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レコードチャイナ` 配信日時:2014年8月31日 16時34分
http://www.recordchina.co.jp/a93398.html
中国人観光客が各国の「福の神」に、消費の海外流出が深刻化―中国メディア
●28日、中国人海外旅行者の数が急速に増加するにつれ、ますます多くの中国人が異国情緒を体験すると同時に、大量の時間とお金を買い物に費やしている。写真は韓国の中国人観光客向け割引表示。
2014年8月28日、中国人海外旅行者の数が急速に増加するにつれ、ますます多くの中国人が異国情緒を体験すると同時に、大量の時間とお金を買い物に費やしている。
中国人観光客の太っ腹な行為は現地の市場経済を潤している。
しかし、国内消費の海外流出は、内需の発展にマイナスの影響を与えている。
これについて専門家は、
「現在、中国は経済の構造調整を深化させ、技術革新を奨励し、「メイド・イン・チャイナ」の質とクラスを高めなければならない。
これによって海外流出している富が海外から国内に戻ってくる」
という見方を示した。
人民日報海外版が伝えた。
■国内で稼いだお金を、海外で使う中国人
中国人が裕福になるにつれ、海外旅行は一種のファッションと化した。
しかし、多くの人々にとって海外旅行の主要な目的は、観光ではなく、買い物となっている。
中国人観光客は国内で一生懸命稼いだお金を海外のショッピングセンターで豪勢に使っているのだ。
最近、韓国の済州島旅行に行ったというOLの陳さんは、
「海外旅行のツアー代金は数千元だったが、買い物に2万元(約34万円)以上を使った」
と語った。
すでに海外旅行に何回も行っている北京市民の姜(ジアン)さんは、
「海外旅行では、観光ではなく、買い物をしている」
と語る。
免税手続きサービスで世界最大手のグローバルブルーがこのほど発表した研究データによると、中国の観光客が昨年世界各国の免税店で行った買い物額の増加率は3分の1近くに達し、
免税店の総売り上げの約27%近くに達したという。
これは、世界のトップを占めている。
中国の観光客の巨大な消費力は現地に莫大な経済効果をもたらしている。
人気の観光国とは言えないニュージーランドを例に挙げると、中国の観光客による買い物の売上は2012年に6億5100万NZドル(566億1000万円)に達し、2013年3月から2014年の3月までの間に、この数字はさらに8億6900万NZドル(755億7000万円)にまで伸びている。
世界経済の景気回復が遅れ、各国の内需の不振が叫ばれるなか、中国人観光客は現地の福の神として引く手あまたとなっている。
これを受け、各国は相次いで中国の観光客を呼び込む政策を打ち出している。
ニュージーランドのジョン・キー首相は中国をテーマにしたホテルの建設を呼びかけ、
フランスの内政部長は、中国とフランスの警察が協力して中国人観光客の安全を保護するよう提案した。
ロンドン市長はBBCの番組に出演した際に、
「中国人に対するビザの緩和政策を早く実行しなければ、英国人のビジネスはすべてフランス・パリに奪われるだろう」
と語った。
■消費の海外流出が進む
中国人はなぜ海外で買い物をすることを好むのか?
