2014年12月20日土曜日

「中国朝貢制度」の復活(2):「中国の属国化」に邁進せざるをえない韓国の苦悩

_



2014年12月17日08時59分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/121/194121.html?servcode=100&sectcode=120&cloc=jp|article|ichioshi

【コラム】「中国のおかげ」、そして「中国のせい」=韓国

  「国内免税店の市場規模世界1位、明洞(ミョンドン)化粧品店は2年半で38店から127店に急増、ソウル市内の観光ホテル3年ぶりに45%(66カ所)増加」。

  難易度の低いクイズを1つ。
 このようなことが起きることになった共通原因を挙げるとすれば何か。
 そうだ。
 全て中国人の韓国行きが増えて起きたことだ。
 実のところ、もともと1990年代中盤以降の韓国経済成長の相当部分は中国のおかげだ。
 2003年以降、中国は米国を追いやって韓国の最大輸出国の地位を強硬に守っている。
 金融も例外ではない。
 株式市場では米国・日本の次に投資額が多く、ゲーム・映画・ドラマなどのコンテンツ産業、企業買収合併(M&A)市場ですでに中国は大手に浮上した。

  隣にこういう強固な友人が1人いるのは、別の見方をすれば幸運だ。
 ところで幸と不幸は、手の平の裏表のようなもの。
 「中国のおかげ」が「中国のせい」に反転するのは、わずかな間だ。
 すでに進行形でもある。

  こうした渦中で最近、全国経済人連合会が出した報告書はこのような不安を増幅させる。
 韓国の10大輸出品目を8産業で再構成して、世界市場の占有率を基準として比較してみたところ、何と6産業で中国が韓国を追い抜いたことが分かった。
 造船海洋・石油化学・製油・鉄鋼はそうであるにしても、韓国自慢のスマートフォン・自動車でも中国の占有率のほうが高かった。
 韓国は半導体と液晶表示装置(ディスプレイ)で、僅差で上回っているだけだ。

  だが本当に深刻なのは、中国の台頭よりも韓国内の混乱だ。
 95年に李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長が
 「企業は2流、行政は3流、政治は4流」
といって金泳三(キム・ヨンサム)政権から憎しみを買ったことがあった。
 4流政治でも韓国がこれほどに暮らせるようになったのは経済が、ひいては企業が持ちこたえたおかげだ。
 ところがその経済が今、行く道を失ってさ迷っている。
 財界10大、20大企業リストを広げて一度見てほしい。
 世界市場で羽振りが良い韓国企業がいくつあるのか。
 その上、世界的水準というサムスン・現代車までこの頃は手に余っている様子だ。

  小説家ボク・ゴイルは『韓半島に垂れこめた中国の影』という本で、韓国の「フィンランド化」の可能性について言及した。
 フィンランド化というのは44年以後にフィンランドが隣接する強大国・旧ソ連の圧倒的な影響のもとで主権の損傷を受けながら生存していた経験を示す。
 ボク・ゴイルは中国に対する韓国のフィンランド化の可能性について言いながらも
 「韓国が自ら愚かに対応しなければ、韓国はフィンランド化には至らないだろう」
と主張した。

  本当に韓国は「愚かではない」対応をしているのだろうか。
 譲歩すべきことはしても、堂々と韓国の要求を貫徹させる外交能力を駆使しているか。
 このような能力の源泉となる国民的合意と団結はなされているか。自信がない。
 むしろ理念間・世代間の対立で韓国社会は混沌としている。
 国家の調整力も限界を見せてから久しい。

  フィンランドは91年に旧ソ連が自ら崩れながらフィンランド化から抜け出した。
 ところで韓国のそばにある中国は、崩れるどころかさらに強くなっている。
 朝鮮王朝500年の悩みが、再び私たちの前に持ち上がった。



レコードチャイナ 配信日時:2014年12月20日 12時34分
http://www.recordchina.co.jp/a99366.html

韓国が「中国の属国化」の苦悩に直面、
経済発展は中国のおかげだが…―韓国紙

2014年12月17日、韓国紙・中央日報は「『中国のおかげ』と『中国のせい』」と題した記事を掲載した。
 韓国経済がこれほどの発展を遂げたのは中国のおかげと言える反面、
 韓国は過去に属国化された朝鮮王朝の苦悩に直面している
と分析した。
 19日付で環球時報が伝えた。

 韓国の免税店の規模は世界一を誇っている。
 また、ソウルの繁華街・明洞にある化粧品店は2年半で38店から127店へと激増し、ソウル市内のホテルは3年で45%(66店)も増加した。
 こうした発展は誰のおかげなのか?
 それはもちろん、中国人観光客の増加によるものだ。

 90年代中期以降の韓国経済の発展は中国による部分が大きい。
 03年以降、韓国からの輸出は中国が米国に代わってトップとなった。
 金融分野においても中国の躍進は目覚ましく、韓国証券市場における中国の投資規模は米国と日本に次ぐ3位。
 エンタメ産業や企業の買収・合併(M&A)分野においても中国は大きな影響力を持っている。

 このような強大な隣国を持つことは幸運だが、幸運と不幸が表裏一体の関係にあることもまた事実。
 「中国のおかげ」が一瞬にして「中国のせい」に代わってしまう。
 今まさにそれが進行している。

 韓国の全国経済人連合会が発表した報告がこうした不安をさらに加速させている。
 韓国の10大輸出製品を8大産業に分類して世界市場における占有率を比較したところ、中国は6大産業ですでに韓国を上回っていることが明らかになった。
 造船や石油化学、石油精製、鉄鋼については言うまでもなく、韓国が世界に誇るスマートフォンや自動車の分野でも、世界市場における中国の占有率はすでに韓国を上回っている。

 小説家ボク・ゴイル氏は「韓半島に垂れ込めた中国の影」と題した著書の中で、韓国のフィンランド化の可能性について触れている。ここで言うフィンランド化とは、フィンランドが隣国・旧ソ連(現在のロシア)の圧倒的な影響力の下で主権の侵害を受けながらも、非同盟中立の立場を堅持して東西両陣営の架け橋としての役割を果たし、存続し続けたことを指している。
 つまり、強大国への一方的な隷属ということではなく、対外環境に適応した弱小国の生き残り戦略という意味だ。

しかし、中国はますます強大になっており、韓国は今まさに、中国の属国になった朝鮮王朝の苦悩に直面している。



 


_