけでなく、経済も高度に発達した国である。
 それと同時に、教育が広く普及しており、社会の公共道徳のレベルも高い。
 日本では年齢や性別を問わず、普通の人は公共の環境を美しく保つことに注意を払っている。
 そして、自発的にルールを守っている。

 私は日本に来るたびに親切な人に出会う。
 日本人はもちろんのこと、中国人もそうだ。
 非常に不思議なことに、ここに来ると自然と他人を助けたくなるようだ。
 これはほかの国では覚えることがない感覚だ。



レコードチャイナ 配信日時:2014年12月16日 7時37分
http://www.recordchina.co.jp/a99076.html

これは争う余地のない事実だ!
日本人が世界の人に与える印象は、中国人よりも圧倒的に良い―中国ネット

 2014年12月12日、中国の掲示板サイトに、
 「争う余地のない事実!日本人が世界の人に与える印象は、中国人よりも圧倒的に良い」
と題するスレッドが立った。

 スレ主は、日本人が世界の人に与える印象が良い理由について、
 「戦後、西洋の価値観を取り入れたこと」
 「早くから日本文化を西洋で宣伝してきたこと」
 「海外旅行者のマナーの良さや礼儀正しさ」
 「名高い民間人が多いこと」
 「品質の高い製品を作ること」
の5つを挙げた。

 これに対して、中国のネットユーザーからは日本を称賛するコメントが多く寄せられた。
 以下にその一部を紹介する。

「小日本の民度は確かにわれわれよりも高い。
 これは認めざるを得ないことだ」

「確かに日本人には中国人の先生となる資格がある。
 われわれ中国人は謙虚に日本人から学ばなければならない。
 特に勤勉さと礼儀正しさを」

「日本人はアジアの誇りであり、黄色人種の誇りでもある。
 日本はアジアで最も文明的な国」

「日本国民の民度は、中華文明をきちんと保存し、西洋文明を大胆に吸収した結果、生まれたものだ」

「根本的な点は、(中国と違って)日本は自国民に対する対応が良いということだ」

「日本人はすでに西洋文明を血の中に溶け込ませている。
 某国のように野蛮な文明の中を永遠に巡っているのとは違う

「まず、はっきりさせておくべきことは、中国は正常な国ではないということ
 中国は北朝鮮と比べるべきで、たぶん民度では北朝鮮にも及ばない


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