業界内の関係者は、
「要因は多方面にわたる。うち、国内外で販売している海外ブランドの質の違いも重要な要素の1つである」
と指摘する。
▼中国商務部(省)研究院消費経済研究部の趙萍副部長のコメント
1つ目は、中国で製造した多くの製品の質が海外で製造したものよりもかなり劣ること。
さらに、海外で買い物をする多くの人は、ハイエンド商品や贅沢品を求めていること。
これらの商品の多くが国内では販売されていない、あるいは取り扱っている量が決めて少ないことが、消費の海外流出の大きな要因の1つとなっている。
いずれの消費行動においても、価格は常に消費者にとって最も敏感な要素となる。
もし類似商品の国内外の価格差が旅行代よりも大きい場合、消費者はおのずと海外で商品を購入することを選択する。
多くの海外旅行客は自分が買ったものが「メイド・イン・チャイナ」だと明らかにわかっていても、この場合この流れは止められない。
北京の某旅行会社で勤務する劉(リウ)さんは、
「海外で買い物をする観光客らは、海外の免税店で販売している商品が国内よりもはるかに安いことを知っており、これが人々を海外旅行に向かわせている」
と率直に語る。
元高により、中国人観光客はさらに容易に海外で豪勢に買い物をするようになった。
天津財形大学国貿学部の楊珍増(ヤン・ジェンズン)講師は、
「元高は国内消費者の海外での購買力を増強させ、中国人はより一層国外でお金を使いたがるようになった」と語る。
専門家も、
「国内外の消費体験やサービス業の水準には今も大きな開きがある。
一部の人は自国文化に対する自信喪失から、海外商品に憧れの気持ちを抱いている。
これもまた、消費の海外流出という現象をもたらす、無視できない要因の一つとなっている」
という見方を示す。
■消費の国内回帰を促すチャンネルを開拓
現在、中国は経済構造やビジネスモデルの転換期を迎えており、成長の原動力も伝統的な投資や輸出促進から消費促進への転換を図っている最中であるため、目下の急務は内需拡大だ。
これについて、専門家は
「このような状況下で、政府は国内の消費者需要の導入、開拓、調整を行わなければらない。
また、海外から消費を国内に戻すために多くの措置を採らなければならない」
と指摘する。
▼業界関係者の提案
まず、経済の構造調整の深化を進めるとともに、研究開発投資を増大させ、技術革新を奨励し、なるべく早く、安くて質の悪い「メイド・イン・チャイナ」を質の高い「クリエイテッド・イン・チャイナ」にグレードアップさせ、中国のクリエイティビティを世界経済産業チェーンの中でハイエンドに移行させることで、国内外消費者の中国製品に対するイメージを適切に高める。
次いで、流通システム改革を加速化するべきだ。
趙萍副部長も指摘するように、海外と国内商品の価格差は非常に大きな消費海外流出の要因となっている。
そして、中国商品の流通構造の複雑さがコスト高の一因となっており、最終的に非常に割高な流通コストが商品の価格に反映されていることで、競争力の低下をもたらしている。
そのため、政府は企業に自社工場で製造したものを直営店舗で販売する一貫した生産・流通システムを築くよう奨励し、国内商品のブランド力とビジネスモデルの建設を強化すべきだ。海外と手を結び、外資系ブランド品を取り扱う高級代理販売店やブランド企業と直接交渉し、代理店や流通でかかるコストを極力抑えるべきだ。
専門家は、
「国際貿易ルールを上手く利用し、
積極的に斡旋しながら、先進諸国の中国へのハイテク技術やクリエイティブな商品の輸出規制を緩和させ、
既存の貿易ルートを広げ、
さらに多くの海外の優れた商品が中国市場に入ってくるように促進し、
中国消費者が国内でハイエンドな外国商品を購入できるようにするべきだ」
という見方を示した。
(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)
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レコードチャイナ 配信日時:2014年9月1日 7時40分
http://www.recordchina.co.jp/a93491.html
増加する訪日中国人観光客、減少する訪中日本人観光客
=「日本人の方が現実的」の声―中国メディア
2014年8月30日、日中関係はここ数年、悪化の一途をたどり、両国民の相手国に対する好感度は氷点にまで落ち込んでいる。
だが、中国人観光客の訪日ブームにはそれほど大きな影響は及んでいない。
中国評論網が伝えた。
日本政府観光局の統計によると、2003年の訪日中国人は44万8700人だったが、2008年に100万人を突破。
2010年には141万2800人となった。
2011年3月の東日本大震災と福島原発事故により、同年の中国人観光客数は104万3200人にまで減少した。
だが、翌12年には142万5200人に回復。
13年には再び減少に転じ、131万4400人となった。
14年に入ると、1月から7月の各月で、平均して前年比70%増という驚異的な伸びを見せており、累計ですでに129万300人に達している。
日本の観光業界は「中国人による訪日旅行市場はすでに回復した」と判断。
リピーターの増加や個人旅行の増加、円安などがその要因だと指摘している。
これとは対照的に、
訪中日本人観光客数は2010年の373万1200人を境に毎年減少を続け、
2013年には287万7500人を記録。
14年の1月から7月までの累計は152万1100人と、前年比7.1%のマイナスとなった。
その原因に「中国の大気汚染」を挙げる声もあるが、訪韓日本人観光客も大幅に減少していることから、最大の原因は日中・日韓関係の悪化にあるといえよう。
中国人は歴史問題を重視しているとはいえ、歴史問題と現実問題を区別して考えることが可能だ。
一方、日本のメディアは
中国の食品問題や
大気汚染、
中国人観光客の日本での商品買占め、
中国軍機の異常接近、
レアアースの輸出制限、
反日デモ
などを熱心に報じている。
このことから、日本人は中国人よりも現実問題を直視しており、政治にも関心を払っていることが分かる。
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レコードチャイナ 配信日時:2014年9月1日 13時55分
http://www.recordchina.co.jp/a93532.html
日中関係悪化も増える中国人観光客
=「反日は政府のプロパガンダと中国人も見抜いている」―日本ネット
2014年9月1日、日中関係が悪化する中、両国の観光客の動向は対照的だ。
日本政府観光局の統計によると、日本を訪れる中国人観光客は、11年3月の東日本大震災により104万3200人にまで落ち込んだ。
だが翌年から回復傾向を見せ、今年は1月から7月の各月平均で前年比70%増と驚異的に伸びている。
一方、中国を訪れる日本人観光客は2010年の373万1200人を境に毎年減少を続け、13年には287万7500人、14年1月から7月までの累計は152万1100人と、前年比7.1%の大幅減となっている。
中国旅行を敬遠する日本人と訪日ブームの中国人。
この話題について、日本のネット上には次のようなコメントが書き込まれている。
「日本では、政治問題は別にして中国人観光客でも温かく迎えている。
一方の中国では、タクシーで差別されたり、日本人と分かるとイジメられたりするケースも聞こえている。
要は民意として差別を止めて、国を挙げて歓迎されるか否かの差。
嫌な思いをしてまで行く気はない」
「(日中関係が悪化している)この状況で来日者数が増えることが異常」
「日本人の訪中の方がいまだに多いという現実」(....???....解釈わからない)
「両国民とも現実的な判断をしている。
日本人にとって中国の環境問題や反日問題は深刻だが、中国人にとっての
日本の問題は、そのほとんどが共産党のプロパガンダに過ぎない
ことを見抜いているのだろう」
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サーチナニュース 2014-09-02 20:55
http://news.searchina.net/id/1542432
訪日中国人の増加、報道に対する「3パターン」の反応とは=中国版ツイッター
日本の華字メディア・日本新聞網は中国版ツイッター・微博(ウェイボー)上で8月24日、今年1―7月の訪日中国人観光客数が前年同期比40%増の129万人に達し、年間トータルで初めて200万人を超える可能性があるとするデータを日本の観光庁が発表したと報じた。
これに対して、微博のユーザーたちは大まかに分けて3パターンのタイプのコメントを残した。
1].
まずは、日本との関係が緊迫化する中で訪日中国人が増えていることへの疑問や不満を含んだものだ。
「浅ましい人がなんと多いことか」
「中国人民が歴史に背くような国に行くなんてあり得ない」
「もし日中が戦争をしたら、売国奴が一気に200万人に増えるということだ」
2].
次に、中国を訪れる日本人観光客数の変化と対比するコメント。
中国国家観光局は先日、今年上半期の訪中日本人累計数が前年同期比7.5%減の129万4600人だったことなどを示す統計データを発表した。
「中国にやってくる日本人の数は減少しているのにな」
「はたしてどっちが聡明で、どっちが愚かなのだろうか」
3].
そして最後に、日中関係は冷え込んでいるものの、それでも日本は訪問するに値する魅力的な場所であるという意見だ。
「日本に行ったことがある近所の人や同級生はみんな良かったって言う。
機会があったら遊びに行ってみたい」
「理由は簡単だ。
日本は山青く水清らかで、人びとのモラルも高い。
ニセモノ商品なんてないもの」
日本旅行から帰ってきた中国人ネットユーザーはしばしば、その感想を綴るのに
「日本というのは行くまでは罵倒の対象だが、実際に行くと賛美ばかりしながら帰ってくることになる」
といった言葉を用いる。
政治的な問題から日本に対してネガティブな印象を持ったり、ときには罵倒したくなる気持ちも分からなくはないが、できることなら一度日本を訪れてから罵倒してもらいたいものだ。
もちろんそれは、日本人の中国に対する態度でも同じことが言えるのだが。
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レコードチャイナ 配信日時:2014年9月17日 16時12分
http://www.recordchina.co.jp/a94367.html
8月訪日外国人客、過去最高の111万人
―連続トップの中国は前年比56%増、1 ~8 月で年間記録突破
2014年9月17日、日本政府観光局(JNTO)の発表によると、今年8 月の訪日外国人客は、前年同月比22.4%増の111 万人と、これまで8 月として過去最高だった2013 年(90 万6 千人)を20 万3 千人上回った。
1 ~8 月の累計では、前年同期比25.8%増の863 万8 千人となった。
夏の旅行需要喚起のためのプロモーションが奏功したことに加え、航空便の増便・チャーター便就航による航空座席供給量の増加、大型クルーズ船の寄港などが、訪日外国人客の増加につながった。
国別では、
中国が7月に続きトップで、前年同月比56%増の25万3900人。
以下、韓国(25万1400人)、
台湾(22万9000人)、
香港(7万4900人)、
タイ(2万9400人)
の順。
中国は1 ~8 月の累計で前年同期比84%増の154万2400人となり、年間の過去最高(2012 年:142 万5 千人)を既に上回った。
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レコードチャイナ 配信日時:2014年11月17日 8時36分
http://www.recordchina.co.jp/a97497.html
中国人の海外旅行が活況、中国のホテル業界が海外進出を加速―米紙
2014年11月12日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、中国人の海外旅行が急増していることや競合が激しい中国市場の伸び悩みにともない、中国のホテル業界が海外でホテル買収など不動産投資に注力している。
14日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。
中国の上海錦江国際集団はフランスのスターウッド・キャピタル・グループから欧州第2のホテルグループであるルーブル・ホテルズ・グループを買収することを発表した。
買収額は約12億ユーロ(約1740億円)になるとみられる。
総合不動産サービス大手ジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)によると、中国の投資家が中国人観光客に人気のある海外都市のホテルや不動産に大金を投資している。
JLLホテルズ&ホスピタリティグループのスコット・ヘザリントンCEOは、
「欧米やアジアの多くの都市は中国からの直行便が就航したことによって利益を得ている。
もともと中国人が大きな影響力を持っていたが、直行便の就航によってさらに多くの中国人観光客や投資家を引きつけるようになった」
と指摘した。
アナリストは
「中国企業は中国人観光客のニーズや好みを熟知しているため、これを利用してさらに多くの業務や企業を誘致することが可能になる」
と分析している。
中国のホテル業界が積極的に海外への投資を増加させたり、海外のホテルを買収する背景には、中国市場の成長の落ち込みをカバーする目的がある。
中国ではホテルの供給過剰が原因で稼働率や収入の伸びが低下し、ホテル業界は以前ほど景気が良くない。
そのため、多くの企業が中国人海外旅行者急増に伴うビジネスチャンスを求め、経営の多様化を模索している。
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バブル期の日本も海外ホテルを買収していた。
だが、弾けた途端に二束三文で売り払って撤退した。
お金だけを世界にばらまいていた。
中国もそれに似てきたようである。
【描けない未来:中国の苦悩】
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